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脳の代償性に着目した指導

 2009-12-11
苦手な事ができるようになって欲しい

親なら誰しもが願うことです。 私も同じ気持ちです。


例えば、漢字の書き取りがあまり得意でない子がいたとします。 テストが全然出来ず、何て自分は頭が悪いんだろうと嘆くこともあるのかも知れません。

できれば、漢字の書き取りもできるようになってほしいものです。 可能な限り、チャレンジすることも大切だと思います。

ですが、それで自分がダメだと思ったり、やる気がなくなってしまうのは大問題です。

努力して出来るのなら、努力してほしいと思います。 

ただ、特性として、書くのが極端に苦手な子もいるのです。

精一杯努力しているのであれば、テストの点は、何点であってもそれでいいわけです。

いけないのは、それで自分に対するイメージが否定的になることです。


書き取りが苦手でも、お話を読むのが大好きな子がいます。

もちろん、漢字の練習をやめるわけではありませんが、私だったら、文章の読解や漢字の読み取りを中心に学習を構成します。

決して、子どもに好きなことばかりやらせて、ご機嫌をとるためではありません。

漢字が書ける子になってほしいからこそ、あえてその周辺領域であり、その子が得意としている文章の読解能力を高める所から攻めていきたいのです。


子どもの脳は、ある部分が苦手でも、別の部位でその肩代わりをしようという、代償性が高いのです。 ならば、得意な読解能力を高めることによって、苦手な書字を少しでも改善していくことは可能です。 私は、教育的効果という面から、日々、この脳の代償性に着目した指導の工夫に心がけています。


これでもか、これでもかと、苦手なところだけを切り取って、それを単調に子どもに突きつけて、「さあさやりなさい、やりなさい、それがあなたのためなのよ」 では、子どもも親の心も、いつかは折れてしまいます。

時には、直球ではなく、ゆるいカーブも有効なんです。

大切な課題だからこそ、よく考えて、ていねにに取り組むゆとりも必要です。

最大の指導性とは見通しをもつことです。

それが簡単な課題に見えても、その先にある確かなゴールをしっかりと見通すのが、指導者の役割です。

25M泳ぐにも、まずは水遊びからスタートするじゃありませんか。


文章が読めるのに、字が書けないとなると、LDとか書字障がいという診断名が付くのかも知れません。

でも、よく考えてください。 じゃあ、もしその子が漢字が書けるようになったら、どうなんでしょう? それは、障がいという名前がふさわしいものではなくなってきますよね。

うちの教室に来てくれている子で、だんだん漢字が書けるようになってきた子、いっぱいいますよ。

これってある意味、障がいが、軽減したということなのでしょうか?


どうやって漢字を書けるようにしたか? 

私のしたことは、小さなステップをちょっとずつ登らせたこと、勉強が楽しいと思えるような仕組みを作ったこと、そしてその子の得意なことを使って、苦手なことを克服していこうとしたことです。


子どもが小さいときは、出来るだけいろいろな事ができるようにさせてやりたいです。

しかし、精一杯取り組んで、それでも苦手なことがあったら、カーブで勝負することも、どうか大切な方法の一つとして検討してみてください。


私は、脳の代償性を信じています。

だから、自信をもってカーブを投げるのです。

それが、私の専門性であり、役割だと心得ているのです。



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