成功するスモールステップと そうでないスモールステップ

 2009-12-21
私のところに通ってきてくれている年長クラスの男の子、

言語性のすばらしい力をもっていて、まだ就学前なのに、1年生の読解プリントを次々と制覇していきます。

字もちゃんと書けます。 数も計算も、大得意です。

しかし、形を認知することは苦手です。 字はちゃんと書けますが、手先が器用ではないタイプです。

就学前に、1年生の2~3学期の読解プリントを楽々こなす彼ですが、パズルは苦手で、50ピース程度のものにも四苦八苦しています。


先日ご相談に来られたオーストラリアの4歳の男の子の場合は、形優位の認知です。 この子の場合は、一つのピースをつかむと、バラバラでも、これはココ、これはココ、と次々にはめ込んでいきます。 言語はあまり得意ではないのですが、あっという間にパズルを完成させ、私は正直、とても驚いてしまいました。


私は、基本的には長所活用型指導ですから、それぞれの得意な所をを生かす指導を組み立てていくことになります。

形が苦手で、言語優位となると、当然そのことを生かした指導に取り組んでいきます。


先日トライしたパズルは、電車のパズルでしたので、まず 「500系のぞみの車両はこのへん、山手線の車両はこのあたり」 といった見通しをもたせます。

文字や数字が読めるのですから、ピースに文字が書いてある場合は、それで上下左右が特定され、反対に向けて混乱するリスクを軽減できます。

また、最初のことはなるべく端から順々にピースを渡し、なるべく自分の力ではめ込むことができるよう支援します。

この近くのどこかにはまるはずだと思いながら取り組むことにより、集中力が高まります。

苦手だったはずのパズルが、私と一緒ならできるので、楽しいし、達成感も自信も身につきます。

それより何より、子どもですから、刺激を与えれば、苦手ながらも、必ず伸びます。

一番おそろしいのは、「ぼくは、パズルが嫌い」 となって、取り組むことを止めてしまうことです。

こういうことが続くと、だんだんとマイナスのスパイラルに陥ってしまいます。


パズルをする時、私たち大人は、端っこのまっすぐな部分を先に選んで、まず枠組みの部分を先にはめる方法をよく使いますが、この子の場合は、そのまっすぐな形自体がわかりにくいので、さほど効果的な支援にはならないのです。

このあたりののメカニズムが分かっていないと、支援が支援にならないのです。


私は、ブログにはなるべく成功例を紹介するようにしていますから、支援が百発百中で成功しているような印象をもつかたもおられるかも知れませんが、実態は百発百中でも何でもなくて、失敗の連続で、悪戦苦闘の日々をおくっているわけです。

先日、2年生の男の子の九九支援で、ごく一般的な 「九九表」 を用意しておきました。

「わからない時には、これで調べてごらん」 と、自信満々で用意していたものです。

事実、別の子の指導ではとてもうまく行ったのです。


ところが、この子にとっては、実はこの 「九九表」 の方が、何だかごちゃごちゃして余計分かりにくいものだったわけです。

いつもは楽しいはずの私との勉強の時間が、結局その九九の勉強で台無しなってしまい、彼のマイナス発言の連続で、めったに怒らない私が、とうとう怒りを爆発させ、最悪のスパイラルになってしまいました。

朝早く遠隔地から連れて来てくださたご両親に、そして、何よりこの子に本当にすまないことをしたと、深く反省しています。

この事は、何としてでも次回以降の指導に生かしていかなければ、申し訳が立ちません。


個別指導にすれば、行き届いた教育が行えるというのは、幻想です。

それと同じように、何でもかんでもスモールステップにすれば成功するというものでもないわけです。


学びの本質と、子どもの今が見えてこそ、限りなく未来に続くスモールステップの階段が目の前に現れてくるわけです。


どんなに小さなあゆみでも、そこに続く確かな未来があるのなら、どんな苦労でも乗り越えていける。

ご家族の切なる思いを受けながら、私は今日も、精一杯子どもと向き合っていくのです。


容易ではないことは、百も承知ですが、決してあきらめたり、歩むことを止めてはならないのです。

たとえどんなつまづきがあっても、前へ進むことができれば、必ず道は拓けていきます。



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