内言語と表出言語

 2010-07-01
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子どもとお話の読み取りを一緒にしました。

文脈を読み取るのが、得意なタイプの子なので、さっーと読んで、大体のことが読み取れています。

問題文を読んでやると、「それは、何々」 と、即答です。

何でわかったの、と尋ねると、大抵 「自然に頭の中に思い浮かぶ」 と言います。

内言語されたイメージが、頭の中にキープされているのです。

ただ、もう一度文章に立ち返り、正確にその語句をピックアップするのは、苦手です。

内言語されたイメージと、文章の中の語句を対応させるのが、むずかしいのです。

ここで、私が言葉や、赤ペンで支援を施し、内言語を活字化された文章と対応させる作業を行い、やがてその支援をフェードアウトしながら、その力を育んでいくのです。


たとえ表出はしていなくても、心の中で豊かに育っている言葉があります。

表出している言葉と、理解している言葉は、同じではありません。

この内言語の世界を豊かにしてやること、それを表出へと導いていくことは、コミュニケーション指導の大切な柱として考えています。



私が以前、受けていた英会話のレッスンは、講義形式ではなく、当日示されたトピックを相互に語り合うというものでした。

3~4人のグループレッスンなのですが、自分の苦手な分野のトピックについて、他のメンバーに機関銃のようにやり取りを始められると、自分だけ疎外されたような形になり、冷や汗たらたらで生きた心地がしませんでした。

マンツーマンレッスンともなれば、なおさらです。

コミュニケーができないということは、本当に苦しいことです。


ですが、それが好きなスポーツの話題であったり、行ったことのある観光地の話だったりしたら、とたんに楽しくなります。

伝える中身さえあれば、コミュニケートは何とかなるものです。

コミュニケートする中身があることにより、言語のスキルも培われていくのです。

こういう環境が、言語・コミュニケーションを育てる上で、とても大切なのではないかと考えています。


また、自分の言った英語が、ちゃんとネイティブの方に伝わると、とてもうれしいものです。

私にとって、最も大切な英語の先生は、私の下手くそな発音をちゃんと聞いてくれて、それをこんなふうに言えたらいいね、と聞き取りやすく返してくれる先生だっだのです。

コミュニケート出来ることが楽しければ、また、一緒にお話したいと思うし、そういうレッスンを重ねていくことで、間違いなく表出言語も、ブラッシュアップされていくはずです。



「もう1回~、お願いよ~」

「ようい、ドン」

「あれ、おかしいなあ」

「あんぱんまんが きたよ」

「これしていい?」

「あんぱんまんのかお」

「いてっ」

「ありゃ」

「こっち、いこうよ」

「なに、これ?」

「うるさいなあ」

「がんばれー」

「あとで」


まだまだたくさんあり、書ききれないくらいです。

この日、私のレッスン中に表出されたかれんちゃんの言葉の数々です。

私にとっては、初めて聞く言葉の数々です。

きっちり聞き取り、返してやるとそれはそれはにっこり笑顔で、次々に言葉が連鎖されます。

内容は次々に発展していくので、とても面白いし、意味のあることだと感じていますが、アンパンマンと2台のミニカーだけで、そのままにしておくと、こちらかくたびれる位、いくらでもしゃべり続けます。



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よく聞いていると、アンパンマンの紙芝居の場面を見ながら、それを保育園の生活と重ね合わせてイメージ化しているのがわかります。

「だれが、泣いているの?」

そう尋ねてやるだけで、いろいろな言葉が返ってきます。

心の中の内言語が、次から次へとわき出して来るようです。



コミュニケートにとって、内言語の豊かさはとても大切です。

私が、「暑い」 と、一言もらすと、かれんちゃん、すぐにエアコンのスイッチの所へ走っていきました。

そんなことも、知っているのです。 

驚きました。 

この子、文脈や、場の状況読み取れるのです。 侮れません。


限られた時間の中で、私が何をすべきか、何をしなければばらないのか?

その問いは、私の中で、いつもぐるぐると回り続けています。

そこ答えは、どこにあるか?

私は、それはいつの子ども表情と、その育ちの中にあるのだと思っています。


かれんちゃんが、この先、どれだけ豊かに育っていくか?

その中での、私の役割をしっかりと見つめていこうと思っています。


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Author:SHINOBU
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