そこにある母と子

 2017-03-21
卒業2








先週、ある女の子が卒業証書を持って教室にきてくれました。

笑顔いっぱい、とても晴れやかな姿がそこにありました。


「9年間、母としてはあまり良い記憶がなく、あんな教育環境しか作ることができなかった自分が情けなく、後悔ばかりです。」

「それでも、その中で強くたくましく成長した娘は、最終的には、自分の望む環境を自分で交渉して手に入れ、笑顔で卒業することができました。」


お母さんは、メールで私にそのような内容のことを伝えてくださいました。

私は支援者という立場で、この子とご家族と共に歩んできましたが、このお母さんの教育にかける真摯な気持ちは、普通ではありませんでした。

だからこそ、後悔という言葉がにじみ出て来たのだと思いました。


レッスンが終わりお母さんが迎えにくると、それまであれだけ真剣に勉強していたこの子の顔が、いっぺんにほころびます。

その輝くような笑顔を目の当たりにして、ああ、この親子はいかに深く心がつながっていることかと、うらやましくも感動すらおぼえるのです。


ご苦労の分だけ、他では代えることのできない何か大切なことが、きっとこの親子の間には宿っているに違いない、

学びを通して培われていくのは、自分に対するプラスの気持ちだけでなく、こうした親子や師弟の深い絆であったのです。


また一つ、大切なことを学ばせていただいた、

これから共に歩む、次の学びのステージにも、きっと豊かで美しい風景が広がっていくに違いありません。


そのことを信じられることこそが、私たちの幸せそのものであると考えているのです。




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インクルーシブ保育の新しい形

 2017-03-15
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先日、こども園の生活発表会がありました。

保育園からこども園への移行を機会に、発達支援センターの子どもが何人もこども園に入園しました。


初めて発達支援センターに来た頃は、集団の流れに乗りにくかった子がいます。

今年度、年長さんのクラスに入ったその子は、いったいこの1年間でどれだけ成長したのだろうと、目を疑うくらい凛々しい態度で演技を終えることができました。

以前の姿を知っている私としては、これほどまで大きく育つ子と共に歩めたことを、何よりの誇りに感じていました。
こうした姿に触れずして、子どもの可能性を信じることは決してできません。


今、あの日と同じ目の色をした子どもが、私の前にいます。

君もきっと君らしく、大きく成長していくに違いない、


不安げなお母さんの横顔を前に、私がふところ深くその子を受け入れなれるのは、なぜでしょう?

私には、これまでずっと共に歩み育ってきた子どもたちとご家族のパワーがみなぎっているのです。


一人の子どもに寄り添うことから、すべてのエネルギーが生まれてくる、

めきめき伸びるその日その時、

そのことを心の芯から信じることが出来る力こそが、その人自身の教育力。


4月から私は、新たに保育園の園長としてのスタートを切ることになりました。

私のつくるインクルーシブ保育の新しい形、

そこにはいったいどんなにすばらしい子どもたちの育ちが待っていることでしょう。


希望の春は、もう目の前まで来ているのです。







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子どもの心に生きる

 2017-03-06
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昨日、ある6年生の女の子が私の教室を卒業していきました。

記録を見ますと、2008年11月、彼女が4歳の時からの継続レッスンですから、かれこれもう8年以上のお付き合いということになります。


色の認知から始めたレッスンも、今では漢字や筆算の学習もできるようになってきました。

保育園に訪問し、運動会の練習のようすを見せていただいたこともありました。

この8年の間に、妹さん弟さんと次々にご家族も増え、いつも笑い声の絶えないすてきな家庭の歩みを、ずっと見守り続けさせていただいていました。


この間に、彼女の瞳に映る私の姿はいったいどんなものであったのでしょうか?

支援者は風のように去る、を美学としている私ですが、さすがにこの日は熱いものが胸にこみ上げてきて、何も言葉が出てきませんでした。

そんなことを知ってか知らずか、いつものようにめちゃくちゃ明るい笑顔で教室を去るその子の姿に、万感の思いが一気にこみ上げてきたのでした。


8年前のあのとき、私の生徒はこの子も含めてたった7人でした。

あの時と何も変わらない気持ちで、一人一人の子どもと向き合うことが出来ていること、

それこそが、私らしさのすべてなんだと、つくづく思うのでありました。


事業者たるもの、今の時代の変化に機敏に対応していく力がなければ、到底生き残っていくことは出来ません、

一方で、どんなに時が流れ、環境が変わろうが決して変えてはいけない大切なこともあるのです。


私が私らしさを失ってしまうのなら、即座にそれは引退を意味するのだと考えていますが、そうでなければ私は、信じるこの道を生涯に渡って歩んでいきたい、

何年か経ち、あなたが私を振り返った時にも、私は今と何も変わらないスタンスで、ずっと子どものそばに立ち続ける自分でありたい、


子どもの心に生きるとは、きっとそういうこと、

生涯一実践者、

それが私の何よりの誇りであり、教育者としての私の魂は、いつもそこにあるのです。







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実践を伝える

 2017-03-02
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程なく私は、58歳になろうとしています。

教育の仕事に就いて、もう35年にもなりました。


何歳になろうが、どんなに立場が変わろうが、臨床から軸足を移すつもりはさらさらありません。

イチローや三浦知良のようにずっとずっと現役で、子どもたちと一緒に勉強していこうと決めているのです。


今回ご縁があって、就実大学教育学部で、障がい児保育の授業を担当させていただくことになりました。

これから子どもの前に立とうという若者に、教育者として必要とされる知識や技能を身につけてもらうと同時に、その現役最前線にいる者として、リアルな子どもの育てにかかわる姿をともに見つめ、ともに学んでいく時間を構成していきたいと願っています。


選ばれた者しか、子どもの前に立ってはいけない、

一人の子の育てを託される言うことが、どれほど意義深く、大切であるかと言うことを誇りに思える実践者を育てたい。


子どもたちにいつも伝えていること、

与えられた役割を大切に、微力ですが持ち味を生かして、自分に出来ることを精一杯させていただきたいと願っているのです。






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インクルーシブ教室 白ゆり 指定申請受理

 2017-02-27
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先週の金曜日に市役所の担当課に伺い、「インクルーシブ教室 白ゆり」 および 「相談支援事業所 白ゆり」 の事業指定の申請が受理され、4月1日の開所がほぼ確実となりました。

土曜日には、さっそく看板屋さんがかねてより注文していたすてきな看板を設置してくださいました。



この半年、事業開設のためずいぶんと下準備を進めてきました。

覚悟はしていたとはいえ、やった者でしたわからない困難が次々とやって来ましたが、気持ちが萎える日は1日たりともありませんでした。


電話の敷設をお願いした業者の方は、この建物がリフォームされる前の姿を知っている数少ない一人でした。

「まあ、こんなにきれいになって」

「リフォーム前の姿が夢のようですね」

といって、とても驚いて帰られました。


定員10名の小さな教室ですが、わたしたちにとってはその意義は図り知れないほど大きいものがあります。

この教室が多くの子どもたちの成長と幸せに寄与できつかどうかによって、次のステップへの進み方が全く変わってきます。


小さいけれども、どこにも負けない豊かな学びの場を構成したい。

私は、学びあってこその子どもの自己実現であり、社会参加であると考えているのです。

その大切な1歩また、ここからスタートしようとしているのです。








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失敗なくして成功なし

 2017-02-26
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「教室はまちがうところだ」

小学校の教室をのぞいてみると、よくそんな掲示物を見かけることがあります。

普通に考えるとそれは、「たとえ答えを間違った友達がいても、失敗は誰にでもあることだから、決して笑ったりバカにしたりしてはいけないよ」 という意味にもとれまます。


確かにそれはそうです。

間違った答えを笑うようなクラスでは、教育の集団としては、基本的な部分が欠落しいていますので、学級経営の根幹を立て直していく必要があろうかと思います。


でも私は、このことはさらに踏み込んでとらえています。

もしも子どもがそのその課題につて、間違えないで100%期待通りのレスポンスであったなら、課題設定自体が教育的に意味をなさないものであったと考えます。


だって大して教えていないのに100点であったとしたら、果たしてその子が本当にそこで育ったといえるのでしょうか?

