感覚を培うことの大切さ

 2011-02-16
「この時、主人公は心の中で、どんなことを考えていたと思いますか? 次の3つの中から選びなさい」

そんな問題が、あったとします。

私の教室に来てくれている子の中には、こういう選択問題が、特に得意な子が4人います。

ほとんど即答で、いつも驚くべき正解率です。


「なんか知らんけど、心の中にぱっと思い浮かぶ」

理由を尋ねると、ほとんどの子がそう答えます。

あまりロジックに、言語の操作をしているわけでは、ありません。


この4人は、意外な共通点が、もう一つあります。

それは、低学年の頃、微細な、書字認知がとても苦手であったということです。

「大」 という漢字や、「9」 という数字、そして 「ら」 というひらがなを、書いたりするのが、とても嫌で、何度も何度も涙を流していたのです。


今でも、書字は得意な方ではありません。 微細な文字認知も、やはり苦手です。

ですが、学習経験を積みかさねていくうちに、以前の痛みは、全くなくなってしまいました。

何とかなるレベルまで、しっかり成長できたのです。


神様は、そのご褒美に、文脈理解というステキな宝物を、この4人に与えてくださいました。

「なんか知らんけど、心の中にぱっと思いうかぶ感覚」

微細な書字認知の改善を進めていく上でも、この文脈理解の感覚を磨きあげていくことが大切であると、私はずっと考えて来ました。

時間をかけて、これを、一生ものの財産にする。

それが、ご家族にお伝えした、私のお約束でもあったのです。


脳の機能局在の面から考えても、ロジックに問題解決する部分と、感覚的にものをとらえる部分は、同じではないはずです。

論理的考える力を育てることは重要です。 しかし、論理は万能ではなく、時に思い込みとや先入観という、大きな落とし穴に入り込んでしまうことがあります。


表出言語はほとんどないけど、私が何を考えているかを、超敏感に感じ取る子がいます。

その微妙な表情の変化を見ると、この子を、口先でごまかすことはできないと、いつも思います。

私は、表出言語を媒介としながらも、私の中の思いを、感じ取ってもらうようにかかわりを続けています。

でないと、この子は、席につきません。

でも、伝わっている時には、40分間、一度も離席はないのです。


子どもの発達段階によって、感覚を育てることと、論理性を育てることの、バランスは変わってくると思います。

ロジカルなことは、後でもできる。

幼児期に、内容を先取りしたプリントをやらせると、大人はやったような気になり喜びますが、実際に般化という面ではむずかしいことも多いと思います。


一方、具体物を使ったロールプレイ的なことで、感覚を育てていく学習は、成果がすぐには見えくいものです。

ただ、ここでの育ちは、その子が大きく育っていくための、貴重な財産となっていくのは明らかです。


論理性と感覚、

どちらも育てていかなくてはならない大切な内容です。


30分ロールプレイをして、どこまでその感覚が育ちましたか?

申し訳ありません。 感覚を育てたことを、きっちりと評価するものさしは、あまりないのです。


先生にお任せします。

ご家族の絶大な信頼感があってこそ、初めて本気でここに取り組むことができるのです。


2年・3年と育てて、化けるときは、あっという間に化けます。

また、機会をみてお伝えしますが、今の太郎君がその時期になっています。


教材は、題材で、育てるのはどんな力か?

そこを明確に示すことができてこそ、初めて感覚を育てるということを、お伝えできるのだと思っているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-02-18)





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