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支援をフェードアウトするという方法

 2009-11-13
私の所に来始めた頃は、着席も出来なかった子が、今はパソコンでパズルや簡単な学習をすることができるようになりました。

いきなりマウスが使えたり、プログラムの意味がわかったのではありません。

最初は、とにかくシールのついたボタンを押すだけのことからスタートしました。

次にマウスを握らせ、手を添えて操作を一緒にしていきました。

左クリック以外のボタンを勝手に押さないように、セロテープで固定もしました。

マウスを2つつけ、子どもが操作に困っていたら、そっと操作しやすい位置に戻してやりました。

プログラムに飽きてしまわないよう、操作の簡単なプログラムから、小さなステップで段階的に次のステージに進めるよう配慮していきました。

それを何回・何十回と続けているうちに、自分で操作する感覚と、プログラムのおもしろさを体感できるようになってきました。

知らない間に、マウスでポインターを自由に操作できるようになってきました。

先生用のマウスは今でもついてはいますが、それを操作する回数はすっかり減りました。

このように最初は手厚い支援をして、子どもに達成感をもたせ、その支援を実態に合わせて段階的にフェードアウトすることをプロンプトフェーディング法と言います。


これは、何もパソコン操作に限ったことではありません。

国語の読解でも、算数の計算でも、パズルでも同じように考えることが出来ます。


手厚い支援を行いながら、うんとこしょっと、自転車を押しながら坂道を一歩ずつ上がっていくのです。

そして一人で出来るようになったところで、頂上から自転車で一気に坂を下りていきます。

苦労した分だけ、眼下にはすばらしい景色を見ることもできます。

こういう瞬間が、指導をしていて、最も楽しく充実しているときなのです。

握っていた手、添えていた手を、少しづつ離していく感覚が最高です。


国語の読解文で、ついに自分で読み進めることができるようになってきた子がいます。

これまで、上り坂を、一歩ずつ、ずっとずっと踏みしめてきました。

もう1年以上も、このあゆみを続けてきました。

ここ何ヶ月かで、私の手が、少しずつ緩んでくるのを感じ始めました。

もうかなり自分の足で進めるようになってきたので、スピード感が全然違ってきました。

私は、横で見守り、「すごいね~」 「さすが~」 「いいぞ~」 の連発です。

よく、ここまで毎回がんばってくれたものと、抱きしめてやりたいような気持ちです。


この子、苦労した分だけ、自分の足で進めるようになった喜びを実感できています。

自分の足で歩む大切さを味わうことが出来ています。


君のスピードでいいんだよ。

でも、この1年間の歩みは、誰にも負けないし、胸を張って、誇りをもって、前へ前へと進んでほしいと思っています。

やがて、大空に向けて旅立つ日も、きっとやってくるに違いない。


早く咲いても、遅く咲いても、同じ花には変わりなく、きっとすべてが美しい。

世界に一つだけの大切な花が、また一つここに咲いています。

そrては、小さいかも知れないけれど、先生にとっては何よりの宝物です。



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