それはすでに育ったものを確認しただけで、そこでは何の成長もしていないと考えることは出来ないでしょうか?

現状維持の教育に、その後の可能性がどこまであると言えるのでしょうか?


人は、成功から得るものより、失敗から学ぶことの方が、はるかに大切であると私は考えています。

逆に言えば、自ら高い目標にちゃんレンジできて、安心してトライでき、失敗から数多く学べる教育環境を構成できる者こそが、真の教育者を名乗る資格があるのだと考えています。


「教室はまちがうところだ」

明確な手立てのない失敗は、子どもの心を痛めるだけです。

私たち白ゆりの教室では、その子自身が安心して、さらに高い教育目標にトライしてもらえるよう、今後も研鑽を積み重ねていきたいと願っているのです。



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学びが子どもにもたらすもの

 2017-02-24
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今日のレッスンのことです。

ある4歳の男の子に、初めてひらがなや数字など教科学習のベースとなる活動を取り入れてみました。


するとアンパンマンのパズルをやっているときの顔とは、明らかに別の表情に変わっていきました。

少しお兄ちゃんになったような、何だ少しかしこくなったような顔つきになり、レッスンのあとでお母さんが驚かれていました。


学びというものは、人が生きるための生存の欲求と深く関連している、

どの子にも必ず内発的な学びの意欲というものがあり、安易な他者との比較や無配慮な競争原理は、やがて子どもを勉強嫌いにしてしまう。

そして、発達面の課題のある子どもであればあるほど、その分良質の学びを欲している、


子どもは勉強するのが本業、

その子どもから、何よりも学びを奪ってしまって、そこに何の自尊心が育ち、そこにどんな社会性が育まれていくのでしょう。


今の時代にあって、一人の子どもとして、その子に応じた学びの場を構成してやること、

たったそれだけのことが、どうして簡単にはできないのでしょう。


私でなくても、誰でなくても、すべての子どもが豊かな学び伸びていく育ての場を、

そのために自分が果たして行く役割があるのならどんなに幸せかと、私は思っているのです。







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人が集う力

 2017-02-18
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金曜日に、新しく開く教室の事前審査のために担当課に伺いました。

4月1日開設のためには、日程的にこの日がリミットでした。


教育は人です。

ここのギリギリのタイミングまで待ったのは、納得のいく人事の体制を作りたいと願ったからです。


前日のお昼前に、最後の面接の方をお迎えしました。

人事のことでは、これまで何度も最終場面での苦労もありましたから、どっしりと構えてお話をお伺いしようと考えていました。


最後にお越しくださった先生は、小学校を定年退職された方でした。

国立大学の附属小学校の勤務経験、内地留学、専修免許の取得、特別支援教育コーディネーターとしての実績…

それよりも何よりも、謙虚さと笑顔の中に、子どもを引き付ける人としての魅力がにじみ出ていました。


どうして先生みたいな方が、うちの面接にお越しくださいましたか?

私がそう訪ねると、長い期間子どもに携わる仕事を続けたいから、そう答えられました。


今回の人事については、子育て真っ最中のお母さんだけでなく、意欲と能力のある方が、代わりあって休みなどを取れるような、基準を越える複数のスタッフでのローテーションを考えました。

子育てが終わった後には、管理者となり、フルタイムで働く道すじもつけました。

そして今回、すばらしい教育実績をおもちの先生に、末長くうちで働いていただくご縁をいただけることになりました。

のちにわかったことてすが、この先生は、うちの法人の創設時に大変お世話になった方の娘さんで、私の母も家内もその名前を聞いてとても驚いていました。


申請ギリギリの奇跡の面接、

もちろん今回、この先生だけでなくそれぞれに耀きをもった新しいスタッフと出会うことが出来るわけです。


これもそれも、すべてはここにいる子どもだちが引き寄せること、

私たちの希望の春は、もう目の前まで来ているのです。





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真心

 2017-02-16
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SHINOBU先生には、華がある

教員時代から時々そんなことを言われたことがあります。


研究主任を何年もさせていただいたり、教育委員会嘱託の指導主事をさせていただいたことがあります。

内地留学にも行かせていただきました。

学校現場を離れてからは、特別支援教育の巡回相談員をさせていただいたり、いろいろな地域で講演会などをさせていただきました。

大学で講義も経験させていただきました。

法人のほとんどイベントで締めの挨拶を担当し、一発勝負の補助金のプレゼンでも結果を残すことができました。


しかし、こういうことは得意ですが、その中身が決して看板ほど出ないことは、私自身が一番よく知っています。

ちょっと見はいいけれど、案外中身はうすっぺら、

だから私は、人よりも何倍も努力しなければ、まともに追いつけないと考えているのです。

私には、苦手なことや出来ないことの方が、出来ることよりはるかに多いのです。


昨日のことです。

私は、ある職員に、新しい教室の設営にかかることで用事を頼みました。


私は管理者専任ではありませんから、レッスンの合間に職員に指示を出します。

1分1秒を惜しんで仕事をしていると言えば聞こえがいいですが、その内容は行き当たりばったりで、朝令暮改・急なめちゃぶりは日常で、さぞや職員は振り回されていることでしょう。


新しい教室の駐車場は契約したばかりで、その職員にはまだ場所を伝えていませんでした。

「駐車場の場所を調べてすぐに来るように」

電話でそう伝えたものの、よく考えればこれも無茶だなと思って、少し後悔しました。


道に迷っていないだとうかと不安に思い、3階の窓から少し離れた駐車場の方に目をやったその時です。

300Mはあろうというその先から、その職員が走ってこちらに向かっているではありませんか?


