状況や設定、全体の流れが理解できない子ども

 2009-10-19
私は現在、多くの子どもたちやご家族、そして指導者の先生とお会いする機会があります。

限られた時間であっても、それぞれの出会いは真剣勝負、1回1回が大切な営みです。


先週、こんなことがありました。

ある学校の先生から、ご相談を伺いました。

通常学級に在籍し、知的な遅れのない女の子、どうやら場の空気を読んだり、感情を理解すろことが苦手なタイプのお子さんのようです。

きっとそのお子さんには他意はないのでしょうが、その一言一言がマイナス発言となり、学級集団に与える影響力も強く、特にそのその先生には大きなダメージを与えているのです。

私はPBS(積極的な行動支援)の立場から、自分なりの支援アプローチ方をお伝えをしましたが、先生は、この子に、そしてクラスにもっと何かをしてやれたのではないかと、自分を厳しく問い質しているように感じられました。

「先生、実は私、ここに決定的な方程式はないと思います。しかし、先生が真っ正面に向き合っておられるそのことは、クラスの子どもに、そしてこの子にもしっかりと響いていると思います。私は今、外野からいろいろとアドバイスをさせていただいていますが、明日もまたこの子と向き合うのは、先生しかいません。テクニカルなことは生かしていただきたいのですが、軸足はぶらさないでください。こうした状況の中で、クラスを支えて来た営みは、どんな高邁な理論より尊いものです。指導者としての誇りをもって、覚悟を決めて、堂々とクラス作りの王道を進んでみてください。
今、先生がどんなに厳しい状況なのか、私には痛いほど理解できます。だからこそ、その子どもに現場でしっかりと向き合っている実践者としてのねうちが、私には誰よりも理解できるのです。論理のより所や、研究心は不可欠ですが、安直な方程式はどこにもありません。今、先生が歩んでいる先に、きっと道が開けているのだと思います。きびしい道ですが、苦しいですが、逃げ出さないで、愛情をもって、きちんとした姿勢で子どもに向き合い続けるそのものが、私たちの役割ではないでしょうか?」

それは、自分自身に語る言葉でもありました。

今、パートナーとして手を取り合っているご家族の皆様へ伝えたい言葉でもありました。

その先生の目頭は赤くなっていましたが、その瞳の奥に輝く決意を、私はしっかりと感じることができました。


その後に、私は自分の教室で、何人かの子どもの指導に当たっていました。

ある子の指導の一場面です。

就学前のお子さんですが、次から次へと文章を読み、問題を解いていきます。

「ぶたさんの名前は?」

「どんな色のリボンをつけていたの?」

それはそれは、ほれぼれとするほどです。


しかし、大好きな雨が降ったから、かくれんぼをやめて葉っぱから出てきたかえるのこと、「どうしてカエルは、出てきたの?」 と何度尋ねても、答えはなかなか出てきません。そこにそれを理解させるための小さなステップが、いくつも必要なことを痛感しました。

また同じその日、3年生の男の子の指導場面でも、個々の細かい質問は答えられるが、全体の流れを尋ねる質問になると、急に苦しく場面に遭遇しました。


子どもによって程度や受け止め方、あるいはその後の行動への影響の違いはありますが、やはりそのことへの深い理解が必要であることは確かです。

まだまだ私には方程式も何も見えません。

愚直に、まっすぐに、あの手この手でその子に向き合うしかありません。

それしか私には出来ないのですが、これまでそこから多くのことを学んできたのです。

その姿に必ず子どもは心を寄せてくるし、一つ一つの営みから基盤が徐々に培われていくのです。

通じ合う心がそこに生まれてくるのです。


ぼんやりとそこに何かが見えているように思います。

分かりたい、学びたいという気持ちがあるのは、子どもの方です。

困難が生じた時の反応はそれぞれですが、誰一人としてそのことを中止しようとする子はいないのです。

みんなできるように、わかるようになりたいのです。

その気持ちがある限り、私たちは前へ進んでいくことができます。

あきらめなければ、夢は叶う。

その霧の方にこそ、探し求めていた大切なことがあるような気がしています。



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