ご家族とともに歩む

 2010-03-15
先日、花子ちゃんの学校に、お母さんと2人で行かせていただきました。

通常学級の担任の先生、支援学級の担任の先生、コーディネーターの先生、そしてお母さんと私の5人で新年度の学びの枠組みについての願いや思いをお伝えしてきました。

実は、通常学級の担任の先生とは、以前からお付き合いがあり、プライベートな勉強会で何度もお会いしたことのある方です。

お互いに教育的な強い信念をもっていますから、かつて何度か激論を戦わせました。

ましてや今は、お互いの立場があります。 

双方譲れな所は、一歩も後へは引けないのです。


花子ちゃんは、通常学級で入学し、2年生・3年生と支援学級在籍となりました。

発達の経過、環境の変化などに伴い、今、ご家族は、通常学級へと重心を移していくことを強く望まれています。


私が大阪で指導をさせていただいている男の子。

2年生の子ですが、昨年1年で見事に大きな成長を遂げました。

この子も通常級入学、支援級へ移籍の子ですが、その運用が実にフレキシブルです。

多くの時間を通常級で過ごし、この子のニーズに寄り添いながら、支援級の先生が週に何時間か定期的にかかわってくださっているようです。


「よく、そんなことができますね。 岡山では考えにくい形です」

「この支援級の先生は、たいへん有能で、地域でも名の通ったひっぱりだこの先生なんです・・」


別のお母さんから、そんな話も伺いました。

同じ大阪であっても、すべての学校が同じようであるとは思っていませんが、私はこの大阪の 「先に制度があるのではなく、まず子どものニーズを見つめることから」 という姿勢から、学ぶべき点が多くあるのではないかと思っています。

私は今、2週間に一度、この子の個別指導をさせていただいています。

個別指導を初めて1年になりますが、お母さんの表情は、1年前とは比べものにならないくらい明るく、希望に満ちたものに変わっていきました。


私は、子どもの指導と同じくらい、ご家族とのつながりを大切にしています。

今回の花子ちゃんのケース会でも、私は、このご家族の支援者という立場を明確にして臨みました。

花子ちゃんは、私の生徒第一号ですし、このお母さんと出会っていなかったら、今の私の活動はなかったかも知れません。

今は入会してくださる方が増え、そんな時間的なゆとりがなくなってしまいましたが、以前には、90分の指導の後、1時間くらいは毎回お母さんのお話をお伺いしていました。


わずかであっても、共に歩む支援者がいることで、強い気持ちが芽生えてくる・・

花子ちゃんのお母さんをはじめ、多くのご家族の皆様から、私はそんな言葉をいただいてきました。


皆さん、決して私に寄りかかっているわけではありません。

私の教室の扉をたたかれた方は、皆さん主体者としての強い決心をもたれている方ばかりです。

多くの苦難を乗り越えて、ここまでたどりついて来られた方ばかりです。

だからこそ、その事を理解し、きちんと受け止める支援者としての役割が重要になってくるのだと、私は思います。

家族が育つことが、子どもに影響を与えないはずがありません。


花子ちゃんは、つい先日、発達検査を受けに行きました。

IQ値が、前回のものと比べ 「15」 向上していたと聞きました。

私が関わった子の中で、1年で20位数値が伸びた子もいました。

「15」 伸びたことは、うれしいことですが、まだまだこんな数字じゃないはず、というのが私の印象です。

顔を見ると、お母さんも私と同じ表情をされていました。


今回のケース会では、先生方のこれまでのご努力をふまえ、4月以降、学校で軸足を置いて指導していただきたい部分を明確にお伝えするよう心がけました。

学校の立場や、体制、学校でしかできないことを理解したうえで、すべてを丸投げするのではなく、こういう立場で指導をお願いできれば、その結果は、本人と家族と支援者である私が受け入れます、とお伝えしたつもりです。

今回は、あまり対立的にはなりませんでしたが、伝えるべきことは伝えきれたのではないかと思っています。

学校は、4月からある意味、別組織になってしまうので、そこも注意深く見つめていかなくてはなりません。


「学校は1年1年の指導に責任をもってお取り組みをいただいています。 私たちは、何年経とうが、ずっとずっとこの子に寄り添って生きていきます。 その結果も、私たちが背負います」

私は、ケース会で、先生方にそうお伝えしました。


この2年間、お母さんはたくさんの本を読み、勉強会・学習会にも何度も足を運ばれ、親としてできることに一点の悔いがなきよう、真心を込めて対応をしていかれました。

「この子に未来がないなら、希望がもてないのなら、この場で死んだ方がましです。」

こうした覚悟と決心が、きっと彼女をここまで育ててきたんだと思います。


たとえそこにどんな困難が待ち受けていようとも、どんなに時間がかかろうとも、それがどんなにちっぽけな幸せであろうとも、大切な道はきっと拓けていくと、私たちは信じています。

希望は、決心の強さの裏返し。

 ”I need your help.”

主体者としての、凛とした、とても美しい言葉の響きです。

ゆるい気持ちなんかで、決して前へ進んでいくことなんて出来ませんから。


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