いろいろな学びの形
2009-09-25


上の教材は、昨日まさと君 (特別支援学校高等部1年) と一緒に勉強したものです。
印刷物は、英検4級のリーディング問題です。
この教室でリーディング問題をするのは初めてでしたが、なかなかの手応えでした。
プリントをした後で、字幕スーパーで 「トムとジェリー」 を見るのが、いつもの流れです。
ご存知の通り、トムとジェリーに会話はほとんどないので、たまに会話や英語の文章が出ると、2人で盛り上がって観ています。
いろいろな状況を総合的に判断して、ご両親は特別支援学校を選択されました。
4月に入学して以来、様々な体験的な学習を通して、この子は特別支援学校ですくすくと育ち、たくましさと安定感を取り戻してきました。
驚くべき変化です。
ご両親の英断と、特別支援学校の先生方の教育に対する情熱と力量の高さに、心より敬意を表さずにはいられません。
この子とは、毎週90分、国語・数学・英語の3教科の学習をしています。
基本25分の学習に5分の休憩をはさんでいます。
この5分の休憩に、私は次の教科の準備をし、彼はインターネットでネットサーフィンを楽しんでいます。
この頃は、何も言わなくても5分経ったら、ちゃんとネットを自分で中断して、教科学習に戻ります。
ちょっと前の不安定な時期には考えられなかったことです。
「この子が、こんな教科学習に取り組めるのは、この教室の中だけです。」
「この子は、ここでの学習をとても楽しみにしています。」
「学校を休んだ日でさえ、この教室には行くと言い張ります」
ご両親はそう伝えてくださいます。
「勉強わからなくなったら、ここは止めます」
と、涙目で訴えていた頃のことが、遠い昔のことのように感じます。
学びたいのですよ、この子、その思いが誰よりも強いから、こんなことを言うのです。
この子は、国語より英語学習が大好きです。
例えば、問題集を見ると 「2年国語」 とか 「3年国語」 とか、学年別に販売されていますが、その学年の根拠は、文科省の教科書に準拠しているというだけのことでしょ。
そもそも国語に 「2年」 と 「3年」 の境目ってありますか?
私はたくさんの問題集に目を通しましたが、例えば 「2年国語」 の難易度が、「3年国語」 のものより上であることは、日常的に見かけることです。
それに学年別配当漢字だって、「干」「穴」 が6年で、「談」「農」 が3年ですよ。
どこにその内容的な妥当性があるのでしょうか?
一定の基準を設けてその到達を目指すのは、公教育では大切な営みだと思います。
でも、それがあたかも絶対基準であるかのように考えるのは、私は誤りだと思います。
学びの道もスピードも、それは千差万別であってよいはずのものが、そのことによって、自分はダメだと思ったり、学びの意欲をそぎ落とされる結果となったのなら、いったいそれは何のための基準であると言えるのでしょうか?
この子が英語が好きな理由を、お母さんに尋ねてみました。
どうやら中学の時の、すばらしい英語の先生との出会いがあったようです。
こういうことも日常的に起こる出来事です。
私は、この子との英語の時間がとても楽しみです。
私もこの子の指導を通して、英語指導の在り方と、英語そのものをもう一度学んでいこうと考えています。
まさに主体的な学びがここのあるのです。
いつかこの子と一緒に、外国に行けたらなあ〜
私の妄想は、またまた膨らんでいきます。
私は、どの子にもきっと、学んでみたい願いや気持ちがきっとあると信じています。
それは、ステキな自分、未来への自分に向けての旅立ちです。
その気持ちの尊さに、レベルなんてあるはずもありません。
もっともっとそんなステキな自分に向き合う子どもを増やしたい。
私はいつもそう思っているのです。
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