発達面の課題に向き合う子どもだからこそ 理科の学習に参加させたい

 2010-09-27
最近、私は、個別指導の場面で、理科を取り上げる機会が増えてきました。

その理由としてして、一つにはご家族の願いがそこにあったこと、もう一つは内容的な面でも、ねらいとする学習の効果が高い場面が多くあることに気がついてきたからです。


例えば、視覚認知や文脈理解の力を育ててやりたいと願っている5年生の男の子。

彼は、理科が大好きです。やや断片的ですが、いろいろな科学的な知識を身につけています。

何より、理科の学習となると、モチベーションが格段に高まります。


これまで私は、ずっと国語や算数の学習を中心にレッスンを組み立ててきました。

ところが大好きな理科を教材に使うことが、ねらいとしている視覚認知や文脈理解の力を育てるうえでも、かなり有効な場合が多いことに気がついてきました。

理科の学習では、文章も視覚的な資料も、統合して教材化されています。

そこに、共有する知識と、強い関心があるのです。

ねらいを明確にもち、育てる手法が確立されているならば、教材は子どもの関心があるものでよいわけです。

まさに、理科を 教えるのではなく、理科で 教える学習が成立するわけです。



実は私、今ある研究の助成金を申請しようと考えていますが、その補助金をいただいたら、顕微鏡などの実験・観察教材を購入したいと考えています。

何らかの発達の課題に向き合っている子どもだからこそ、ミジンコやミドリムシ、花粉やデンプンの粒を、200倍以上の映像で、ぜひ見せてやりたいのです。


学校で、胸をときめかせる、こうした未知の世界に触れる機会の少ない子どももいることでしょう。

だからこそ、行き届いた個別指導の場で、実験や観察に取り組ませてあげたい。

それが、私の願いです。

理屈や言語を超えた、宇宙の真実に、ダイレクトに触れさせてみたいと思うのです。


きっと、初めて顕微鏡をのぞく子もいるに違いありません。

そのひとみには、ヒメダカの孵化は、いったいどのように映ることでしょう。

その心臓の動きや、血液の流れから、何を感じるのでしょう。


こうした学習を進めることにより、私の教室の子どもたちは、きっと自分自身の命の大切さをしっかりと感じ取っていくのではないかと思っています。


非言語の子ほど、感じる力はすぐれているのです。

実験のとき、学習班の中で、ちっともやらせてもらえなかったの、という女の子もいます。

何日もかけて、学校ではできない工作の大作を仕上げていく子どももいます。

マンツーマンで応援することで、不可能だと思っていた夢が、実現することもあります。


そういえば、以前小学校に勤務していたとき、いつも教室を抜け出していた6年生の子どもがいました。

私が、理科専科をしていた頃のことです。

自分のクラスの授業には入りにくい子でしたが、空き時間に理科室に呼ぶと、いつもキラキラとした表情で顕微鏡をのぞいていました。

顕微鏡の小さなレンズから、何が見えていたのでしょうか?


ここは、あなたたの学びの夢を、実現していくところです。

主体的な学び、肯定的な自己理解、社会参加・・

それらのことは、きっと、同じ流れのなかで息づいているのだと思うのです。


あなたが自分らしさを見つけ、自分の足で歩むその日がやってくるために、私がしなければならないこと。

学校教育に取って代わろうということではありません。

そんなこと、逆立ちしたって、できっこありません。

個別指導担当の私としては、その子にとって大切なことを見つめ、それをしっかりとえぐりだしていくことが必要なのです。

個別指導のなすべき役割は、こんな所にもあるのだと考えているのです。


この記事は、「 特別支援教育 記事ランキング 1位  」に選ばれました。 (2010-9-27)


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