関連性を重視した読解指導 (視覚優位のお子さんのために)

 2009-10-10
「わ・た・し・は・・・・」 というように一文字一文字が、ばらばらでしか読みにくいタイプの子どもがいます。

いわゆる逐次読みの子どもですが、同じ逐次読みでも、いろいろなタイプがありますから、一律にこうすればよいということがなかなか言えません。


今日、紹介するのは、映像や視覚による同時処理タイプのお子さんに有効だと思われる指導事例の一つです。

こうしたタイプのお子さんには、字はわりときれいに書けるが、書き順が正確でないタイプが多いようです。

多面的・全体的に物事をとらえることが苦手ですが、一つのことを集中してとらえるのは得意です。

私の教室にも、何人もこういうタイプの子どもが通っています。


こうした子どもの読解指導では、私は必ず挿絵の入った問題文を用意します。

そして、子どもと一緒に問題文を読み、その情報を整理してその挿絵に記入してやるのです。

挿絵のブタに、「ブー」 「フー」 「ウー」、「わらのいえ」 「きのいえ」 「れんがのいえ」 と、文字を添えてやるのです。

この支援は、いつもお知らせしている 「プロンプトフェーディング法」 で、子どもの実態に合わせて、最初はたっぷりで、次第に薄味にしていきます。


ポイントは、① 文章の中の様々な情報を、関連づけて整理する手法を体験させる。 ② 得意な視覚情報に、文字情報を加える。(二系統の刺激で、理解を立体的にする) ③ これを見れば、その場面が全体的に俯瞰できるようにする。 というところでしょうか?


ここまで整理してやれば、かなり内容は入っていくと思います。

そして、ここまでを先にしておいた上で、子どもに問題文に立ち向かわせるのです。

問題文を読ませてから、あれやこれやと言うと、たいてい混乱したり、嫌になっちゃう場合が多いです。


逆に、しっかりつかませてから問題に取り組ませると、きれいな水をすいすい泳ぐ魚のように、次々と問題をこなしていきます。

ここで、達成感とモチベーションをたっぷりと高めるように、強化(=ごほうび)を与えるのです。


このような体験を毎回積み重ねていくと、語彙数も増えます。 問題の意図もや形式にも慣れてきます。 自分なりの読みのスタイルも定着していきます。 色々な周辺スキルが向上していくのです。


一点集中型認知の子は、あっちこっちのバラバラ攻撃が苦手なのです。

ならば、それを整理する方法を身につけてやろうということです。

例えば、書き順も下の A のような提示よりも、 B のような提示の仕方がわかりよいようです。


A 一般的な書き順の提示
DSC05564_convert_20091010112851.jpg

B 視覚優位・同時処理タイプの子向けの提示
DSC05565_convert_20091010112919.jpg




子どもは、成長するにしたがって、多面的・多角的なとらえができるようになってきます。

だからこそ、小さいときにはその事に強い苦手感をもたせないことが大切だと思っています。


子どもの中には、全体はざーっと俯瞰できるのに、こと細かい部分を見るのが苦手な子もいます。

文章スラスラ読むのだけれど、結構いい加減に読んでいる子です (笑)

1個何かつかえると、そこ先は、ガラガラと思考のシャッターを降ろしてしまう子もいます。

こういう子は情報を映像を利用して統合してやるのではなく、言語を順序立て、箇条書きにして整理するなどの支援が有効な場合が多いようです。


言語は、人間の高度な知的作業ですから、入力 → 処理 → 出力 の過程でそれぞれ複雑なプロセスがあります。

またルートにも、文字ルートと音韻ルートとがあり、なかなか一筋縄ではいきません。

要は、自分の子どもの実態からスタートすればそれでいいのですが、今日お伝えしたようなことも、時には有効かもしれません。

何か少しでも、参考になることがあればよいのですが・・


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