ここでの勤務経験はまだ浅いのですが、そんなに私と年齢の離れていない職員です。

普段は決して華やかな仕事ぶりとは言えませんが、私の目の見えない所では、こんな態度でいつも仕事に取り組んでいたのかと思うと、私の胸には何か特別な思いがこみ上げてきたのでした。

そういえば、その資材を運ぶ時は、若手の職員が全力疾走で私の車に積み込んでくれていました。


こういう職員がいるからこそ、今の私がステージにあがることができている。

私に出来ないことを、職員がみんなで支えてくれている。

そのことを改めて知ることになったのでした。


本当に私は恵まれました。

こうした職員の真心に応えるためにも、これからも私は、さらに私らしさを発揮して、自らの仕事に打ち込んでいかなければなりません。


子どもたちの成長と幸せを願う所にこそ、こうして人は集う、

これからもそのことを、ずっと大切に歩んでいこうと思うのです。







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信じて待つ

 2017-02-13
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このところ、めきめきと学習の集中度が向上してきている男の子がいます。

以前は、プリント1枚するにも結構力がいったものでした。

個別レッスンで45分もお子様をお預かりして、何だか自分の力不足で申し訳ないと思っていました。


行動面のコントロールが出来にくく、予定の半分程度の達成率だったことも何度かありました。

それでもその子は休まず毎回、きちんと教室に通い続けてくれました。


昨日のレッスンのことです。

扉を開けたとたんに、その子の目が輝いているのが見てとれました。


文字や数字を見てその内容を理解し、頭の中で判断・処理をし、話し言葉や書き言葉でアウトプットする。

一連の学習のベースが、ここに来て1本のLINEとして成立し、学習のベースが整ったのです。

こうした基盤が出来れば、成果が目に見え、手応えを感じることができるので、マイナス行動の生起率は格段に少なくなります。


どうだと言わんばかりにプリントをやり遂げ、さも自慢げなその子の様子に、少し前までの苦労を共有していた私とお母さんは、思わず顔を見合わせて吹き出しそうになりました。

まいた種が、やっと芽を出し始めた、

お母さんにとっても、支援者にとっても、待ちに待った待望の瞬間がやってきたわけです。


信じて待っていて本当によかった、

私はただ与えられた時間に自分の出来ることをさせていただいただけで、今回の勝利は、まさに我が子の成長を信じ、粘り強く愛情と努力を積み重ねてこられたご家族のものであったと言うことができます。


ここから先、この子はどんな学びの道を歩んでいくことになるのでしょう、

この子らしさを生かしながら、これからも学ぶ楽しさと喜びをしっかりと体験できるような時間を構成していきたい、

私たちのチャレンジは、これからもずっと続いていくのです。



↓お母さんからコメントをいただきました。


気持ちの変えにくい息子に、いつも愛のある眼差しで取り組ん下さる先生。ごねる息子に「〇〇くんも、たくさん学んで大きくなったら、みんなのお役に立つようになるんだよ」と、静かに語りかけて下さる先生。ただの知識ではない心のこもった学びの時間。先生に出会えたことに感謝しております。




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主体者と支援者

 2017-02-10
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先週、いつもお願いしているはんこ屋さんに、新しい事業所の角印やらゴム印やらを作っていただきました。

「また、新しく事業が発展するんですね」

そう言いながら、私たちの事業の成長を我が事のように喜んでくださいました。

ゴム印などは、これまで何個も何個もオリジナルで作ってきましたが、その都度、はんこ屋さんとして親身になったアドバイスをいただきました。

「ゴム印を通して、伸びる事業の中身が見えてくるんですよ。」

「事業が発展する企業は、間違いなく利用者の方を第一に考えられているところです」

そんなふうに教えてくださることもありました。


はんこ屋さんの次には、看板屋さんに伺いました。

5年前に、通所支援事業の小さな看板を作ってくださいました。

私は、その小さな看板をつけた日のことを、生涯忘れることができません。

よもやその看板を、3年も経たないうちに、補助金をいただくような建物に付け替えることになろうとは、夢にも思っていませんでした。


今回の看板の中には、縦が1・7M、横が4Mものとても大きなものも含まれています。

現地でイメージを確認したあと、細かい色合わせなどで、会社までおじゃまさせていただきました。

プロのデザイナーさんの技術で、私の期待を超えるイメージの看板が、目の前でできあがっていきました。

まさに主体者としての私のコンセプトが、専門性の高い支援者としてのプロの技術によって、形となってクリエイトされていくプロセスを目の当たりにしたのです。


デザイナーさんがいるからこそ、はんこ屋さんがいるからこそ、私は主体者としての責任を果たすことが出来るわけです。

子どもたちのために、ご家族のために、その願いに寄り添う豊かな内容を提供していかなければ申し訳が立ちません。


私たちの新しい、夢の形の第一歩、

主体者としてのご家族と共に歩む私の役割、

春の息吹は、もう目の前に来ているのです。






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通常学級の選択

 2017-02-06
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今から9年前、その子がまだ小学校の1年生のとき、私はある地域の特別支援教育の巡回相談員として、週に1回、保・幼・小・中の各学校園にお邪魔していた時期があります。

その巡回指導に行ったことがご縁で、その子と個別学習が始まったのです。


岡山市からは車で1時間以上かかる地域でしたが、以来今日までずっと通い続けてくださいました。

そのファイルをみると、通し番号がすでに⑨となっていました。

これまでにA4ファイル9冊分のプリントをしてきたことにも、驚きと特別な思いを感じずにはいられませんでした。


先週、その子の高校入試がありました。

雪の中、一般の高校の入試を無事に終え、おそらくは程なく合格通知が届くのではないかというお母さんの話でした。


就学に際して、通常学級は無理と言われた子でしたが、こうして無事高校受験を終えて感慨もひとしおでした。

「あの時通常選んで、正解でしたね」

これまでも私が、そうお伝えする度に、目に涙を一杯ためておられました。


この3月をもって、この子も私のサポートも卒業ということになりました。

私のとって、何とも愛おしくも大切な9年の旅路であったことでしょう。


この子とのレッスンから、私が得たものは計り知れない。

だからこそそのことを、これから伸びる多くの子どもたちの学びに生かしていかなくてはならない。


子どもが育てば、支援者は風のように去るのが美学、

今の私の胸の中に去来する特別な思い、


すべては、一人の子どもの学びの寄り添うこと、

今も昔も、それ以外には何もない、

だからこそそのことを大切にしていくことで、その先にあるものへと、これからもずっと歩み続けていたいと願っているのです。








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インクルーシブ教室 白ゆり

 2017-01-23
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今日は、4月から新しく開設する予定の新教室の備品搬入に立ち会いました。

机、いす、ロッカーなど先週注文しておいた商品が次々と運ばれてきました。


白を基調として、白ゆりらしい上品な感じです。

何もなかった部屋が、少しずつではありますが体裁が整ってきました。


ずいぶん考えた新教室の名称ですが、「インクルーシブ教室 白ゆり」 という名前にすることにしました。

インクルーシブという名前に込めた私たちの願い、

その第一幕が、まもなく開こうとしているのです。









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職員を育てる

 2017-01-19
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今から2年前、私の教え子のお母さんが、職員募集の面接に来てくださいました。

