かれんちゃんとお買い物ゲーム

 2010-03-18
DSC06203_convert_20100318130450.jpg


最近、ちょっとしたことがきっかけで、就学前のお子さん向けに、お買い物ゲームのやり方を改良しました。

改良後、なかなかいい感じなので、今回はかれんちゃんに登場いただき、新お買い物ゲームの方法を公開させていただきます。






まず、トレイのなかに、以下のような感じで何種類かの品物をあらかじめ入れておきます。

子どもによって、中身は多少変えるのですが、今回はこの画像のように数種類の品物を、合計20個入れておきました。

桃は1個、おにぎりは2個、きゅうりは3個、なすは4個というように、構成をねらいに合わせて工夫しておきます。


「かれんちゃん、きゅうりをください」 と、私が言うと、かれんちゃんはトレイのなかのきゅうりを3本、私のお買い物かごに入れます。 その際に 「1・2・3」 と言葉を添えてやるといいと思います。

「かれんちゃん、ありがとう。 じゃあ、お金をはらうね。 手を出してごらん。 1・2・3、はい30円」

と言って、私は10円玉を3個かれんちゃんに渡します。

それを受け取ったかれんちゃんは、その10円玉をトレイに並べてにっこりです。 (下の画像1~3)


DSC06247_convert_20100318131927.jpg





DSC06220_convert_20100318130841.jpg

DSC06221_convert_20100318130821.jpg

DSC06225_convert_20100318130756.jpg



20個全部売り終わったら、お片付け。

かれんちゃんは、受け取った10円玉合計20個を、1個ずつ手でつまんで、それを私の財布の中にしまっていきます。

この時に、子どもによっては、まとめてばさっと財布に入れようとしますが、それはなるべく避けるようにしたいものです。

数唱、一対一対応、指先の巧緻性、さまざな大切な内容が、こうした活動を通してブラッシュアップしていくことができるのです。

ばさっと入れてしまうのは、もったいないもったいない。

肝心なのは1回やって指導者が満足してしまうことではなく、子どもが楽しめて、何回も何十回もお買い物ゲームを続けてしたいと思えるようになることです。

そうなれば、シメシメだし、そうでないと本当の力はなかなか身についていかないのではないかと思っています。

DSC06231_convert_20100318130655.jpg






子どもは、数の勉強は決してきらいではないのです。

数が数えられるようになりたいと、みんな願っているわけです。

何歳なら、ここまでできるようになってほしいと目標を設定し、それに向けて努力する教育の営みほど貴重なものはありません。

しかし、何歳で何かが苦手なことがあったからといって、それでご家族が落ち込んでしまったり、暗い気持ちになってしまったのでは、何のための教育的な目標であるのかわからなくなってしまいます。


いくつになっても、知りたい・学びたい・できるようになりたいという気持ちは、人間のもっている基本的な欲求の一つです。

そこからスターする学びが、もう一つの基本的な学びの姿ではないかと、私は思っています。


新・お買い物ゲームは、数だけでなく、ものの名前や応答コミュニケーションなどを養うのにも役立つのではないかと期待しています。



子どもはみんな出来るようになりたいし、学びたいのです。

そういえばかれんちゃん、この日のパソコンの学習で、にんじんやふうせんやめがの絵を見て、はっきりと 「にんじん」 などと答えてくれて、私を驚かせました。

1年前は決してこうではなかった・・


私の脳では、日に日に多くの脳細胞が死滅していますが、かれんちゃんの脳内ネットワーク (特に言語野) は、みるみる豊かになっているようです。

まだまだ未分化のところもありますが、この先どこまで、この子の言語が発達するか楽しみでたまりません。

エネルギーのある子は、対応がむずかしいですが、その分魅力たっぷりです。

後ろ向きな気持ちになったり、後手に回ると、物事はうまくいきません。

行動に配慮が必要な子ほど、感受性は豊かでそういうことを敏感に感じ取ってしまいます。


とにかく、可能性を信じて、前向きに明るく、楽しい学習を!

