深くて美しい母の気持ちが 子どもを育てる

 2009-09-09
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子育ての主体者は、間違いなくご家族です。


かなり前の事ですが、ある方からこんなご指摘を受けました。

「あなたは、何十件ものご家庭にかかわって、東京や大阪やあっちこっちに行って、それで本当に一人一人の子どもに寄り添っているって、胸をはって言えますか?」


私、昨年までは、ほんの数人の指導だけでしたから、時間的には、かなりゆとりがありました。

一人二人とご相談に来られる方が増え、その一つ一つのケースにていねいに向き合っていく、ただそれだけのことを積み重ねて、ここまで来ましたから、そういう言葉には強い衝撃を受けました。

自分の心の整理がつかず、しばらくは心の中で、何度も心の中でその問いを繰り返していました。

例え何人の指導をしようが、自分自身納得のいく指導をしていこう。

そのときは、そんな風に自分の心の整理を付けました。



先日、あるダウン症の4年生の女の子に買い物ゲームの指導をさせていただきました。

机上の算数ではなく、日常生活に生きる数学的な力をつけるために、今の私がとても大切にしている活動です。

私としては、1個10円、1個20円といった単位量でとらえる数感覚を身につけさせるのがねらいでしたが、その子は近くにあった電卓を使って、とても手際よく私の注文に次から次へと応えていきました。

まあ、その応答のすばらしいこと、恐れ入りました。

この子が本当に店員さんだったら、きっと売り上げはぐっと増えるに違いないと思います。

今はバーコードだし、レジによってはおつりも自動で出てきますよね。

ならば、社会で豊かに暮らしていくためには、何が重要なのでしょうか?

この子の抜群の生活能力、それはこの子の横で笑顔で見つめていた、そのお母さんがこれまで大切に培ってきた宝物に違いありません。


私がその地域に訪問させていただくときは、送り迎え・会場準備・日程・食事の世話などは、いつもそのお母さんにお世話になっています。

それはそれは真心のこもった対応で、私はいつもこのお気持ちに何としても応えたいと思わずにはいられません。

私のブログを読み、ありとあらゆる調整を付け、わざわざ岡山から子どものためにと私を呼ぶことは、並大抵の気持ちでできることではありません。費用だけでも、かなりのご負担をいただいているわけです。

こうしたお母さんの深くて強く、そして美しい気持ちが、この子の笑顔の原動力になっていることは明らかです。

このお母さんで、子どもが育たないわけはない。

今回が3回目の指導でしたが、私はその秘密を垣間見たような気持ちになりました。



その前日、私は教え子と20年ぶりに再会しました。

時間を忘れて楽しい時間を過ごしましたが、彼の行っている弁護士としての業務と、私の行っている活動との間に、多くの共通点があることに気がつきました。

「弁護士の仕事は、委託であって、請負ではない。」 と、彼は教えてくれました。

つまり主体者はあくまでクライアントであって、弁護士はその内容の一部を、法律のプロという専門性でサポートするのだ、と彼は続けました。

つまり、何もかもを弁護士に丸投げするのではなく、パートナーとしての共同作業が大切なんだと言うわけです。

そうだよね、さすが私の教え子、いいセン行ってます (笑)


4年生の女の子のお母さん

これだけの人物ですから、全国各地、いろいろな所からいろいろな方が、相談を寄せられています。

でも、こんなお母さんだからこそ、私に相談したいことも山ほどあるわけです。


法律の事は弁護士、税務の事は税理士・・

では、教育のことは誰がサポートしてくれるのでしょう?

裁判官や税務署の職員の相談業務と、弁護士や税理士の相談との違いは何でしょう?

それはクライアントと運命を共にするパートナーシップがあるかどうかということです。

私の活動も、請負ではなく、委託です。

だからこそ、ご家族の力になることができるのです。


主体者は、あくまでもご家族

しかし、私はそのご家族の立場に寄り添って、ずっとずっとサポートをさせていただきます。

お母さんだけが、そのすべてを背負い込んでいるケースが多すぎます。

私の専門性を、どうか子どもの幸せと成長のために、どんどん活用なさってください。


何十人いようとも、私はこんな形で一人一人の子どもに寄り添っていきます。

広い世界の中で、ご縁があって巡り会った子どもたちです。

私の指導だけで、子どものすべてを変えようなんて思ってもいません。

例え月に1回の指導であっても、3ヶ月に1回の指導であっても、その1回1回の指導に魂を込め、ご家族と力を合わせて取り組むことによって、きっと何かが変わっていくと信じています。


先日の指導中、ある支援学級の4年生の男の子が、山の学校のことで、通常学級の中話し合いの中で、副班長に立候補したということを教えてくれました。

「なれんかった~」(岡山弁)
と、その子は残念そうでしたが、私は抱きしめてやりたいような気持ちになりました。

よくぞまあ1年足らずの間に、ここまで育ったものと、涙が出そうになりました。

彼は、2週間に1度90分の指導をさせていただいています。

「これも、あきらめないことを教えてくれた先生のおかげです」

と、そのお母さんは後にメールをくださいましたが、いえいえそれは、お母さんのご努力のたまものです。


どんなに体が疲れていても、この仕事はやめられません。

今の私から、この仕事を取ったら、まったくの抜け殻になってしまいますから・・

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