FC2ブログ
 

ストーリー性の中で育てる認知

 2010-06-03
DSC06778_convert_20100603105438.jpg



かれんちゃんは、アンパンマンの紙芝居が大好きです。

「もう1回、もう1回」 と、何度も私にせがみます。

いつもこうなので、先日、アマゾンでアンパンマンの紙芝居を追加注文しました。


いろいろな子どもに紙芝居を見せますが、これほどまでにせがむのは、かれんちゃんただ1人です。

マンツーマンレッスン・90分レッスンを毎週させていただいているかれんちゃんですから、そこは柔軟に対応できます。

今が旬、とあらば、タイムリーに、かれんちゃんの学びの欲求に添う活動にシフトできるのも、個別指導のダイナミズムです。



いつの頃だったか、かれんちゃんが初めて私のことを、「せんせい」 と読んでくれた時、うれしくてうれしくて、何度も何度もかれんちゃんを抱っこしてほめたことがあります。

あの頃は、まだ未分化で、この子の言語優位性がそれほど、私には見えなかった・・




DSC06740_convert_20100603105323.jpg


「かれんちゃん、何作っているの? カレー?」

「カレー」

「おいしい?」

「おいしい!」


まだまだリピートのレベルかも知れませんが、コミュニケートは、しっかりと成立しています。

ストーリー性の中で、完全に応答的なやりとりが成立しているのです。




DSC06785_convert_20100603105237.jpg


この日、ホワイトボードでお絵かきをしました。

かれんちゃん、「これー」 と言って、ホワイトボードを指さしています。

これは、「これをイレーサーで消してちょうだい」 という意味です。

「へい、へい、わかりました」 と、SHINOBU先生は、かいた絵を消させていただいています。


「もう、おしまい?」

「いや」

「もう、1回?」

「うん」

「わかった、何かくの?」

「きしゃ」

「そう、きしゃかくんだ」


かれんちゃんが、本当に最初から汽車をかくつもりであったとは思っていません。

活動を通して、かれんちゃんの中で様々なイメージが広がっていきながら、ふと、汽車という言葉が浮かんできたのでしょう。

でも、そう言われれば、汽車に見えてきます。




DSC06728_convert_20100603105411.jpg



かれんちゃん、お買い物ごっこで、「ばななちょうだい」 と言えば、バナナをちゃんと渡してくれます。

もちろん、パーフェクトに言語指示に従えているわけではありませんが、そこに、育っている手応えをしっかりと感じることができます。

この日は、立体の野菜を、組み立てることもできました。

わずか、数個ですが、パズル系の苦手なかれんちゃんとっては、とっても意味のある活動です。


アンパンマンのシェープソートの人形をきちんと整列させ、「1・2・3・4・・・」 と、やったのには、私も苦笑い

あの、それ、私の仕事・・

かれんちゃんに、完全に先にやられてしまいました (笑)


DSC06870_convert_20100603105025.jpg



この日、お母さんが迎えに来られてもまだ、かれんちゃんは、バイキンマンやショクパンマンのフィギュアを使って、イメージを次々と広げていっていました。


かれんちゃんの様子をみれば、その日の私の体調がわかります。

私の体調がいいと、許容度も、柔軟性も高くなるので、かれんちゃんは生き生きと活動をし始めます。

かれんちゃんの目が三角になる日は、多くの場合は、私の体調のすぐれない日です。


微細に事物を切り取り、それを精査に見ることは、あまり得意ではないけれど、文脈や場の状況やしっかりと感じることができます。

こういうこと、読み解く感性がピカ一なのも、かれんちゃんのすぐれているところです。


かれんちゃんの言語性の発達に伴い、ここに来て、そのことがさらに明確になってきました。




DSC06792_convert_20100603105207.jpg

DSC06807_convert_20100603105147.jpg



DSC06836_convert_20100603105123.jpg

DSC06837_convert_20100603105056.jpg



パズルやカードが得意な子は、それぞれの活動を通して、個々の力を磨いていきます。 パズルやカードで身につけた様々な力を、具体的な生活の中で生かして行こうという流れです。


かれんちゃんの場合は、最初から活動を個々に細分化してしまうのではなく、ストーリー性のある、トータルな文脈の中で、それぞれのスキルを意識しながら、育てていく方法が有効だと思います。

かれんちゃんの言語の育ちが、今後の継次性の長所活用型指導への道筋を、しっかりと私に示してくれたように思います。



「この子は、周囲の刺激に左右されやすいので、個別にしっかりと向き合ってくださったことで、言語面をはじめとする成長が見られたのだと思っています」

さすがは、かれんちゃんのお母さん、またまたうまいこと言って、じょうずに私のやる気スイッチを押してくださいます。


母のすべきことと、支援者に託すべきことは違います。

私には母の代わりはできませんが、母の信託を受けて、母にできないことをさせていただいています。

それが、私の役目です。


母が母としての主体性を失わないためにも、支援者は必要です。

私の所にご相談に来られるご家族は、バリバリの主体者の方ばかりです。 何かの会の会長や役員をされている方も、何人もおり、それはすごいレベルだと思っています。 私に丸投げしようとする方は、一人として存在しません。


家族が主体者であればあるほど、支援者は必ず必要になってきます。

子どものために道を拓く者を、決して孤独にさせてはなりません。

私は、実践を通して、その一つの形を、これからもずっと発信していこうと願っているのです。



DSC06833_convert_20100603105505.jpg




にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。 ↑
「すべての子どもに 集団での学びと 特性に応じた適切な個別指導の場を」

コメント
お久しぶりです。いつもブログ拝見し気持ちを前向きにさせていただいています^^
先日、息子の通っている小学校の特別支援クラスであった話「春男の翔んだ空」(VHS)を借りて見ました。昔はうちの小学校の生徒が授業の一環として学校で見ていたらしいのですが今は行っていないようです。かなり古い映画なのでびっくりしましたがいろいろ考えさせられました。今年参加している教養委員会での集まりで来てくださる保護者の方に見てもらうことになりました。知ってもらうにはいい機会かなとも思いました。先生はご覧になったことありますか?
【2010/06/03 22:22】 | ひさよん #- | [edit]
さっそくネットで内容を調べてみました。

もしかしてDVDに? と思い、TSUTAYAの宅配レンタルで検索してみましたが、残念ですが、HITしませんでした。

きっと、私は春男先生のようにはなれないと思いますが、その志にふれてみたい気持ちでいっぱいです。

春男先生、お子さんの通っている小学校にご勤務されていたのですか?

大切なことは、時空を超えて受け継がれていくものですね。

お知らせ、ありがとうございました。

何とか機会を見つけて、ぜひ拝見させていただいたいです。

きっと、私にも、新しい息吹を吹き込んでくれるような気がしています。
【2010/06/04 09:11】 | SHINOBU #- | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/799-50d3d70d
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