暗闇から見えてくる 言語習得へのかすかな光 

 2010-01-08
当時保育園に在籍していた太郎君も、4月からは小学校の3年生になります。

今は、週二回、私の所で勉強しています。


保育園の年長組の時には、言語コミュニケーションがなかなか成立しませんでした。

卒園間際の生活発表会で初めてみんなの前でマイクをもって発表できた時には、私も担当保育士も、そしてご家族もびっくりして、大きな感動に包まれたものです。

その時にいただいた、太郎君のおばあちゃんの手紙は、今でも私たちの大切な宝物です。





・・・  この度の発表会に於きまして、発達障がいを伴いながらも、集団の中で、それも多くの方の前であのように行動できたことに、とても感動、そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そちらに通うお子様一人一人がみんなへの思いやり優しさがあること、諸先生方の心の通い合うきめ細やかなかかわり、そして子どもたちが五感のすべてを通して学んでいる姿に、肌で感じることができました。

このような発表会を参観することができ、ありがたく涙がこみあげてきました。

これから齢を重ねていく私どもにとりましても、知識・感性・思いやりを安なっていく大切さを改めて教わったように思います・・・    

( 一部を抜粋 )
 



この太郎君、構音に多少不明瞭な点がないわけではありませんが、私との指導場面で、今では言語コミュニケートに不都合が生じることはほとんでありません。

それどこころか、私がボケると、「なんでやねん」 と、いいタイミングでつっこんでくれます。 今日いただいたお母さんのメールにも、「最近、また言葉が増えてきました」 と、うれしい便りがそえられていました。



今、私の教室に通ってくれている5歳の男の子。

立体系のパズルをやらせたらピカ一で、いつも私を驚かせてくれます。 この子の空間認知能力の豊かさは、一体どうやって形成されたのだろうと、いつもほれぼれしながら活動に取り組んでいます。


でも、現段階では、表出言語があまり見られないのです。

それと、空間認知に対して、平面認知、いわゆる図柄系の認知が極端に苦手なのです。


ところが先日、ついについに、この子の図柄系の認知のしっぽを、私、ぎゅうとつかむことに成功しました。

4月から私の所に通ってくれるようになって、23回目のレッスンで、やっとここまで来ました。


図柄系の認知の扉を開ければ、カードやパズルなどの教材を使って、ここからまず理解言語を徐々に増やしていく道筋が見えてきます。

理解言語を豊かにしていく取り組みの中で、今わずかに芽を出しかけた表出言語との接点を、少しずつ少しずつ、ていねいにていねいに育んでやればいい。

この子が、将来、どれだけナチュラルな会話ができるようになるかについてを、お約束できるだけの力量は、残念ながら今の私にはありません。

しかし、どこまでイケルかはわかりませんが、少なくともやってみたい道筋だけは、かすかではありませが、はっきりと私には見えてきました。

ちょうど、太郎君と歩んできた道の、スタートラインに立たせることができたのではないかと、私は感じているのです。

やったつかんだこの大切なしっぽは、何があっても離してはならないと、拳を強く握りしめたくなうような気持ちです。


今、私は毎回のレッスンが楽しくて仕方がない状態です。

レッスンって、こんなに楽しかったかなって、自分でも不思議に思うくらいです。


それは何故か?

理由は、はっきりとわかっています。


私が昨年の春に、自分で自分に課せた 「就学前の子どもの発達のブラックボックスの鍵を開ける」 という問いに対して、自分なりの道筋を1本、発見することができたからです。

もちろん、それは、まだまだかすかな道筋にしかすぎませんが、真っ暗闇で、それがどこに向かっているのか分からないのとは、全く違った意味をもつのです。

細いからこそ、かすかであるからこそ、そしてこれまで苦しんできたからこそ、この1本の道筋に大きな希望や期待を寄せることができるのです。

だから、だから、決してあきらめちゃダメなのです。


パズルをしても、プリントにしても、どんな問題ができたにしても、それは単なる手段にしか過ぎません。

大切なのは、その学習内容が、子どもの育ちのどこにつながっているのかが、はっきりと見えることです。


この子のアンパンマンのパズルが一つはまった瞬間に、かれんちゃんがマッチングができるようになった瞬間に、私には、太郎君の歩んできた道筋が重なって、くっきりと浮かんで見えるのです。

これで、楽しくないわけがありません。

私は、毎回のアンパンマンカードのマッチングに、壮大な子どもの育ちのストーリーを載せて取り組んでいるのです。


楽しく豊かな、学習の積み重ね。

笑顔と揺るぎない自信をもって、毎回、子どもに向き合って行きたいと、心から願っています。


うれしそうな表情でで教室の扉をおもいっきり開け、今日も楽しかったと、満足そうに帰る子ども。

その後ろ姿が、じわりじわりと、私の心にしみわたっていくのです。



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