かれんちゃんの言語の発達

 2009-12-10
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この年末、ご両親の仕事のご都合で、どうしてもかれんちゃんの指導の日がとれません。

なんとかやり繰りを付け、年末・年始の番外の期間に、やっとこさ指導の時間をキープできました。

よく考えれば、ご両親とも大学にお勤めの中、私の所に通って来られるご苦労は、並大抵ではなかったわけです。

もちろん、かれんちゃんだけでなく、この平成の大不景気の中、多くの方が遠隔地より、時間をかけ毎回通ってくださっているのです。

この気持ちには、何としても応えなければなりません。


かれんちゃんの指導を始めてから、1年を過ぎました。

振り返ってみれば、この夏以降、かれんちゃんの言語・コミュニケーションの発達に大きな変化が見られました。

かれんちゃんと心が通じ合うようになったと感じたのは、ちょうど昨年の年末の頃だったでしょうか?

何かの拍子に抱っこしたときに、ケラケラとうれしそうに笑うかれんちゃんの横顔に、通い合う・通じ合う喜びを一杯に感じたものでした。

ちょうどそのころは、言語模倣ができるようになって来た頃で、私が 「せんせい」 と教え、それを上手にリピートできたかれんちゃんを、おもいっきり抱っこしてほめたものでした。

その頃は、きっと、「せんせい」 と言うと、私がめちゃくちゃに喜ぶのを見て、きっとかれんちゃんもうれしい気持ちになったのではないかと思います。


その後、絵本やカード、アンパンマンなど、いわゆる理解言語を急速に吸収していきました。

こうした獲得した理解言語の増大によって、表出言語も次第に豊かになり。まだ稚拙ではありますが、2語文や3語文も見られるようになってきました。

同じバナナのカードを見て、私も、かれんちゃんにも、それがいつも食べている黄色くて長くておいしい食べ物であると、思えるようになってきました。

言葉の持つ意味を共有できるようになってきたので、それまで、単に私を喜ばせる言葉であった 「せんせい」 が、私自身の存在を示す共通の言葉としての本来の意味をもつようになってきました。


コミュニケーション指導には、手段と内容と態度が大切であると言われます。

言語指導にかかわる本を読むと、多くの本に、決して方法のみのテクニカルな事だけに注目してはならないと書いています。

そんな事は、私も百も承知のはずでした。

そんな私でさえ、具体的な指導の場面では、どうしてテクニカルな成果を求めて、楽しくない・心の通わないものになる場面が何度もありました。

特にかれんちゃんには、こうした面のごまかしは効きませんでした。


例えば、理解言語を増やそうとするなら、コミュニケーションレベルを上げたいと思うなら、言語カードを何枚増やそうという姿勢で臨むのではなく、今、この子がどんなものを知りたいと思っているのか、私と楽しく心通う時間にするために、活動の内容をどう豊かなものに構成していくかという事の方が、何倍も大切で効果的だったような気がしてきました。


まずは、SHINOBU先生と気持ちが通じて、アンパンマンをちゃんとアンパンマンと分かるようになれば、話す言葉も自然に増えていきます。

そして、言葉で気持ちが通う合う良さと楽しさを体感すれば、表出言語は飛躍的に増えていきます。

もちろん、個々のテクニカルな課題をないがしろにしているわけではありません。

適切な構音指導も、とても重要なことだと思っています。


言語は、コミュニケーションだけでなく、豊かな思考力の発達にも重要な役割を果たします。

パズルにしても、カードにしても、絵本にしても、それぞれの課題は、その子の豊かな世界を作っていくために大切な一コマであり、その豊かさの先には、必ず言語の発達が伴っていくのだと考えます。

その関連性や連続性から離れると、言葉の指導は、子どもの心から遠ざかっていくような気がします。


私は、表出言語が爆発的に増加してきた子どもを、何人か見てきました。

私が、かれんちゃんの指導の様子から、お伝えしなくてはならないことの一つは、言語の発達における豊かな教育的環境の構成の有効性を、長い年月の、具体的な指導事例から証明していくことだと思っています。

たからこそ、日々の活動の一つ一つが、子どもの豊かな学びや育ちにどう結びついていくかを、きちんと語ることのできる力量が必要なのだと考えています。


私とかれんちゃんの指導も2年目を迎えました。

きっと、かれんちゃんは来年、言語・コミュニケーションの面でも大きな成長を遂げていくことでしょう。

そこで果たしていくべき役割を、私はもう一度、きちんと見つめていこうと思っています。




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