つまずきの理由が見えてくる時

 2009-11-17
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あなたは、数を数えるとき、どのように数えますか?

「いち・に・さん・し・ご・・・ 」

そうです。 それで正解です。


では、上のカードを見てください。 ケーキは何個ありますか?

そう、「4個 (よんこ)」 ですよね。 でも、右のカードは、4 (し) って書いてあるでしょう。 だれもケーキを 「しこ」 なんて言いません。

こういうことを自分のお子さんにどう説明し、どんな手だてを考えていきますか?


自然に分かっていくタイプのお子さんは、それでいいと思います。

でも、ひとつのことにこだわるタイプ、1点集中型、同時処理系の子どもは、全体を俯瞰したり、文脈の中で判断したり、切り替えたりする横の揺さぶりは苦手です。

「呼んで」 と 「読んで」 を大まじめな顔で、混同したりするのです。


もしかしたら、日常生活の中で、こういうことがたくさん起こっているのかも知れません。


先日、イチロー君のお父さんと、4×7=28 (ししち・にじゅうはち) を 「よん・なな・にじゅうはち」 と置き換えて考えさせた方がよいか、真剣に話し合いました。

イチロー君は今、九九の学習で、「し」 と 「よん」 、「しち」 と 「なな」 の置き換えに取り組んでいるのです。


手だての工夫は、なかなか大変です。

しかし、何でわかりにくいのか、理由が分かれば、打つ手も見えてきます。

さらには、こういうことが事前に判明していれば、1年生の数の学習の時に、このことを十分配慮して指導する事もできたはずです。


こういう事は、個別にていねいに寄り添って見た人でなければ、わかりません。

その子の学びのストーリーを、長年にわたって見つめていく視点も必要です。

こういうことをすべて、通常学級の先生に要求するのは、酷な事です。


そこに、家庭と学校との連携の中身が見えてくると、私は思います。

イチロー君のご家庭では、学校の先生の指導を大切に考え、その基本軸をくずさないようにしながら、彼の特性を配慮して、段階的にアレンジしていこうとされています。

学校は、子どもにとっては、唯一無二のオフィシャルな大切な機関なのです。

そのベースを大切にしなければ、「学校の先生と違う!」 と、混乱をきたし、強烈な拒否反応が返ってきます。


イチロー君のご家族は、以前、繰り上がりの計算の課題をとても上手にクリアされていきました。

このご家族なら、きっと九九の学習も、乗りこえて行かれることと思います。

そして、その事は、単に九九ができたということではなく、イチロー君の多面的な力が育ったということであり、家族の教育力・理解力に厚みが増した事を意味します。



こうした個の特性理解に関する研究は、今後一層進んでくると思います。

でも、こういうレベルの話になると、傾向は似ていても、AちゃんとBちゃんでは、全く違います。

具体的な学習の場面でそれが見えるには、なかなかの手腕が必要です。

私は、このブログをご覧になるご家族でしたら、ここに家族の果たすべき役割があると思います。


先日、ある教育委員会の方とプライベートでお話を伺った時に、私のかかわっているご家族の教育力の高さについて、話題になりました。

そりゃそうです。 私の所に来てくださるご家族は、相当なレベルにあると、いろいろな場面で実感しています。

だからこそ、やらなくてはいけないのだと思います。


これは、ちょっと言い過ぎで、誤解を招くといけませんが、あえて強調した言い方をすれば、

育てるのは、自分です。

学校は、任せるのではなく、利用するのです。

そこまで覚悟を決めたなら、見えてくる道もきっとあるはずです。


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コメント
おはようございます。やはり学校だけでは駄目なんですよね~。同じようなお子さんをお持ちの友人は学校から帰ってきて軽く2時間は学習するそうです。うちの息子は学校からでた宿題をこなすだけでいっぱいいっぱいのようで他に課題を与えると嫌がります。親も6時間学校で勉強してきて疲れてるのに無理やりさせるのがいいものか長いこと悩んできました。実際かわいそうで宿題以外ができていない状態です。もちろん親が教えると感情的になってしまい叱ることも多いですし。その子にもよるんでしょうけどできる限りあきらめず家での学習はさせるべきでしょうか?させない限り伸びないのはわかっているのですが・・・
【2009/11/18 08:37】 | ひさよん #- | [edit]
家庭教育には、家庭教育の役割があると同時に、ある意味限界があります。

熱心さのあまり、どこかで空中分解するケースも少なくないようです。

1~2年、熱心に取り組むことは、比較的容易だと思いますが、5年、10年と脈々t続けるためには、内容的な工夫と、軸のぶれないスタンスが必要で、とてもむずかしいことです。

例えば、学校の進度に追いついたら、九九が言えたら、それでその子の育ちが保障された、ということにはなりませんよね。

それは、大切な一コマではあるけど、その先には、その子の成長とか、幸せとか、そういう部分との結びつきが必要になってくると思っています。

短期的に、「ここまでおいで、がんばってチャレンジしてごらん」という学習というスタンスも必要だし、一方では、長期的に、「君の良さはこういうところ、ずっとずっと続けていこうね、というような構えも必要です。


学校で、前者をしてくれているのなら、家庭では後者の構えがよいのではないかと思います。

学校の先生も、色々なので、なかなか一般論ではお答えしにくいのですが・・
【2009/11/19 08:05】 | SHINOBU #- | [edit]












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