待つタイミングと支えるタイミング

 2009-12-15
DSC05748_convert_20091215080354.jpg

DSC05759_convert_20091215080455.jpg

DSC05762_convert_20091215080424.jpg




上の画像は、あるダウン症のお子さんの、先日の指導場面の様子です。

今、私の指導しているお子さんの中でも、最も手応えを感じているお子さんの一人です。

認知・言語・コミュニケーション・行動など、あらゆる面でメキメキ伸びてきました。


でも、よくご覧になるとお気づきになると思いますが、それぞれの場面は、うまく行っている場面ではなくて、実は困っている場面なのです。

今回は、あえてそう言う場面をアップさせていただいたのです。


一番上のカラーボールの課題、

私はこれまで、何人ものお子さんの活動場面を見つめてきました。

その活動を通して分かってきた事、

それは、課題の意図がわかる瞬間は、必ず子どもが、自分から自分の誤りに気がつく瞬間だということです。


例えば、子どもが無意識に青のボールを黄色の棒に差し込んだとします。

ご家族の方がそれをご覧になっていた場合、多くの方が、すぐに 「それは青よ」 と助言して、正しい青の棒の位置をすぐに教えようとされます。

でも、ここで3秒待ってみたら、子ども自身が黄色の棒に青がささっているのを変だと気づき、自分で正しい位置に戻すことがとても多いのです。

この3秒のウエイティングは、それほど簡単ではありません。

いつでも待っていればいいというものではありませんが、ちょっと心のどこかにその意識を残していただくことは、決して子どもの不利益にはならないと思うのです。


先日、初めて私の教室に来たお子さんが、このカラーボールで遊んでいました。

お母さんが、心配そうな表情でご覧になっているので、

「ちょっと待って見ていてください。誤りにお子さんが気がついて、正しい位置に変えるかも知れませんよ」

と、お伝えした瞬間、その子は見事に自分で正しい位置に戻し、そのお母さんはとても驚かれていました。

やっぱりな、と私は思いました。


私は、同じ教材の、何百という指導の経験を通して、子どもの見え方・わかり方・育ち方が、何となくではありますが、徐々につかめてきています。

私の指導では、子どもに達成感をもたせるために、つまずきを事前に予測し、細かい手だてをいくつもうちます。

このカラーボールの課題でつまずく子は、15個という数の多さに集中力が続かない場合が多いようです。

大人にとっては、何てことはない15個は、その子にとっては、とてつもなく多い数に感じていることもあります。

大人だからこそ、そう言うことが見えにくくなってくるのです。

ご家族による指導のむずかしさがここにあります。

こういうケースは、9個と6個の二段階に分けて、課題を提示すると、たいていの場合うまく行きます。

調子の出てきたところで、その支援を徐々にフェードアウトし、今度は一人で15個できるようになったことを強化してやればいいのです。

分かってしまえば簡単だし、理屈に直すとそれだけです。

でも、現実の場面で、本当に子どもが見えるというなら、指導の手だてに困ることはありません。

私に子どもの行動の一つ一つをきちんと読み解く才覚が本当に身についたなら、今よりもずっとずっと行き届いた指導が可能となってくるはずです。


一番上の画像は、1個しかない赤のボールをオレンジの棒にさしてしまい、2個あるオレンジのボールがさせなくなって困っている場面です。

これで、赤のボールをはずすことが出来れば、最高なのです。

その下の場面では、天どんマンの位置に迷っています。

一番下の場面では、くだものペアペアパズルで、ぶどうの切片に、メロンの切片を合わせようしています。


この子のように、伸びが顕著な場合には、余計な支援は行わず、じっくり考えさせ、誤りに気がつくような時間を保障します。

この子の場合、それが出来るレベルに育ったということです。

あえて言うなら、まちがいが多いほど、伸びるレベルに近づいてきたということです。

この子の今が、まさにそのレベルなのです。

その表情に、あれっという気づきが伺えたら、いわゆるAHA体験、分かった瞬間、脳内ネットワークが構成された瞬間となるのです。

個別指導、最高の瞬間です。

すべての活動は、この一瞬のために行っているのです。


待つも支えるも、子どもが見えていればこそ出来る芸当です。

子どもにとって、何かが出来るようになる程の喜びはないのです。

遊園地で遊ぶより、私の教室で勉強したいという子はたくさんいます。

朝から、まだかまだかと、教室に来るのを楽しみにしている子も多いようです。


その願いを信じ、育むのが指導者の役割です。

じっくりじっくり育ててきて、分かるのは一瞬です。

本当に分かったら、決して後戻りはありえません。

形だけの分かると、本当に分かるとの違いはここにあります。


大切な事をしっかりと見据える目

それこそが、待つタイミングと支えるタイミングの判断の基準になるのです。


FC2ブログランキング

 


↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/680-4bedbe17
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