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必ず伝わると信じたい 深い願い

 2010-12-09
あるご家族のご相談を伺う機会がありました。

通常学級で学ぶ1年生のお子さんについて、学校にお願いする内容についてのご相談です。


ぜひ、来年も通常学級で学ばせたい。

そこには個別の教育的ニーズが存在し、少しでも豊かな学びが構成できるよう、ぜひとも学校にお力をいただきたい。

伝えたいことは、それだけのことです。


就学前からこれまでに、何度も何度も、必死の思いで、そのことを学校に伝えてきたはず。

しかし、その願いが遅々として具体化していかない。

これまでの、苦労は、一体何だたのか?

表情からして、おそらくは、前日、十分におやすみなれなかったに違いありません。

ご家族の心労が、日を追って深くなっていくのを、私はずっと感じていました。


お母さんは、これまでの経過を、文書にまとめてこられました。

お父さんと一緒に、一つ一つ内容を精査しながら、正すべきは正し、お願いすべきはお願いすべく、さらに検討を重ねていきました。

決していたずらに学校側と対立的なろうというのではなく、その必要性・妥当性・そして今学ぶことの重要性を、何としても理解していただこう。

聡明で、思慮深く、愛情豊かなご両親です。

だからこそ、余計に刻まれていく苦悩があるのです。


一日でも早く、この熱い思いが、教育の最高責任者である校長先生の胸に伝わり、望ましい学びの場が形となって、力強く具現化していくことを願わずにはいられません。



検討を重ねていくうちに、いつの間にか夜も更け、その会場の終了時刻が過ぎてしまいました。

ふと、お母さんの顔を見ると、以前の生き生きとした表情が、少しよみがえってきました。

「このまま、すぐ、学校に行きたいくらいです」

困難に接し、また一段と厚みを増した母のまなざしが、私の心をとらえました。


私は、実は何もしていない。

ただ、私がその場にいることが、この母の心の内にある本来の姿を、呼び起こしたのです。

私は、こうした場に、何度も何度も出会ってきた。

多くの方が、こうして力をみなぎらせていった。

それが、支援者としての、私の果たすべき役割だと心得ています。


この日のレッスンでは、仕事で忙しいお父さんが、久々に同席してくださいました。

いつもに増して、弾む子どもの笑顔がありました。

絶大な存在感と、深い絆。


この子、幼稚園から何年も、無遅刻・無欠席を続けています。

多少苦手な場面があっても、持ち前の明るさで、どんどん前に進んでいきます。

この子がいるだけで、その場がぱっと明るくなるような、例えようのない魅力たっぷりのお子さんです。

この魅力の源泉がどこにあるのか、この日、しっかりと確かめることができました。


一朝一夕に、山が動くことは無いのかも知れません。

しかし、一時的なものでなく、深く揺るぎない真実の思いは、必ずどこかに通じ、何かを動かすに違いない。


私は、それを信じたい。

私は、これからもずっと、このご家族と一緒に前へ進んでいきたい。

私は、私自身の心の中にも、しっかりと、新しい何かが生まれているのを、感じているのです。




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