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長所活用型アプローチを個別指導計画に生かす

 2010-02-01
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先週、かれんちゃんは、パソコンを使ってパズルのお勉強をしました。

以前はパズルが苦手だったのですが、理解言語が増え、図柄の認知力が向上してきたこともあって、今は結構食いついてくれるようになってきました。

パソコンのパズルの場合は、マウスを2つくっつけておけば上手に支援してやることができ、失敗ししてもあまりダメージが残らないのが、よい所です。

また、音や光が、脳に強い快刺激を与えるので、使いようによっては、大きな教育的な効果を得ることもできます。


来年、小学生になるある男の子。

この子の言語処理能力には、目を見はるものがあります。

まだ、就学前なのに、大きなかぶの読解プリントがスラスラと出来ます。

文章を読むのは、大の得意で、私でさえほれぼれするほどです。


認知処理様式は、継次処理優位の子です。

なので、パズル系は、かなり苦手なタイプです。


同時処理タイプの子にパズルをやらせると、手に取ったピースを次々にその場所にスパッとはめていきます。

形として処理している場合が多いので、ピースが右や左や上や下や、てんでバラバラにはまっていきます。

頭の中に、形の枠がイメージできているようです。


この男の子は、継次処理タイプなので、そういうことは苦手です。

あれだけ文章問題が得意なのに、そもそもパズル自体が苦手なのです。


ですが、そのベースとなるパワーが大きいので、この子はこの子なりの攻略法でパズルを征服していきます。

例えば、電車のパズルをしたときには、700系のぞみは背景がみどり色だから、まず、みどり色のピースを集めよう。

文字の書いているピースはつながりやすいから、先につなげておこう。

500系のぞみは、赤いラインが入っているから、それを手がかりにしてみよう・・


いやはや恐れ入りました。

以前は、パズルと言えば、あんなに苦労をしていたのに、何回か練習をしているうちに、自分なりに持っている力をうまく利用して、あっという間にできるようになっているではありませんか?

それに、私がすっかりと忘れたようなことでも、「前、先生がそう教えてくれたじゃない」 と、しっかりと覚えているのです。

おまけに、何回かトライを続けていくうちに、以前苦手ではありながら、「ここはまっすぐだから、端っこのピース」 ということも見えてきました。


子どもの認知特性を見抜き、その子の得意なことから、小さなステップと厚い支援を施しなら、だんだんと高いところへ、自分の足で進めるようにしていくこと。

モチベーションをキープしていくことにより、子どものもっている大きな可塑性や代償性を引き出す。

これぞ、長所活用型アプローチの、極意です。

パズルだけでなく、すべての学習において通ずる、とても大切なアプローチなのです。


先日の記事で、プレスクールのIEPについて少し紹介しましたが、このIEPは、これまで私が見た中では、最高レベルの個別指導計画でした。

外国のものだから、数値的なものばかりだと思っていましたが、そうではなくて、質的内容的な子どもの特性とアプローチが、文章で的確に表現されていました。


集団の中で培っていくもの、集団でしか育たない大切なこと、効果的なこと・・

子どもの学びの軸足は、ここにしっかりと置くべきであると、私は思います。


だからこそ、特性に応じた個別指導のアプローチが生きるのです。

子どもの今に、何が必要か?

そこが見えてこそ、血の通った生きた個別の計画が出来ていくのだと思います。


そのためには、縦軸で子どもを見つめてきた保護者の参画は不可欠です。

私は、日本の教育文化に根ざした、形式的でない、血の通った個別の教育計画が大切であると思っています。

形式や枠組みも大切な要素となりますが、作業を通して子どもの向かう先がイメージとして見えてくることの方が、その何倍もすてきなことだと思います。

計画自体は、大切な手段であっても、目的そのものではありませんから。



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