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豊かなイメージ力を育てる

 2010-12-17
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かれんちゃんは、大型絵本が大好きです。


「 1・2・3・4・5  したい 」

絵本を読んでいるときに、突然、かれんちゃんがそんな風に言い出しました。


1・2・3・4・5 したい??

一瞬、何のことだろう? と思いましたが、それはすぐに 「いっしょに、かくれんぼがしたい」 という意味であることがわかりました。


「1・2・3・4・5・・  もういいかい?」

私がそう言うと、かれんちゃんはあわてて机の下にかくれています。


「どこかな、どこかな?」 「みい~つけた!」

かれんちゃんは、とても楽しそうにケラケラ笑いながら、「もう1回」 と、せがみます。

「楽しい?」 と尋ねると、「楽しい」 としっかりとした口調で、即座に返ってきます。



かれんちゃんは、以前から、ページをめくりながら、場面の流れやストーリーを感じとるのが大好きでした。

細切れにしたカードやパズルは苦手でしたが、目的を明確にして、活動をロールプレイで構成すると、躍動するかの如く集中できていました。


そして今では、それに聴覚性の言語を添えて楽しむことができるようになりました。

何としても、この世界をもっともっと豊かなものに育みたい。

通い合うものが豊かになるにつれて、相互の信頼感や安定感が増し、レッスン自体がとてもやりやすくなったのは事実です。



この日の午後には、りんちゃん (小3) のレッスンがありました。

りんちゃんも、言葉による応答的なやりとりが、とても豊かな子どもです。

かれんちゃんと同じように、90分のレッスンがいつも楽しく、あっという間に過ぎてしまいます。


りんちゃんの場合には、豊かな数量感覚を育むことを、第一目標に設定しています。

しかし、あれだけ豊かに言葉による応答的やりとりができるのに、現時点では、文字を見て、それをイメージ化することが苦手なのです。



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「カニが9ひき、すなはまであそんでいました。そのうち4ひきがいけにかえりました。まだあそんでいるカニはなんびきですか」


この日の課題で、私は、文字言語をイメージ化するプロセスを、りんちゃんと一緒に追体験しました。

まず、文字を音読する。

そして、その文字の内容を一つ一つ抽象化した絵で表していきました。

課題分析をした結果、どうもこの部分が脆弱であることに気がついたからです。


へたくそなカニの絵を、プリントに9つ書きました。

りんちゃん、何だかとってもうれしそうです。

1番の問題では、さほどではなかったのに、だんだんやってる意味がわかって来たようです

先週までチンプンカンプンだったプリントが、自分でイメージ化出来はじめて、うれしくなってきたのです。


カニを5個くらい書いたところで、

「わかった、わかった、わかった」

と、わかったの3連発攻撃が始まりました。


やっぱりね、ここのパイプがちょっと細かったみたいです。

でも、どうやらここに、温かい水が流れ始めたようです。


イメージ化さえできれば、演算決定自体は楽勝です。

今行っているおいしい支援も、程なくして、きっとフェードアウト出来ることでしょう。

自転車乗ってりゃ、補助輪は、いつかきっといらなくなるに決まっています。

たとえ細くとも、パイプはしっかりつながっているので、視界はちっとも悪くありません。


問題を、適切にイメージ化する時には、数原理をしっかりと踏まえておくことがとても重要です。

同じひき算でも、逃げたり食べたりする場合と、6本と4本を比べる場合では、プロセスが全く異なるわけです。


「今日はひき算のテストだから、式は全部ひき算。 問題なんか読まなくても、出ている数字をひけばいい。 ということは、この問題は、9ー4。 9ー4は、計算カードで暗記しているから、5。 はいできあがり。 テストは100点」


ある程度は、これでできます。

わかっていないけど、出来ているレベルです。

大抵の子は、これで勉強を重ねて行くうちに、だんだん帰納的にわかっていくのです。

それでいい場合もあります。

が、そこでもし行き詰まったとしたら、多少バックしてでも、やはり本丸を攻めないとらちは開かない。

と、私は思うのです。


ここを抜ければ、りんちゃんは変わる。

私は、そう期待しています。


どこまでいけるか、それはわかりません。

でも、やってみる価値は十分あるし、大げさに言えば、そこに学ぶ意味があるのだと思っています。

テストの100点に負けないくらい、大切な学びの中身がそこにあるのです。


大切な何かが、育っている手応え。

目指す所へ、進んでいる感覚。

それは、かれんちゃんにも、りんちゃんにも、共通する感覚です。


それがなければ、おふざけしても、ちっとも楽しい学習にはならない。

そのことを、誰よりも感じているのは、この私自身なのです。


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