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学校の教材費が乏しい理由

 2009-12-22
私は、教員時代に、担当者として、2つの小学校で特別支援学級 (当時は特殊学級) の創設に直接かかわりました。

この予算の取り方にはコツがあって、今から思うと破格の予算をいただき、私が設計した教室設備は、当時どの学級にも負けないものが出来ました。

しかし、教材を購入できる費用はとても満足できるものではなく、しかも指定業者からの購入が義務づけられていて、100円ショップで買えるようなものにも、結構な見積もり価格がついていました。


今、私たちが経営している保育園では、音体指導、英語、和太鼓、プール、硬筆など、外部からその分野の第一人者を講師として招聘しています。

このプロフェッショナルな指導は、子どもだけでなく、若く意欲のある保育士を大きく育てます。

ある時、公立小学校の校長先生が見学に来られ、どこにそんな予算があるのかと、目を丸くしていました。

答えは、簡単です。 公立は人件費が、高すぎます。

仮に11人でやっている仕事を、10人でまかなうことができれば、1人分の人件費が浮きます。 その人件費があれば、優秀な外部講師を余裕で招聘することができます。 そのどちらが子どもの最善の利益につながるかの判断を、私立の場合は園長や校長が行うことができますが、公立の校・園長にはそんな権限はありません。


この1年で、私の個別指導教室には、予想をはるかに超えるたくさんの子どもが通ってくれるようになりました。

みなさんにご負担いただいた月謝で、私が特別支援学級で自由に購入できた1年の教材費と比べて、その何十倍(何百倍?)もの費用を自由に教材費として使うことができました。

研究助成でいただいたお金も、すべて教材・教具の購入や研修費に充てました。

私の教室の教材書庫には、幼児期の教材から私立有名小・中学校入試対策問題まで、ほぼほしかった教材が揃いました。


もちろん100円ショップにも、何回も足を運びました。

おもちゃや教具も、教室に来られた方が 「ずいぶん揃いましたね」 とびっくりされることも多くなりました。

それより何より、子どもがやりたいと言った学習には、「ちょっと待ってね」と言って、すぐに書庫から取り出すことができることのが、最高の喜びです。

公立の先生方が自費で購入している研究用図書も、アマゾンで即購入できます。 しかも、代金を必要経費で落とすことができます。

「ここは、子どもの夢を叶える城」

もうけもありませんが、借金もありません。 健全経営です。

積年の夢を、とうとう私は実現させることができました。


公教育には、公教育の果たすべき大切な役割があります。

しかし、第三セクターのテーマパークや、箱物行政に象徴されるような、疲弊した組織構成を改革していく流れは必要だと思います。


子ども第一主義という言葉があります。

個別指導のための支援員、

「予算がつきませんでした。」

ひたすら波風を立てない現状キープ第一主義の校長先生なら、それで終わりです。

公務員は、現状キープすれば、実績も給料上がっていきます。

職員の人間関係や、組合との折り合いも付くことでしょう。

既得権をキープし、職場を安定させることができる力を、校長に求める流れが一方にあります。

学校は、信じられないほど多くの役割を担っているのが現実です。

何でもかんでも受け入れていたら、パンクしてしまいます。

新しいことをしようとすると、どこかに負荷がかかるのは、当然ですから。


しかし、子ども第一主義の校長なら、命をかけている校長なら、個別の教育的なニーズのある子どもに対して、先生方の空き時間のやり繰りや学生や地域のボランティアなども積極的に検討されることでしょう。

何を差し置いても、子どもたちに豊かな学びを!

私は、そんな校長先生に多く出会ってきました。


先生の給料ばっかり高くて、貧弱な教材・教具。

教えるということに専念できない教育現場。


子どもたちのためにも、公教育としての役割を果たしていくことは、何よりも大切だと思います。

と、同時に、成果主義や校長のリーダーシップ、民間の活力導入など、大胆な改革も必要だと思います。

特に、支援の必要な子については、初等教育の果たす役割は生命線です。

何を最優先すべきか、答えは明確なはずです。


現状キープ第一主義ではなく、子ども第一主義で、強い責任感と指導力のある校長先生。 こういう校長先生に、予算や人事権など大胆な権限を与えてください。

やってできないことはないはずです。

子どもたちの未来は今、こうした先生の手のひらの中にあると思います。



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