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ご家族とのそれぞれの連携

 2009-12-07
初めて私の教室に入ったとたん、「親から見捨てられたー」と叫んだ男の子がいます。

見も知らないおじさんと、完全な個室に閉じこめられるのですから、そんな風に感じている子どもも少なくないのかも知れません。

特に、言語コミュニケーションの苦手な子は、態度で示すしか方法がありません。


最初の時、ずっと泣き続けていた女の子がいます。

指導中、原則、私はご家族の方には退席していただいていますが、あまりにもその子の抵抗感が強かったので、1~2ヶ月はお母さんに同席していただくことにしました。その上で、お母さんがいなくてもがんばれる時間を少しずつ増やしていく作戦を立てました。

今ではもう、お母さんがいなくてもへっちゃらです。45分しっかり最後までがんばることができるし、もっともっといっしょに勉強したい~という気持ちが満々です。

気持ちの面で成長し、表情がとてもしっかりしてきました。毎回手応えのある活動ぶりで、充実感を感じています。伸びてきました。


土曜日の事です。

隔週ですが、遠くから来てくれている男の子がいます。

いつも、教室に入ると玄関の所にうずくまり、なかなか勉強に取り組みません。激しい時は、30分以上もその状態が続きます。最初に来た時は、スリッパを10分以上投げ続けた子です。

小学生ですが、言語によるコミュニケーションは苦手なタイプです。

私は、この子の行動を維持させている要因を、なかなか読み取ることができませんでした。

ですが、ふとしたことから、「この子はお父さんに勉強を見てもらいたいのではないか?」と思うようになりました。

これまで、あまり学習らしい学習は成立していなかった子です。

でも、やってみる価値はあると判断しました。


この日、6時になったらお父さんに入室していただくようにお願いしました。その子には、お父さんが来たら勉強を見てもらおうと伝えました。

小さくうなずくその子の表情を見て、これならイケルと期待がふくらみました。

今日は、これだけの勉強をしようね、といって、教材を学習コーナーにセットして、6時が来るのを待ちました。


予定の時刻に少し遅れて、お父さんは入室されました。

その瞬間、子どもの表情は見違えるように変化しました。

生まれ変わったように、次から次へと教材をクリアし、予定したものをはるかに超える量をやり遂げたのです。

ここまで、本当にあがき苦しみました。

しかし、ここまで来たなら、当分は大丈夫です。


その子は今、なかなか学校に行けない状態が続いているようです。

乗り越えていかなくてはならないいくつかの課題がきっとあるのだと思われます。

しかし、何かの糸口が、今日私はつかめたのではないかと感じています。


高速を使い、2時間以上もかけて通ってくださるご家族の気持ちに何としても応えたい。

心の中の前向きな気持ちを、本当の自分の姿を、ご家族の方と一緒にひもといていきたい。

そう思わずにはいられないのでした。


以前、教室を脱走して駐車場まで飛び出した子は、今では学習の歯車がしっかりとかみ合い、毎回来てくれる日が待ち遠しくてたまらないようになってきました。悪戦苦闘した内容が強ければ強い程、必ず心のつながりは深くなります。


今、私の心は、期待にふくらんでいます。

だって、後は上がるだけです。

私を信じて通い続けてくださったご家族の信頼感がそこにあるのです。

それさえあれば、壁は打ち抜ける。

そう信じて、2週間後の指導に立ち向かっていきたいと思います。

もうすでに、私の心は楽しくてなりません。 きっと、その子も同じ事を感じていると信じています。



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