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家庭学習の一つの形

 2009-11-26
昨日は、ある小学校へ訪問させていただきました。

複式学級の小さい学校でしたが、1年生には、文字はすらすら読んでいるようだけど、細かい部分をきちんととらえる事が苦手なタイプの子がいました。また、2年生には、おしゃべりはぺらぺらしているけれど、言葉のニュアンスみたいなのをとらえることが苦手なタイプの子がいました。初めて学習するような教材になると、とたんに逐次読みになってしまいます。

私は自分なりの分析方法で、その子たちの学びを分析し、私ならこうするといういう方法を先生方にお伝えしました。

しかし、それはその子の日々の教育に向き合って来られた先生の学びの歩みを、別の視点で捉えるということに他なりませんでした。

その先生は、1年生の苦手な漢字の学習を克服するために、言葉を添え、手を大きく使って何回か空書きする方法が有効だったと伝えてくれました。

細かい視覚認知が少し苦手なようでしたから、確かにそう言う方法が有効になりますよね~、というような感じで、その先生とは、同じ臨床教育実践者として、汲めども尽きぬ話で大いに盛り上がりました。



小学校の訪問が終わったあと、毎週水曜日には2年生の男の子のお宅に訪問させていただいています。

この日の彼は、絶好調でした。

後で聞くと、この日は登校班の臨時班長として、1年生の子と一緒に学校まで行ったとの事でした。

子どもにとっては、とても意味ある出来事であったことでしょう。

大役をこなし、とても晴れやかな気分だったことでしょう。

子どもの学びや育ちが、決してテクニカルなことだけで成立していない証拠です。

普段3枚しかしない読解プリントを、調子に乗って5枚しました。 彼にとっては苦手な、詩の中での気持ちを読み取る内容でしたが、そこには疲労感ではなく、大きな達成感が残りました。

この子は、一度読んだだけでかなりの内容をつかめていることがだんだんとわかってきました。 しかし、それをアウトプットするときに、少しとまどう場面が見受けられました。

言語に関わるメカニズムは複雑ですが、こういうことが見えてくると、次の手だても同時に見えてきますから、やっていて楽しく感じます。


その後、今、学校で学習中の九九のプリントに取り組みました。

前回の指導では、なかなか苦戦していました。

この日、彼は6の段のプリントを選択しましたが、1週間前とは別人のような勢いです。


「この前、お父さんに秘密を教えてもらったんだ~、6×5は、5×6と同じなんだよ」

「へ~、すごい。 さすがはお父さん、いい事教えてもらったね~。 だから、そんなにスラスラできるようになったんだ。」


私の学習は、完全習得エラーレス学習ですから、つまずいたときの手だては万全です。

しかし、この日の彼は、安易にヒントを見ようとしません。

継次処理能力は高い子ですので、集中して頭の中で、「六一が6、六二12・・・」 とやっていることがよくわかります。


毎回の指導の後、ご家族と作戦会議をします。

私は、私なりの考えとスタイルで指導を行います。 よかれと思ったことは、すぐに取り入れますが、いくらご希望が強くても、無理なことは無理というしかありません。

私には、私の目指す形と手順という物があります。


ご家族は、毎日、家庭学習として、日々の学習に向き合っておられます。

私の意見をとても大切に受け止めていただいていますが、決して私の下請けではなく、意見を踏まえた上で、主体者としてのご家族の責任で家庭学習に取り組んでおられます。


繰り上がりの計算を乗りこえたのも、実はご家族のご努力です。

私もチームの一員として、少しはお手伝いさせていただいたと思いますが、それは私の功績でも何でもないと思っています。


ご家族と私との役割分担の内容は、ケースによって全く違います。

このケースのように学習の内容的な事を分担する場合ともあれば、家庭で培ってきたことを私が評価するような場合もあります。私が示した内容を、次の回までに家庭でみっちり練習してくださることもあります。

うまくいったケースは、上手に私を利用してくださった場合がほとんどです。


こうしたことは、学校との連携についても、同じ事が言えるのではないでしょうか?


このご家庭では、ご両親ともお仕事をされ、その上で、毎日学校の宿題に向き合っておられるのす。

この日、私の指導が終わったのは、7時過ぎでしたが、まだお父さんは帰宅されていませんでした。

帰宅され、食事をすませ、それからお子さんと一緒に学習に向き合うお父さん。

そのご努力が、着実に実をつけているのです。


私の仕事は、こうしたご家族と一緒にあゆんでいくことです。

その道筋は、すべてがオリジナルであると考えています。

子どもを見つめることこそが、道筋の見える最高の方法であると、私は思っているのです。


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