「私は、教育にかかわる資格は何も持っていません。ただ、自分の子どもの育てで学んだことを生かして、誰か別のお子様のお役に立ちたい」

「トイレ掃除でも、雑用でも何でもさせていただきます。」

「私を雇っていただくことが出来ませんでしょうか」

そのお母さんは、そんなふうに話してくれました。


このお母さんの採用については慎重に考えるべきとの助言もいただきました。

しかし、最終的には私の責任で、このお母さんの採用を決めました。

後にも先にも、白ゆりで無資格の方を採用したのはこの方だけになります。


保育士資格も、教員免許もありませんでしたが、すばらしい内容の働きぶりでした。

最初は本当に雑用から始まりましたが、事務・教材作成などにかかわる能力だけでなく、教科指導の技術もみるみるうちに向上しました。

自分のお子さんの教材を通して、私の指導内容を誰よりも理解していましたし、その謙虚さとひたむきさがゆえに、通常の何倍もの努力を継続していました。


今日、岡山市の担当課の方が、うちのような事業所で働く職員の資格要件が、この4月から格段に厳しくなるという連絡をいただきました。

無資格のものについては、正規の職員としてはカウントされなくなるというものでした。

つまりこの職員を採用するのなら、もう1名、新たに有資格の職員を採用しなければならないという内容でした。


私は何があっても、一度ご縁があった職員はずっと長く勤めてもらうことに決めていましたし、人件費や予算のことがすぐに頭をよぎりましたが、市役所の方と相談しているうちに、この先生のうちでの実務経験が、児童指導員任用資格の要件を満たすことが明らかになりました。

私は飛び上がらんばかりにうれしくなりました。


うちで働くなら、児童指導員任用資格があれば、保育士や教員と同じ基礎資格を有することになります。

待遇もこれまでの無資格のものではなく、他の職員と同じものになります。

つまりは、うちで働いた2年間で、教員や保育士と同じ資格を、この職員にプレゼントできたことになります。


制度の変更により、事実上この4月から、無資格の方をうちで採用することは不可能となりました。

この職員は、この2年間、私の横で私の実践のほとんどを見てきたわけですから、その技術も理念も決して遜色のない相当なところまで力をつけてきているのです。

何て、私たちって運が強いのでしょう。


さあ、さっそくこれからその実務経験証明書の作成に取りかかります。

希望の春は、もう目の前のところまで来ているのです。





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個別支援の研修

 2017-01-12
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この日のレッスンは、子ども2人に対して私も含めると先生が5人の体制でスタートしました。

子ども1人に先生1人ではなく、子ども人1人に先生2.5人のマンツーマンだったわけです。


昨年末に、新年度のマンツーマンレッスンのご希望をお伺いしました。

伊福町に新しい教室を増やしての対応でしたが、それでも皆さんのご希望をすべて受け入れることが出来ません。

お正月の三日間考えに考えた挙げ句、新年度からは、本館でのマンツーマンレッスンは、私も含めると4人の体制で行うことにしました。


レッスンの内容の評価は、言葉でもアンケートでもなく、次年度のご予約・お申し込みをいただけるかどうかにかかっている。

日々私は、担当の職員には、何度も何度もそう伝えてきました。


そのための日々のレッスンで、どのような内容を提供し、どのような支援が重要となっていくか、

この日は、そんな研修の1日、

最初のレッスンでは、私の個別レッスンを、他の4人の先生が固唾をのんで見守るというような内容になりました。


私は、これまで何千何万という実践を積み重ねてきた者として、ここに集う先生方の力をさらに磨き上げていかなければなりません。

そのことが、これからの私のもう一つの大切な仕事となっていくに違いありません。


私のもっている技術や理念は、すべてこうした先生方に伝授していきたい、

本やマニュアルでは絶対に習得出来ないこと、


その個別支援の奥義を、多くの先生方に伝授していきたい。

私の夢は、果てしなく広がっていくのです。








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つながることで生まれる力

 2017-01-05
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昨年末、私に血のつながっている叔父がいることがわかりました。

これまで私は、血のつながった親戚はいないものと思っていましたから、大変驚きました。


そのおじさんには3人の子どもがいます。

そのうちの一人が体育教師をされていたそうですが、障がいのある子の役に立ちたいと決意し、教職を辞して理学療法士に転身されたと聞きました。

私が小学校の教師をしていたと伝えると、これまた大変驚かれ、血は争えないわねと苦笑いをされていました。


よくよく考えてみると、その方は私のいとこにあたるわけです。

小学校の時から私には、血のつながった親も兄弟も何もいませんでしたから、友達から 「お正月にいとこ遊んだ」 などと聞いたときには、いつもうらやましくも切ない思いでいっぱいになっていました。


血のつながった親や兄弟がいないという感情は、そうでない人にはとても理解できにくい内容です。

私の生きて来た何十年間は、「自分は必要とされて生まれた子ではない」 「すなわち自分はこの世に生きている意味がない」 という自己否定の嵐の中にいたわけです。


以前わたしは 「忍」 という名前が大嫌いでした。

女の子と何度も間違えられて、「なあんだ」 と言われたことは一度や二度ではありません。

何で 「健一」 とか 「隆」 とか、男らしい名前にしてくれなかったかと、そのことをとても恨めしく思っていました。


いつの頃だったかは忘れましたが、ある日私は、「親は私に何も残してくれなかった」 「でもこの忍という名前にだけは、両親が私に託した思いがあるんだ」 と気が付き、これ以上でないくらいの涙をこぼした日がありました。


私にとっては、この日こそがアイデンティティーの確立した日であり、自分の足で自分の人生を歩み始めた日でもありました。

今ではこども園でも、発達支援センターでも、今私のことを所長とか石原先生と呼ぶ人はほとんどいません。

子どもも職員も保護者の皆様も、みんな私のことをSHINOBU先生と呼んでくれているのです。


正月があけ、平成29年の仕事がスタートしました。

私は、私の心に大きな異変が生じているのを実感しています。


この歳ですから、体のどこかが痛かったり辛かったりするのは日常ですが、とにかく毎日よく眠れてすっきり起きることができる。

以前出ていた原因不明の発疹はウソのようになくなり、自分でいうのも変ですが、仕事の集中度や気合が格段に高くなった一方で、心に余裕が出来、職員への指示や対応もシャープかつふところの深いものに変わってきました。

子どもとのレッスンも本当に楽しく、笑い声の絶えない、より活気のあるものになってきました。


まだ顔もみたこともありませんが、思いもかけす知ったいとこの存在、

私は一人ではない、

つながることで生まれる力


やる気も、独立心も、決断力も、責任感も、突破力も、その源泉は人とのつながりから生まれる自己肯定感の中にある、

私は支援者として、子どもとの心のつながりを通して、こうした自己肯定の旅路を共にずっとずっと子どもとやご家族と歩んで行きたい。


その大切な一歩を、今日もしっかりと積み上げていきたいのです。









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始動

 2017-01-02
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昨年末、母の終の棲家で何か形見になるものはないかとずいぶん探しました。

