勉強したいと したくないの 間にあるもの
2009-10-16
9月から通ってくれるようになった2年生の女の子。やる気も元気もいっぱいの子ですが、昨日はあまり好調ではない日のモードでした。
教室に来た時点で、お母さんが事前に情報を伝えてくださっていたので、未然にいくつかのトラブルは回避できました。 (すごく助かりました)
指導が始まった時点で、「したくない」 など、「もうやめる」 とか、あれやこれやとマイナス発言が見られます。
でもね、この教室で算数できるようになってきましたし、オーダーメイドの楽しい学習が嫌っていうわけではないはずです。
私は、基本この子のそういう気持ちが理解できていますから、こうしたマイナス発言も、適当にさばくことができます。
「ふーん、嫌なら止めようか。そんじゃ遊ぼう〜」 と言うと、鳩が豆鉄砲食らったみたいに、「えっ?」という顔をしました。
すかさず、「どうせならちゃんと全部やってからおにごっこしようよ、その方が楽しいかも♪」 というと、何だかんだと言いながら、予定していたものを全部やり遂げます。
エネルギーあるタイプのお子さんですからね、可愛いものです。
きっとここで目を三角にして、頭ごなしに否定的な対応をしていたら、エネルギーがしぼんでしまい、固まって動かなくなるか、拒否的な行動をしていたのかも知れません。
以前に一度、拒否的になることがありました。
この子の良さを信じるならば、やはりその良さを信じ、それを子どもに思い起こさせるような支援が有効です。
「したくない」 の意味は、「もっと楽しく勉強したい」 と言う意味に翻訳してやりましょう。
そうしてリズムを作り、自分の学びが構成できるようになれば、私のこうした支援は自然に消滅していきます。
こうしたことは、そこに向けての段階的なアプローチであるのです。
通い初めて1ヶ月くらいですが、数認知力が上がっている場面もあって、なかなか手応えを感じています。
この子の場合は、リズムが狂うと大ブレーキを踏みますが、その分調子づかせるととても生き生きと活動できます。
かれんちゃんと同じようなタイプです。
そのキモの部分が見えやすいので、私とはきっと相性がよいタイプといえるのではないかと思います。
まさと君 (高1) は、先週お休みでした。
その日、学校で心が揺れる大きな出来事があたようです。
学校を休んでも、ここの教室には来る子でしたから、よっぽどの出来事だったのだと思います。
こういう場合、私はその日は無理に教室に来るようにお勧めをしないことにします。
クールダウンして、次週に来やすい道を整備した方が有効だと思っているからです。
英語の教材も、5級から4級へとステップアップしたばかりでしたから、その事も心の負担になっていたようです。
心配をされたご家族が、そういうことなら少し簡単な問題にしてもらうよう私に連絡しようかと、尋ねてくださったようです。
でも、彼は4級の問題に挑戦したいのです。もう、5級では意味がないのです。
4級の問題に挑戦したいという思いが強いからこそ、そのことがプレッシャーになるのです。
「先生には、連絡せず今まで通りにしてください。来週は行きます」 と、彼は両親に告げたようです。
今週、元気に彼は私の教室に来てくれました。
今回が、とても大切な日であることは、私も十分認識していました。
やはり、内容はスイスイというわけではありませんでしたが、時間的なこと、量的なこと、つまずいた時の具体的な支援内容には、十分配慮した指導を行ったつもりです。
上記の内容は、指導の後に、ご両親からお聞きしました。
この子の場合は、きちんとしたいという気持ちが誰よりも強いのです。
そのことの理解の上に、最近接の教材を用意できるかどうか、そこで勝敗の8割は決まってしまいます。
彼はこれまでに学習したプリント、おそらく500ページ近くになっているのではないかと思いますが、毎回それをてさげ袋に入れてやってきます。
全部もっていかなくても、いいんじゃない、とご家族が伝えても、それをちゃんともって行きたいのです。
実は私も同じ気持ちです。
毎回そのてさげ袋を手に持ち、その重さを味わいたいのです。
きっとその重みこそが、私たちの学びのあゆみの道標になっているのです。
先にプログラムがあってそこに引っ張り上げるのではなく、その子の歩みを生かしながら積み上げていく教育。
学びのもう一つのスタイルがここにあるのです。
今は4級です。
時間はかかるかも知れませんが、2級や1級になる可能性、
私はそれを 「 0 」 とは思っていないのです。
勉強したくないは、したいの裏返し
子どもの学びの願いを、掘り起こすのも、消し去るのも、支援者の力量に負うところは多いのではないかと思います。
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