かれんちゃんの笑顔こそ、私の決心の大きなバロメーターの一つになっているのです。


にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。 ↑
「すべての子どもに 集団での学びと 特性に応じた適切な個別指導の場を」


コメント
きゃあ~~、お買い物ごっこのやり方、まさに今知りたかったんです!!
うれし過ぎます!

ブログはすべて拝読していますがコメントは久しぶりの大阪のがんもと申します。

去年の9月の連休に先生にお会いしたとき、(5以下)+(5以下)の足し算さえどうしても出来なくて、どう教えたもんでしょうかとしつこくしつこく聞いていた軽度精神発達遅滞の小学1年生の娘のこと。
今では指や具体物を使えば10以下か少し超えるくらいの足し算と引き算が自分で出来るようになりました。今は①暗算でそれらの計算が出来ること、②繰り上がりへの素地として、10の合成がぱっとできるようになることを意識して毎日勉強しています。支援級でもよくご指導頂いていると思います。

どうも娘は数の体感が足りないのかな?(指以外はぱっと見で3以上わからない、10の卵パックを見て「あといくつで10?」と聞いても入っていないところを数えるということがわからない、欠損への意識の低さ、モンテッソーリの数の積み木のようなおもちゃで10の長さに揃えることに手間取る、等)
そこで、週1回来て頂いている障碍児専門の派遣の家庭教師の方と試行錯誤で「お買い物ごっこ」を導入してみたところです。
どうやるのが効果的か、先生も手探りの状態で指導してもらっています。
しのぶ先生の以前のブログを参考に、すべて1つ10円で実際のお金を使ってもらってますが・・・

今回のかれんちゃんの記事、とても参考になりました。
小学生を教える際も基本は同じでしょうか。何かプラスするポイントなどはありますか?
実際指導して頂いたらよくわかるのに~、と夏休みに予約している大阪での出張指導がとてもとても待ち遠しいです!
【2010/03/18 19:11】 | がんも #- | [edit]
いつもありがとうございます。

お子さんによっても違いますが、小学生の場合は、品物それぞれに 「60円」 とか 「30円」 と値段をつけます。

60円のトマトは、10円玉6個分、30円のキュウリは10円玉3個分と、等価のお金 (基準となる単位) に置き換えて見立てることを大切にした指導を心がけています。

算数の好きな子・得意な子は、ここでキュウリの横に10円玉3個並べたりします。

私は、そういう子に育てたいのです。


もうひとつ大切なのは、90円と100円の違いです。

100円は、10円玉10個で、それを100円玉1個に置き換えることができるかどうか?

十進位取り記数法のキモにここでふれるのです。

10円玉10個を100円玉1個と見立てることができれば、千万だって、1億だって、0・1だって原理は同じです。

逆に言えば、ここの力が育たないと、数の量的なイメージ力が身につかないので、単なる数の操作に明け暮れて、ちんぷんかんぷんな解答を繰り返したりします。

「テストの点数ではなく、生活に使える生きた力を」

多くの方は、私にそう伝えてくださいます。


私は、大きな数や小数は、単なる題材にしかすぎないと思っています。

その題材を使って、数の感覚を磨くことが私の役目だと考えています。


私は、小学生の時、テストで何点でしたと胸にぶら下げて歩くわけではありません。

本当に身についたものだけが、残るはずです。

私は、そこを育てる先生でありたいと願っているのです。
【2010/03/19 08:09】 | SHINOBU #- | [edit]
なるほど、どうもありがとうございました。
娘にはまずかれんちゃん方式で取り組み、うまく出来るようになってきたら値段を変える方法で取り組んでいった方が良さそうです。

ほんとに少しでも生きるために必要な力を身につけてあげるという基本を忘れないようにしたいです。学校にいる限り、どうしても回りの進度や点数に振り回されてしまいがちですから・・・

夏にお会いできるのを楽しみにしています。
【2010/03/19 11:25】 | がんも #- | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/739-3c17d59f
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