膨大な蔵書や資料がありましたから、持ち帰るものがあれば持ち帰ろうかとも考えました。

しかしその途中で、なぜだかもうそういうことはやめようという気持ちになりました。


結果、マウスを一つだけいただいて帰ることにしました。

早速、パソコンに取り付けましたが、快調に作動しています。


私にとって、ブログに書かれている活動の歩みは、自分らしさそのものです。

いつ頃からか、月間記事10本以上と決め、8年以上継続しています。


1年とか2年とか、毎日記事をアップされていた方は何人も知っていますが、その頃からずっとスタンスを変えずに続けているのは、おそらく私くらいだと思います。

それこそが、私の信念ですし、思いの深さを示すものだと考えています。


遺言書の開封に立ち会う日、家内と一緒に福山の家庭裁判所に伺いました。

その道中、このタイミングでの母の死が、私の人生の最も大きな分岐点にるるのではないかと感じていました。


ここまでの人生は練習で、ここからの人生が本番、

正直、私はそのようなことを考えていました。


大晦日と正月は、毎年恒例ですが、個人でやってる新大阪教室の会計処理に追われました。

以前は3日くらいかかっていたのですが、こうした経理にかかわる知識や技能も身につき、丸一日あれば何とかなるようになりました。


29歳で結婚し、娘を3人授かり、色々ありながらもその娘も保育にかかわる仕事をさせていただけるようになりました。

私の人生の中で、家族旅行に行ったり、普通の人と同じような家庭生活を送る時間があったことを、本当にありがたく思っています。


物事を為す人の決心は、きっと重く深いものであるに違いありません。

目先の一歩をおろそかにしては、いつまでたっても物事は前に進んできませんが、何か目の前のことに一喜一憂しているだけでは大局を見失ってしまします。


その大局から目を離さないこと、

しっかりした土台の上に、一分一秒の努力を逃さず積み上げていくこと、


残された人生の時間を、余生としてゆっくり生きる道もあるでしょう、

しかし、私はその道を選ばない。


その人生が限られた時間中にあるのだとしたら、せめて人生の後半は、悔いなく生きるものでありたい、

そこに織りなす出来事が何だとしても、体の向きはいつも同じ方向を向いていたい、

残された時間のすべては、出会った子どもたちの成長と幸せに力を尽くすものでありたい。


神様は私に、他の人にはない生きがいを与えてくださいました、

ならば私の幸せは、きっと他の人と同じ色ではないはずです。


母の形見に、この小さなマウスを選んで、本当によかった。

静かであるがゆえに、深く重い決心、

私の本当の人生は、ここから静かに発進していくのです。








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経験をつなぐ

 2016-12-19
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私が、初めて直接就学前のお子様の個別レッスンをさせていただくようになってから、まだ10年くらいしか経っていません。

それまで、特別支援学級も含め教職経験は20年以上ありましたが、小学生以下の子のレッスンについては、当時の私にはほとんど経験がなかったわけです。


今から考えると、技術的にはお恥ずかしい限りの内容であったはずですが、それ以上にご家族の皆様の期待感が強く、全国各地へ出張レッスンに出かけた時期もありました。

それからは、年間2,000とか3,000とかという、おそらくは普通では考えられないようなマンツーマンレッスンとしての臨床経験を、10年近くにわたって積み上げることができました。

自分自身は、まだまだ道半ばの未熟者だと思っているのですが、それでも私と同じような経験を誰かに積ませるなんてことは、二度とできないことだと考えています。


昨日も一昨日も、私は大阪でいくつかのレッスンを行いました。

毎週毎週新幹線で大阪にいくことも、土日だけのために家賃や備品などの経費をかけることも、平日フルタイムで働きながら土日にも働いていることも、所長でありながら一向にレッスンから身を引こうとしないことも、私にとっては日常ですが、一般的にはきっと非常識であるに違いありません。

だとすると、その非常識な実践の中から培った経験は、たとえそれが自分にとっては道半ばのものであっても、これから育つ先生方には、大切なことは伝えていかなければならないと思うようになりました。


今岡山で、私と一緒にマンツーマンレッスンを担当してくれている先生は、以前私が教えていた子どものお母さんです。

本館が出来、定員が増えることを知り、「便所掃除でも何でもいいから、ここで働かせてください」 と、職員募集に応募してくれました。


教育現場での経験が豊富というわけではありませんでしたが、自身の子どもの学習について、小学校1年生の時から心を砕いて取り組んでいたことは、誰よりも知っているつもりでした。

今ではその子は、当時の課題を見事に乗り越え、一般の高校に入学し、成績も学年でトップクラスだと聞いています。


「その経験を、これからは1人でも多くの子どもたちの成長と幸せのために生かしてください」

私はそう言って、このお母さんを職員として採用させていただきました。


経験不足もあって当初は何かと苦労も多かったように思いましたが、控えめでありながらその信念に揺るぎはなく、その技術や態度は、いつの間にか見違えるようになってきました。

あの先生に教えてもらうことを、うちの子はすごく楽しみにしています、

そんな声を、たくさんの利用者のお母さんからお聞きするようになりました。


その先生が、金曜日にお子様の懇談で年休をとりました。

その先生が前回担当した子は、この日は私が担当することになっていました。


さて、今日はどんな教材を作ろうかなとボックスを開けてびっくり、

当日の教材が、画像のようにきちんと整理して用意されていました。


この先生は、子どものレッスンを担当するだけでなく、請求や契約など事務のほとんどを直接担当してくれています。

うちの事業所は、一般の事業所の4倍の利用量がありますから、その事務量は膨大です。

一体どこにそんな時間があったのだと、驚かずにはいられませんでした。


よく考えれば、私が表舞台でたくさんのレッスンをこなすことができるようになったのも、この先生の存在あればこそです。

以前は、大阪に行く前日は、教材作成に夜中までかかっていましたが、今では岡山のレッスンが終われば、すぐさま新幹線に乗り大阪にいくことができるようになりました。


私が何千、何万という臨床実践から得た経験は、こういう先生の成長のために生かしていかなければならない、

それが私の次の仕事。


芸の奥義は、弟子入りしなければ身につくものではありません。

4月からは、また新しい教室も開設されます。

その志のある先生との出会いを、これからもずっと楽しみにしているのです。






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子どもの心の根元にあるもの

 2016-12-17
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私は、学級担任として小学校の現場に20年以上、その後個別指導の実践者として10年の臨床経験があります。

またその間、当時の国立特殊教育総合研究所に内地留学に行かせていただいたり、大学院の修士課程で特別支援教育を学ばせていただきました。


重い課題を背負いながらも、懸命に命を輝かせている子ども、

人から見れば、ほんの小さな出来事に、途方に暮れて身動き出来ない子ども、


こうしたたくさんの子どもたちとの出会いを繰り返す中で、いつの間にか私の教育観の根底に、「すべての子どもの行動の源泉は、生存・成長の欲求にある」という考えが広がっていきました。

まだ、アイデンティティの確立していない子どもにとっては、成長の方向性を見失うことは、自分の生存そのものを見失うに等しいことです

突発的な子どものマイナス行動は、裏を返せばほぼ100%、自分の生存にかかわる不安と無関係ではありませんでした。


学んでいるということは、自分の成長の手応えに触れること、

自分の成長の手応えを感じることができれば、生存にかかわる不安を感じることもなければ、マイナス行動を起こす意味もないわけです。


準備のための1分1秒が待ちきれず、知育いすに飛び込んで来る子がたくさんいます

もうおしまい、といっても、学習席にしがみついて、帰ろうとしない子も、毎日のようにいます

障がいのある子どもが、勉強が嫌いとうのは、大間違いです。


もしもその子にあった学習の内容と方法が提示出来ないでいたら、勉強そのものが嫌いになるのも当たり前です

適切な愛情も技術も信念もない指導者が、子どもにこんなこともわからないのかとやったら、不適応にならないことの方が不思議です。


この子たちは、誰よりも生きることにピュアで、良質の学びを誰よりも求めているものです。

だとしたら、今すべきことが何であるのかが、私にはハッキリと見えます。


もはや私の進むべき道は、これしかないのです。






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プロの仕事

 2016-12-14
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新規の事業所を立ち上げるということもあり、今回パソコンを2台注文しました。

