我が子の就学という局面で 培っていく大切なこと

 2009-12-14
今年も、小・中学校への就学について、いくつかのケースで関わりをもたせていただいています。

その多くは、通常学級か、支援学級かの選択について、一緒に考えさせていただく営みでした。

ほとんどのケースで、その選択についての最終局面を迎えられたようです。


学校は1年を単位として、担任の先生を中心として、当該学年の学力を育てるということについての責任を背負います。

ですから、発達について何らかの課題があるお子さんの場合は、よりきめ細やかな指導のできる支援学級を最後まで勧められるケースがほとんどでした。

当該学年の学力保障するという点からは、ある意味当然のことであるかも知れません。


ところが、支援級に入れば、必ず学力が保障される、必ず通常学級以上の教育的価値が保障される、というものではありません。

物事には必ず影の部分があるわけで、そこで学校教育に何を期待するか、というご家族の判断と決断が必要となっていきます。


あるご家庭では、次のような内容の文章を作成して、学校とのご相談にあたられました。





ー 普通学級在籍を希望します ー  

支援学級に入れたくないから普通学級を希望しているわけではありません。娘に普通になれとも、普通扱いしてほしいとも思っていません。ただ、娘は普通学級の中で一番伸びると思っているのです。娘の世界が少しずつでも広がり、無限の可能性を新手笑顔で学べる環境を求めています。

学校での勉強は、文字の読み書きや算数の計算など 「学力」 にかかわることだけではないはずです。

友達と話したり、遊んだり、一緒に生活することそのものが学習です。 たとえ学習面で遅れがあっても、周りに友達がいることで刺激をたくさん受けて、ことばのシャワーをたくさん浴び、知識だけではないたくさんのことを学んでいくことができるのだと思います。

この先、ずっと普通学級を考えているわけではありません。学年が上がるにしかがって、何が最適かを見直し、子どもが通って楽しい場所を見つけていくつもりです。

ただ、たとえ数年でも、普通学級で過ごした経験が、将来の大切な財産になると信じています。

何事もできるようになるには、時間がかかりますし、多くの失敗と人一倍の努力が必要です。

そして、もう一つ必要なものは 「お手本」 です。
そのお手本はやはり大人ではなく、同じ子どもであることが娘にとっては一番なのです。

同級生にも同じ環境で生活することによって、娘への接し方などを子どもたち自身で身につけて欲しい。それは、きっと大人が教える方法よりも、はるかに現実的で、娘にとっても快適なものであると思います。

社会の一員として、集団の中でありのままの存在を知って、受け入れてもらうことで、その場所にしっかりと居場所があるということは、娘が最も輝ける条件なのだと思います。

障がいをもっていても、娘は無限に発展していく可能性をもっています。

どこまでどのように成長していくのか、その可能性の機会の場をもたせていただきますよう、よろしくお願いします。


 ( 内容の一部を抜粋させていただきました )





この文章を作成し、学校に伺ったのは6月の終わりの頃でした。

私も同席させていただきましたが、それがすでに2回目の学校への訪問でした。

その後、このご家族の真摯な思いは、私ばかりではなく、幼稚園の先生、関係機関の先生をはじめ、多くの方々を突き動かすエネルギーになったことでしょう。


就学相談に区切りを迎えた12月のその日、学校の先生からは、

「今では今までは特別にじっとその子を見ていられる体制を作ってあげなければと思っていましたが、他の子どもたちと同じような思いで見守っていけばいいんだなと思いました。通常学級で受け入れるということは本人にとっては大変だとばかり思ってきたけれど、学校にとっても本人にとってもやってみる価値があるものなんだと思えてきました。」

という内容のお言葉をいただいたようです。


ご家族の思いや願いを、きちんと学校に伝えることによって、生まれる何かがきっとそこにある。

就学の場面で、きちんと子どもに向き合っていくことによって、見えてくる大切な内容がきっとそこにある。

そして、伝えた内容については、ご家族も責任と役割を担い、その結果をダイレクトに受け止めるのは、我が子自身なのです。

大切なのは、選択そのものよりも、その中身であることを、改めて実感したのでありました。


私には、こうしたご家族の貴重な営みを、後に続く方々に受け継いでいく大切な役割があります。

何があっても、こうした子どもたちに、すばらしい小学校生活のスタートを迎えさせたい。

私も、チームの一員として、責任の重さをますます感じているのです。

本当にやりがいのある仕事です。




FC2ブログランキング

 


↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/681-9e6fe839
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