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何年も積み上げながら 学び続けていける環境

 2010-08-09
金曜日に友里ちゃん (小学6年) のレッスンをしました。

「今江祥智作品」 を教材化したものを使いました。

大好きなみよちゃんをデートに誘うことができた主人公の太郎君でしたが、思いがげず、そのみよちゃんに、大の苦手な 「かえるつり」 にいきましょう、と誘われ、太郎が冷や汗だらだらで目を白黒させている場面・・

問題文を読みながら、友里ちゃん、とうとうゲラゲラと笑い始めてしまいました。


文脈理解、場の状況、完全につかめている!

どんな問題ができることよりも、こうして物語全体を楽しめるように育ったこと、そのことを私は何よりもうれしく感じたのでありました。

4年生の時には、はるか彼方に見えていた文脈理解の光が、こうして今、自分の手の中にあるのです。


「ここまで来たら、新しい学習の発展も見えて来始めましたね」

レッスン後に、お母さんにそんな話も伺いました。

2年前には、考えられなかったことです。 大げさに言えば、まるで夢のようです。


文脈理解だけにシフトして、毎週90分のマンツーマンレッスン。

1年以上、そのことを続けられたこと、そしてそれが成果となって、友里ちゃんに息づいていること。

土台づくりに1年、その上の積み上げが1年。

このことが、どれだけ私たちの励みとなり、自信となったことでしょう。


この教室を始めたころは、私も、色々なことがありました。

土・日の指導の後には、疲労と緊張感からの解放から、物が言えないほど全身から力が抜けたようになっていましたが、今では、心地よい達成感を毎回感じるようにまでなりました。


以前、レッスンに拒否反応を示し、机の上に上がって物を投げていた子も、今では体をすり寄せるようにして、私のそばを離れません。

教室を飛び出していた子は、レッスンが終わってもなかなか帰ろうとしなくなりました。

常時無意味な言葉をしゃべり続けていた子、勉強中、体を揺すったり、たたいたりせずにはいられなかった子も、学習に集中し始めると、一切そうした行動が消えてなくなっています。

そうしたことを見たり、触れたりする度に、私は何にも代え難い最高の評価を与えてもらったと、感じることができるのです。


私の気持ちが届くまで、私の願いが通じるまで、

土台づくりに1年、そしてその積み上げにさらに1年の歳月を要したのです。


今春、養護学校高等部を卒業し、今は、作業所に通う大輔君。

卒業後にも、月2回、私の所に通ってくれています。

言語の表出は見られませんが、その表情と、かすかなポインティング、そしてお母さんからの様々な情報から、私は大輔君のことを理解し、レッスンを通して、私のメッセージを届けています。

「地獄のそうべえ」 「歴史上の人物」 「かけ算九九」 が、今の中心教材です。

私は、ここに、今後の私の活動につながる一つのスタイルを感じているのです。


去年卒業した6年生は、みんなそのまま中学校生なっても、私の所に通ってくれています。

今、岡山の教室には、静岡や小倉から学校を休んで通って来てくれる子がいます。

10月には、和歌山からお越しくださる方もいます。

来年、就学を迎えられるお子さんは、就学後には、午前中のレッスンというわけにはいかなくなります。


ここまでして培ってきたものが、そういうことで切れてしまうことが、子どもの利益につながるとは思えません。

ご希望の方には、わずかであっても、つながりをもつ機会を提供することも、私の責務であるような気がしています。



発達に課題のあるお子さんだからこそ、生涯にわたる学びの場が必要なのです。

学校を休まなくても、何とか土・日に、それを必要とされている方に、学びの機会を生涯にわたって提供することはできないか?

何とかして、経済的な負担を軽くして、質の高い学びの環境を整えたい。

生活の中に、定期的に豊かな学びの時間を構成することにより、ご家庭にもより潤いのひとときをもたらしたい。

多くの子の、多くのご家族の切なる願いに、何らかの形で道筋をつけたい。


何かよい学びの枠組みは、構成できないものか?

私は今、その方法を、真剣に模索しているのです。


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「すべての子どもに 集団での学びと 特性に応じた適切な個別指導の場を」
コメント
先生がいろいろ考えていることがとても伝わってきます。助けが必要な子をもつ親にとってはとてもありがたいことだと思います。
2度先生のご指導を受けたくさんのことを学びました。もっと近ければ毎週息子を通わせてあげたい!と強く思います。学校には悪いのですが、休ませてでも会いに行きたいんですよね。変な話、どこでもドアが欲しいです^^
他の方が小学校を卒業しても、就職されても通われているということはそれだけ先生は求められているということですよね。先生が言うように「発達に課題のあるお子さんだからこそ、生涯にわたる学びの場が必要なのです。」
まさにそのとおりだと思います。息子も少しづつ少しづつ成長していってくれると信じています。
ちなみに大輔くんの教材にも使っているという「地獄のそうべい」はうちの子も大好きです!!
【2010/08/09 22:07】 | ひさよん #- | [edit]
志あるところに、人は集います。

来年3月までに、一つの形を提案してみたいと思っています。

それが、多くのお子さんとご家族のニーズに添ったものに・・

主体者としてのご家族に、選んでいただけるような学びの形を!

与えられた使命を、ぜひとも果たしていかなければと願っています。
【2010/08/10 07:10】 | SHINOBU #- | [edit]












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