以前は、量販店などに行って格安パソコンを買っていましたが、今ではそういうことをしなくなりました。


量販店のパソコンは、消費者の目を引くような甘い宣伝が満載です。

一方、業務用のパソコンは、余計なソフトは一切入っておらず、同じスペックならメモリーの余裕が違います。

若干価格は高めに感じますが、プロの道具と考えると、とシンプルで基本性能の良いものでなければ、結局使い物にはなりません。


私は22歳の時から教育の仕事に就き、実践現場で35年の指導経験があります。

それでも、日々新しい発見があり、もっともっと力をつけ、改善を積み重ねていかなくてはならないことが、山ほどあります。


髪の毛をカットしても、ブロックを積んでも、大体のことは素人でもできますが、プロと同じレベルのものはなかなかできるものではありません。

ましてや特別支援の分野では、そうであって当たり前なはずです。


華やかで過度な宣伝をしているうちは、本物ではありません。

素人では出来にくい内容を、当たり前のように毎回積み上げることが出来てこそ、本物のプロの仕事、


どんな仕事でもそうですが、価格を越える満足感がなければ、次に足を運んではいただけないものです。

1人の実践者としても、チームのリーダーとしても、しっかりと研鑽をして、白ゆりを選んで良かった思っていただける方をもっともっと増やしていきたい。


それが、職業人としての意地、

私は教育の仕事に大きな夢と誇りをもっているのです。









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クリスマス発表会の奇跡

 2016-12-12
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白ゆりはこの春、保育園から認定こども園へと移行しました。

そのことに伴い、これまで保育園では受けいれることの出来なかった、幼稚園が対象のお子様を受け入れることができるようになりました。


その1号認定の子の多くが、発達支援センターに通所で来てくれていた子どもたちでした。

それまでのそれぞれのクラスに、発達支援センターの子が何人も入ってくるという状況になったのです。


行政の担当者は、1号認定の中に、支援の必要な子が入ることは想定外だと言って、人的な加配も、予算的な加配もありませんでした。

それでも、発達支援センターの子は、最優先で入れるという園長の信念は変わりませんでした。


土曜日に、クリスマス発表会がありました。

秋にあった運動会も感動の嵐でしたが、室内での発表となると、正直それとはまた別の不安もありました。


あるクラスのオペレッタを見ていたときのことです。

ダウン症の子が舞台のセンターに、下手には肢体不自由の子、上手には発達障害の子が演技をしていました。


発達障害の子は、聴覚過敏の傾向があって、大太鼓の音にはマイナスの反応を見せていましたが、自分の大好きな曲になると、とたんに笑顔になって上手に演技ができていました。

ダウン症の子は、内言語は豊かですが、言語表出をクリアにすることが苦手です。

でも、一生懸命口を動かして、オペレッタのストーリーにしっかり乗っているのが見て取れました。

肢体不自由の子は、つい先日まで独立歩行がままならなった子です。

もちろん補助付きですが、他の保育園などでは考えらえない運動量で、脳の運動野にかかわるネットワークが加速的に育ち、視線や表情も見違えるように生き生きしたものになってきました。


3人とも、私のマンツーマンレッスンを受けてくれている子です。

しかしながら、もしも今年、この子たちがこども園に入っていなかったとしたら、今日のこの成長は絶対にありえなかったと私は断言できます。


ただ集団に投げ入れているだけで、それでインクルージョンにはなりません、

集団から分離して、病院や療育に行って、難しい名前の検査をすれば、それで子どもが育つのでもありません。

その双方の大切さを、子どもの特性や育ちに合わせてプロデュースし、結果を出すことこそが育ての質であるのです。


研究用にと、0歳から5歳の子までの活動のようすを動画に記録しました。

と、このオペレッタを撮影している途中で、感動して胸を詰まらせながらも、「これは大変なことになった」「とんでもないの成長の記録を手にしてしまった」「この映像を手にした者の責任を、果たして私が果たしていくことが出来るでのであろうか」 と、そんな気持ちがこみ上げてきました。


障がいのある子を何人も1号認定で受け入れて、それを無謀だと思われたり、調子のいい対応だと批判的に横目で見ていた人がいるのかも知れません。

クラス運営がパンクしてにっちもさっちもいかなくなり、ホレ見たことかと言われるリスクが無かったわけでもありません。

ですが、結果はその真逆だったと、私は感じています。


発表会が終わったあと、初老のご婦人が私の所に歩み寄り、目に涙を浮かべて深々と頭を下げて帰られました。

名前も存じ上げない方でしたが、こども園になり、新しいお友達をたくさん受け入れて、本当に良かった、

私は、心の芯からそう感じました。


私にとっては、クリスマス会の奇跡、

今年は、本当に良い1年となりそうです。






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新教室の息吹

 2016-12-07
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来春4月に開設予定の新教室のリフォームも、日に日に形が整ってきました。

少人数の教室ながら、大きな規模では出来にくい、きめ細やかなニーズに対応できる内容の提供を目指しています。


この伊島学区は、かつて私が勤務した小学校区でもあり、つい最近まで私が住んでいた地域でもあります。

この日、真新しい真っ白い壁紙を見て、ここでどんな子どもたちの笑顔で出会えるだろうかと思うと、特別な思いが沸き上がっていくのを感じました。


学びから決して軸足を外さない、専門性の高い個別支援、個別指導

それでいて、送迎サービスなどでご家族の時間的負担を軽減し、少人数のグループの中で培うコミュニケートと自己肯定の気持ち

その双方を、1日のレッスンの中でうまくバランスをとってコディネートしていく、


新しい時代のニーズの中で、私たち白ゆりが踏み出す次の第一歩、

その春の息吹も、もう手の届く所まで来ているのです。






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新時代の支援

 2016-11-29
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発達支援の事業を始めた頃は、一日の定員が10名でした。

当初はなかなか定員に満たなく、経営面では本当に厳しい状況が続きました。


今ではその定員も1日40人、

来春からは新しい事業所も含めて1日50人の体制となります。

先日お越しくださった行政の担当者の方も、現在の実契約人数が180人と聞いて、目を丸くされていました。


事業を始めた頃は、通所支援の制度自体が、改訂の道半ばといった感じでしたが、今ではそれぞれの地域に、特色のあるたくさんの事業所ができました。

そんな中で、白ゆりの独自性も確立し、いつの間にか私のマンツーマンレッスンがなくとも、定員一杯の子どもたちを迎え入れることができるようになってきました。

私の代わりに、直接子どもの指導にあたる職員の技術も経験も、格段に向上してきました。


先日の指導監査をもって、事業基盤としての私の果たすべき役割は、一つの区切りがついたのではないかと感じています。

これからは、もう一度原点に返ると同時に、さらに一段高いステージから、すべきこともあろうかと感じています。


今後この2つの事業所は、それぞれの新しい責任者と共に作り上げて行こうと考えています。

責任者として、ただがむしゃらに前に進んできた5年間を、とても愛おしく感じます。


私らしい次の1歩の踏み出し方、

この道を、いつまでもまっすぐに進んでいきたいと思うのです。






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子どもの育てに生かす 個別支援の技術

 2016-11-28
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昨日は、前理事長の7回忌の法要でした。

