育ちを共有できる最高の瞬間

 2009-09-11
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今日は、昨年11月から通ってくれるようになった、ダウン症の5歳の女の子の指導の日です。

時間が来ると、いつも通り元気一杯で階段を登ってきてくれました。

これまた元気一杯のあいさつの後、いつものように指導を始めさせていただきましたが、この日の指導で、私が胸一杯の大きな感動を覚えるなんて、その時は思ってもいませんでした。


つみき遊びの後で、この子は自分で 「りんご・ばななカード」 を持って来ました。

このカードは、私の手作りカードの一つで、「リンゴの絵」 「りんごというひらがな」 「りんごの絵とひらがな」 の3タイプが印刷されており、それを仲間分けしていく活動です。 (↓ 下の画像)


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実物(レプリカ)の仲間分け → 絵カードによる仲間分け →  ひらがなカードの仲間分け  と学習を進めていくための小さなステップを刻んだつもりです。

この子の場合は、絵の情報で判断できるようになったばかりですから、ひらがな情報は二次刺激としてしばらく補助的に与えていけばいい・・

と、思っていましたが、なんとこの子、ひらがなだけのカードを、苦もなくスラスラと次から次へと平気な顔で分類していくではありませんか?


えっ~ 、確か前の週までは出来なかったじゃない?

ついに 「ひらがな」 だけで読めるようになったのね~!!


わかるという時は、こんなものです。 じわりとわかるのではなく、パキンとわかるのです。

脳内ネットワークが、音を立ててつながった瞬間です。


私が第一発見者なら、こんなにうれしいことはありません。

まさか、来週になったらできなくなることはないよね~、私はほっぺをつねりたくなりたいような気持ちになりました。


このカードを作ったのも、この日のために作ったわけですから、まさに苦労が報われる瞬間です。

もちろん、子ども自身の成長のエネルギー、保育園での教育的なかかわり、ご家族の献身的なご努力が総合化され、子どもの育ちが形成されているのですから、私の果たした役割はほんの少しにしかすぎないことです。

でも、私自身は、格別の喜びです。


私が感動に酔っている間に、この子は、「くだものペアペアパズル」 を持ってきました。

このパズル、中心教材の一つですから、これまで何十回やったか知れません。

しかし、認知の世界がここまで広がったのですから、これも出来ないわけはありません。

案の上、この子は、ほとんど私の手を借りずに、スラスラとパズルを完成していきました。

絵カードの学習も、すごい集中力・・

おまけに、お母さんが迎えに来られた後も、ブロックで色々なものを作り始め、なかなか帰ろうとしませんでした。

まさに、「認知の爆発的モード」 への突入です。


ここで一つの気づきがありました。

くだものペアペアパズルは、手のひらサイズの小さな2ピースパズルです。

これまでも、この子はそれを何枚か逆さまに組み合わせるので、私は図柄ではなく、形認知の方が優位なのだと思っていました。

ところが今日、この子は。一旦組み合わせたパズルを次、から次へと逆さまに向けていきます。

3つほど逆さまにした時点で、それは対面の私に見えやすいようにわざとひっくり返してくれていることに気がつきました。

何てやさしい子なんでしょう?

何も知らず、逆さまのカードを元に戻していた自分が、恥ずかしくてたまりません。



今日、絵にひらがなをはめる新しいカードの試作品 (改良モデル) を作りました。

さっそくこの子で試してみると、なかなか良いあんばいです。


う~ん、楽しい仕事ですね~

こういう日があるから止められません。

カードが完成したら、特許をとって販売したいくらいです。


そういえば見学に来られた学校の先生が、バチバチとデジカメでこのカードを何度も撮影されていましたが、既製品と自分自身で改良を重ねたものでは、ちょっと違います。

私の書庫には、何百枚という試作品や、使えもしない失敗カードの墓場があります。

実際の子どもの指導に使えるのは、ほんのわずかのものだけです。

私は、プロのお寿司屋さんに負けないような、職人の技を磨きたいと願っているのです。

ご家庭とはちょっと違った、こだわりのスープを仕込みたいのです。


子どもも大人も楽しいと、やる気もアイデアも膨らんでいきます。

育てる内容を精査し、方向性を見据え、小さなステップをこしらえ、子どもの願いと可能性を信じ、主体的で楽しい学習を構成し、あせらず、あきらめず、安心せず・・

私の楽しい挑戦は、今スタートしたばかりです。



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