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読解支援のエキス

 2011-01-17
文字を見て、それを音声化する。

とても大切なことです。


豊かな学びを続けていくうちに、「と」 「け」 「い」 という3文字を見て、すぐに頭の中に 「時計」 のイメージが浮かぶようになってきます。

それぞれの物には固有の名前が付けられ、言葉を通して、自分の生活を取り囲む事物への関心や理解がどんどん深まっていくのです。


やがてそれは、名詞だけでなく、動詞や形容詞、そして文章へと発展し、人の心の動きや状況の変化、さらには目に浮かびにくい抽象的な概念までが、文字や言葉を通して表現され、それを理解していくことを学んでいきます。


子どもの中には、こうした内容を読み取ることが苦手なタイプの子がいます。


「男の子は、額の汗をふくこともなく、お母さんの方へ走っていきました。」

「そこには、真夏の日差しを浴びで、向日葵の花がキラキラと輝いていました。」


私は、母の豊かな愛情を受けて、元気いっぱいに成長する子どもの弾むようなエネルギーを、この二つの文章で皆さんに伝えたいと思いました。

あえて、ダイレクトに、「その子は、母の愛情を一身に受けて、元気一杯な子どもに成長しました」 とは、書かなかったわけです。

場の状況を意図的に示すことによって、読む人に、自分のイメージを追体験してもらいたいと思ったのです。

いわゆる文学的な表現にあたるわけです。


「へー、向日葵の花がキラキラと咲いていたんだな」

その状況が絵として浮かんでも、そこに、筆者の意図が込められていることが、わかりにくい子もいるのです。

額の汗や、走るという行為に、「お母さん大好き」 という気持ちを込めていることや、向日葵の花にすくすくと伸びる子どものエネルギーをだぶらせていることを、感じ取ることが難しいのです。


では、どうするか?

なかなか特効薬は、編み出せませんでした。


でも、私には、友里ちゃんとの3年にわたる読み支援の実践がありますから、自分なりのアプローチの方法はあります。

それは、文章の冒頭から、文脈の流れや主題から、意識をドロップアウトさせないように、ていねいに一緒に物語の内容を味わっていくことです。

問題文に取り組む中で、その子の理解度に合わせて、どうしてそう思ったか、その理由を尋ねたり、その子が意図した内容に意識が向きやすいような等価の選択肢を用意して選ばせたり、キーワードや読みの範囲を限定して、再読させたり、判読したり、その方法は様々です。


文脈のレールに乗り始めると、明らかに子どもの表情や意欲に変化が見られます。

ここまで来れば、なるべく自走できるように、後ろからそおっと応援するようにします。


先日、ある3年生の女の子の読解支援をさせていただきました。

この子のレッスンでは、お母さんには、少し離れた位置で、学習の様子をご覧いただきようにしています。

その様子を、そのお母さんが、下記のように、ブログ記事にまとめてくださいました。


 明日は晴れる 「白ゆり教室」 (2011-01-15) 




先日、大学生の娘が面白いことを教えてくれました。

この子は、以前、「餃子の王将」 でバイトをしていたのですが、その賄いごはんの話です。


> 前の店長のチャーハンは、それりゃあおいしかったけど、店長変わってから、チャーハンは食べる気がしなくなった。

> 材料も、道具も一緒で、そんなに味が変わるものか?

> 全然違う。 ああいうシンプルなものほど、腕の差が出る。

> チャーハンは、看板商品だよね。 その辺、敏感なんだね。


例えば、子どもの読解にかかわる認知特性とその育ちを瞬時に深く理解し、最適な教材を選択し、体調や学習の流れ、そして成長のようすを読み取り、子どもが自力で大海を渡っていけるような、ナイスな支援を、一度でいいから行ってみたいものです。

もっと、もっと腕をあげなきゃ。

実践の場こそ、自分を磨く最高の舞台。

なべの振り方一つで、チャーハンの味は変わるものです。


ここでしか食べられない究極のチャーハン、

いつの日か、そう言っていただけるよう、修行を重ねていきたいと願っているのです。



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