日曜日に予定していた大阪のレッスンは、すべて23日の祝日に振り替え、土曜日には大阪からトンボ帰りというスケジュールになりました。


その土曜日の最後の女の子が、体調を崩しお休みとなりました。

そのお母さんから、以下のようなメールをいただきました。


SHINOBU 先生

おはようございます。

昨晩より娘が風邪をひいて熱を出しており、今日のレッスンをお休みさせてください。
今朝搭乗予定だった飛行機も、泣く泣くキャンセルいたしました。

私がSHINOBU 先生のでところに行くよ!と数日前から言っていたので娘は「せんせ、せんせ」と言っています。

来月のレッスンを楽しみに、日々の生活を頑張りたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。





大阪でのレッスンを受けるために、毎回福岡から飛行機で来てくださっているのです。

思えば平成24年、この子が3歳の時からレッスンをさせていただいているので、もう4年以上のお付き合いです。

お父さんのお仕事の都合で、岡山から福岡へ転居されたにもかかわらず、こうして年に何回も大阪でのレッスンを受けにきてくださいます。


特別な理由のない限り、レッスンには絶対穴をあけない、

土曜も日曜も返上して、私がレッスンにかける源泉は、こうした子どもとご家族の気持ちあればこそで、そのことを私は、何よりの生きがいに感じているのです。


法要が終わった後、水曜日にある園内研修会のプレゼンの準備に取り掛かりました。

先週は監査に追われ、準備をするのはこの時間しかないと考えていました。


「子どもの育てに生かす 個別支援の技術」

私が多くの子どもたちの実践を通して得た支援技術を、これから活躍する若い保育士の育てに生かしたい、

そんな思いで取り組みました。


場合によっては、深夜までかかるかと思っていましたが、予想より早くプレゼンの準備はできました。

特にハードな1週間でもありましたから、体には相当ダメージがあったのでしょう。

パソコンのスイッチを切ると、まるで海の底に沈むこむように眠り込んでしまいました。


そのせいか、今日の私の体調は絶好調、

たまには休みも必要かもしれませんが、今週も、振替レッスンのお申し込みなどをたくさんいただいています。


先ほどは、新しい教室のリフォームの状況を見に行きました。

なかなかすてきな感じです。


毎日、目指すことと、子どもたちの笑顔がそこにある。

一つ一つのことに真心を込め、これからもしっかりと前を向いて歩いていきたいと、心から願っているのです。







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担当課の実地指導

 2016-11-24
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今週の火曜日に、岡山市事業者指導課の実地指導がありました。

認可事業で言えば監査にあたるものですが、私たち通所支援事業所では、今回の実地指導がそれにあたります。


平素から何かとお世話になっている担当課の方が3名お越しくださいました。

児童デイサービスを始めてから5年になりますが、今回が初の実地指導ということになります。


補助金をいただいて建物を建てた関係で、春には会計検査院の実地検査を受けました。

何一つ不正を行っているわけではありませんが、それぞれが初の検査でしたので、落ち度の一つでもあれば、法人の名にかかわることでもあるし、厚い信託を寄せてくださっている利用者の皆様に申し訳が立ちません。

責任者の私としては、特別な思いでこの日を迎えることになりました。


事業を始めるにあたっては、どこかの事業所を参考にするようなとは一切せず、ただ子どもたちやご家族の思いに寄り添うことだけを考えて前に進んできましたから、手続的なことで不安に思う内容は少なくありませんでした。

今回も、いくつかの点で表現の変更が必要であったり、内容を整合させたりする部分についての指導を受けました。

指導を受け点については、すぐにも改善させていただきたいと思いました。


事業を始めて5年、

担当課の実地指導を受ける以前に、補助金をいただくことなど、普通ではありえないことですが、無事今回の指導を終えたことで、私自身は一つ大きな仕事を成し遂げたように考えています。


これで、来春からの新しい事業所の開設申請に弾みがつくというものです。

多くの方の期待と支えがあればこそ、私たちの今がここにあるのです。


コンプライアンスを大切にしながらも、いつも子どもとご家族の願いを受け止め、さらに心の通った支援を充実させていきたい、

私たちの次のステージは、もう目の前にあるのです。








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新大阪教室への思い

 2016-11-19
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大阪や京都に出張レッスンに行かせていただくようになってから、もう7~8年になります。

その関係で、高速や新幹線を使って、何人もの方が、毎週のように岡山でのレッスンを受けてくださった時期があります。

これでは申し訳ないということで、作ったのが新大阪教室、

もう3年にもなります。


土日限定、今は月に3回新大阪のでのレッスンをさせていただいています。

月曜から金曜日は、教室は空き家、

月3回の往復は、当然新幹線。


となると、1回あたりの経費は普通の教室とは比較にならず、事業としてのうまみはほとんどありません。

でも、そのことを可能にしてくださっているのは、利用してくださっている皆様が、経済的な負担をシェアしてくださっているからに他なりません。


新大阪の教室は、全くの個人経営ですから、何の制約もありません、

さながら今では、私の研究の附属小中学校とか、幼稚園とかいった貴重な臨床現場となっています。

ここで儲けようとかは思わず、内容的なことに徹底的に向き合う時間と環境がここにあるということが、今の私にとっての生命線となっているのです。


おかげさまで、岡山の新教室は、開店前にもかかわらず、予想以上のたくさんのお申し込みやお問い合わせをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

だからこそ大阪は、少し心と時間に余裕をもって、しばらくはクオリティを重視した運営にしていこうかとも考えています。


先日は、新大阪の教室に、会員の方のご紹介で入会してくださる方がいらっしゃいました。

本当にありがたく思いました。

広告を出していた時期もありますが、それをペイするために経営を考えていくバランスも必要です。


内容的な向上と質の高さが、口コミでご紹介の方を増やしていく、

本来の白ゆり教室のスタンスをいつまでも忘れないようにしていきたい。


平素は、白ゆり発達支援センター所長として、皆様の期待と責任を強く受け止める毎日となっています。

だからこそ今、大阪の教室は、私の活動の原点となる位置となっているのです。







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10年もやっていて、初めて気づくこと

 2016-11-18
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今日、3歳の男の子のレッスンがありました。

