笑顔と信念で就学に向き合おう
2009-11-06

ちょうど今は、就学時の健康診断が行われている所が多いのではないでしょうか?
私は、ここ数年、多くのお子さんの就学に、直接向き合ってきました。
今2年生の太郎君のお母さんには、2年前、各種の就学相談や検査、学校との交渉などにすべて同席させていただき、お母さんと同じ立場で小学校への就学を見つめてきました。
上の絵は、今教室に飾られている、太郎君の図工の作品です。
教室の廊下で太郎君を待っていると、担任の先生がわざわざ私にご案内してくださいました。
どうです、ステキな絵でしょう。 今の太郎君の表情そのものです。 すばらしい先生と一緒だと、こんな絵がかけるようになるんですね。
今は、お風呂でお兄ちゃんと一緒に九九の練習をしているんだと、昨日お母さんがメールで知らせてくれました。
毎週月・金の私の指導でも、一生懸命勉強しますし、よくしゃべってとても楽しいです。 保育園時代には、卒園式で、はじめてみんなの前で声が出せた子です。
感動したおばあちゃんが、とてもていねいなお手紙を下さったことが、遠い昔のことのようです。
あれだけ抵抗のあった計算問題も、「こんなの簡単!」 と言って、あっという間に片付けます。
涙を流して、私の教室で固まったことがありました。 学習が成立せずに、私の方が投げ出しそうになった時期もありました。 衝動的に物を投げたりすることもありました。
でも、今は、遠い昔のことのように思えてしまいます。
「通常学級は無理です」
「通常学級で痛んだ子を、途中から支援級に入れるのはかわいそうです」
「通常学級をベースに個別的な支援? そんなの認めたら、学校はパンクしてしまいます」
「インクルージョン? ここは日本です。 理念ばかり先行させないでください」
「1年生の時は良くても、2年生・3年生ではどうなるかわかりませんよ」
2年前、私たちにそう言い放った人の顔を、私ははっきりと覚えています。
今、どんな顔で弁明をされるのでしょうか?
そんな事、言ったことすら覚えていないのかも知れません。
いやいや、それはそう言う意味ではなくて、と、上手に弁明をされるこも知れません。
でも、その言葉を真っ正面に受け止め、ずっとずっと歯をくいしばってがんばったのは、このお母さんです。
分からず屋の先生もいましたが、太郎君の場合、担任の先生には本当に恵まれました。
色々な出来事もあり、学校の姿勢もだんだんと変わってきました。
太郎君にも、まだまだ育てて行かなくてはならない課題もあり、決してすべてがバラ色というわけではありません。
でも私も、きっとお母さんも、この選択で良かったと心から思っているはずです。
そういう意味では、リスクを精査・指摘された、先生方の辛口の助言が、大きなバネに、エネルギーになったのかも知れません。
就学にとって大切なのは、選択そのものではなく、選択後の教育活動の創造と連携である、ということが、この太郎君との営みでも、明確に示されたのではないかと思います。
今も、いくつかの微妙なケースにかかわっています。
支援級で固まっている方、通常で揺れている方、それぞれ本当に様々です。
今この場での、真剣な選択、もちろん重要です。
でも、選択は文字通りスタートであって、ゴールではありません。
いろいろとありますよ〜
覚悟は決めてください。
でも、一つだけ忘れないでいてほしい事があります。
お子さんの豊かな学びに向けて、お母さんのご努力はダイレクトに跳ね返ってきます。
すぐには結果はでなくとも、努力はうそをつきません。
お母さんの命を、そして愛情を、あなたのお子さんは必要としているのです。
苦しい場面もあるでしょう。 でもこれ以上尊い営みが、一体どこにあるというのでしょう。
笑顔と信念で、お子さんの就学に、もう一踏ん張り、向き合ってください。
決めてくださるのは、ご家族の皆さん。
私はいつもこの場所で、応援させていただきます。
ほんのわずかだけど、関わった者の一人として、責任の一部を共有させていただきます。 私は、絶対に知らん顔はしません。
だから、全部をすべて抱え込もうとせずに、ちょっとだけ肩の力を抜いて、笑顔でしなやかに、したたかに、一歩ずつ歩んで行って欲しいと願っています。
繰り返しますが、私はずっとずっとここにいますから・・
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