確かレッスンを初めて3回目くらいの時に、ご両親がレッスンを見に来てくださいました。


それまでは調子よく出来ていたでしたが、その日には、何度もパズルやおもちゃを放り投げてしましました。

せっかくお父さんが来てくださったのに、そんな場面を見せることになり、大変申し訳なく思いました。


しかし、これまでにも、そんな子は何人も見てきましたから、かといって特別困った気にはなりませんでした。

絵本や手遊びが大好きなので、パズルやおもちゃは、そのタイミングが来てからで大丈夫と考えました。


認知に比べて、手指の巧緻性が後から育つタイプ、

出来れば早くそこの育てに取り掛かりたいと、若干あせる思いもありました。


今日のレッスンのことです。

いつもは、私の方で絵本をめくってやる場面がありましたが、どうもそのことを快しと思っていないふうに見受けられましたので、思い切って本児の思うようにさせてみました。


最初は、何となくぎこちない感じがしていましたが、しばらくすると、案外自分で何とかできることに気が付きました。

それどころか、内容的なことがかなり認知出来ていて、それが生きた学習になっていることがわかりました。

言葉によらずとも、内容を共有することで、こうまで心が通じ合い、活動が豊かになるものかと、弾むような気持ちになってきました。


これだけ絵本が好きなら、絵本から数の扉を開けることができるかもしれない。

10年間、何万という個別レッスンを積み重ねて来て、初めて気が付いた内容です。


早速アマゾンで、いくつかの絵本を購入しました。

絵本はいつも高額で、3冊買っただけで数千円にもなります。

でも、その中の1冊でも教材化できたなら、同じような認知特性の子どもの数の扉を、少しでも早く開くことになるかも知れない。

私は、その期待で、胸が高鳴るのを抑えることができませんでした。


汲めども尽きぬ教材研究の奥の深さ、

もっともっと多くの子どもたちからたくさんのことを学び、そのことをさらに以後のレッスンにダイレクトに活かしていきたい、

これだから私は、いつもまでも実践の場から立ち去ることができないのです。









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時の重み

 2016-11-17
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小学校1年生の時からサポートさせていただいている男の子が、来春、高校生となる予定です。

3歳の頃からサポートさせていただいている女の子は、春からは中学生になります。

いずれも8年・9年と、長い期間ずっと私のレッスンを受けてくれてきたわけです。


それぞれに小学校卒業、中学校卒業という大きな節目の時期を迎えるわけですから、ここで何人かの子どもは白ゆりを卒業ということになります。

初めて文字が読めるようになった日のこと、

初めて繰り上がりのたし算ができるようになった日のこと、

一期一会のレッスンの積み重ね、

ここまで子どもと、そしてご家族と共に歩んできた時間は、何にも代えることのできない大切なものとなりました。


支援はいつか除去してこそ、意味をなすものです。

そのあとに残るもの、

決して数字や言葉で表せないそのものが、きっと何かその子のその後の支えとなっていくはず、

これまで私は、そう信じて取り組んできました。


子どもの育ちの8年・9年は、その子の人生の中で特別な意味をなすはずです。

そこに映る私の姿が、いつも笑顔のあふれるものであってほしい、

それぞれの場面で、学びを通して伝えてきたその子の命の輝きを、ずっと心に刻んだままで、新しいやがて来る新しいステージを力強く歩んで欲しい、

そう思うのです。


たった一人の子どもとの出会いから始めたこの教室、

それからもう程なく10年、

限りなく重い子どたちとの出会いが、そこにありました。


この先10年も、信じるこの道をしっかり歩んで行きたい、

心の底から、そう願うのです。






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真の教育者

 2016-11-11
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私は教員時代、研究主任を何度もしましたし、嘱託でしたが教育員会の指導主事もさせていただきました。

どちらかと言えば、一発勝負の大きな研究発表会などが得意なタイプでした。


一方で、そういうことは苦手なタイプの先生もいらっしゃいました。

派手な舞台は得手でなくとも、日々の一つ一つの教育活動にていねいに取り組み、しっかりとした学級を作り上げておられました。

体育館で私がプレゼンの準備をしているときに、クラスの子どもたちと一緒に運動場の草取りなどをなさっている先生の姿を見て、真の教育者は子どもとあゆむその先生の方で、だからこそ私は、その先生のお気持ちに添えるよう自分の役割をしっかりと果たしていかなくてはならないと、気持ちを引き締めたものでした。


今うちの発達支援センターの内容は、とんでもなく高いレベルにまで来たと私は思っています。

もし保護者の方が直接、よそと比べていただいたら、きっとうちを選んでいただけるものと自負しています。


学会など、もっと大きな場で発表してみてはと、勧めてくださる方もいます。

でももうそんな必要以上の派手さは不要で、しっかりと足元を固めていく方が肝要と思い、主任の先生に相談してみたら、彼女も私と全く同じ思いでした。


決して、楽をしたいと考えているわけでも、何かが面倒くさくなったわけでもありません。

目標や夢のないところに、人は集いません。

もう私たちは大きく飾らなくとも、ありのままで、ただ子どもたちの成長と幸せだけをしっかりと見つめていくことが、さらなる次のステージに向かうための基盤になっていくような気がしています。


今の時代に、私たちがなすべき役割は、決して軽くありません。

子どもと保護者の願いを背負う代弁者として、これからも大切なことをしっかりと見つめながら、ずっと前を進んでいきたい。

多くの人がここに集ってくださることを、私は何よりの幸せに感じているのです。










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この先に何がなくても

 2016-11-09
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先日、私のワゴンRを車検に出しました。

もう7年目になる車で、動き出すときに、ハンドルが20秒くらいキューキュー鳴ります。

もう買い替えの時期なんでしょうが、それ以外はちゃんと動くので、動かくなくなるまではずっとこのワゴンRで行こうと思っています。


少し若い時は、いい車に乗りたかったり、いい時計が欲しかったりしたものですが、今では全くそんなことには関心がありません。

ワイシャツだけはきちんと毎日アイロンの効いたものを着たいですが、高級ブランドのスーツや、カバンなどには全く興味がありません。


先生が、どうして年式の古いワゴンRに乗っているのか、不思議でたまりません、

いつも行っている所の美容師さんが、以前そんなことを言っていたのを覚えています。

若い人の中には、こんな私の物欲のなさに、驚く人も少なくありません。


土・日や祝日は、たいていは県外に出かけて、レッスンをしています。

オフの日は、年に数回しかありません。


そのことに驚かれる方も多いのですが、もう10年ずっとそんな生活をしています。

もしも毎週休みのある生活と、今の生活とどっちを選ぶかと尋ねられたら、0・5秒で今の生活を選びます。


もしかしたら誤解を招く言葉なのかも知れませんが、私はもう、このまま死ねたらどんなに幸せだろうかと思っています。

ここから先にあるものは、今の幸せの延長線にあることであって、子どもの成長や幸せのために、自分が何かお役に立てること以上のものは、きっとどこにもないと考えています。


私はもう、これで十分、

私の人生の後は、真心を込めたレッスンを、1つでも多く積み重ねていく、ただそれだけです。


最近、3歳くらいの子が、次々に新しく私のレッスンを受け始めてくれるようになっています。

本当に幸せです。


一度お引き受けさせていただいた子の育てに、何らかの答えを出すまでには、最低3年くらいはかかります。

無責任にリタイアなど、当分できません。


先生は、いつも生き生きしていると、よく言われます。

誰が私の命をつないでくれているのか、

その答えを私は知っています。


一体何が、人の人生を豊かにしていくのか、

そのことを私は、自分の生き方を通して、子どもたちに伝えていきたい。


だから私は、ただ信じる自分の道を、まっすぐに前に進み続けていくのです。






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Author:SHINOBU
新大阪教室

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