大事に大事に育てながら 成長の道筋が見えてくる時
2009-08-24

画像では本物にしか見えませんが、これ全部100円ショップのレプリカです
最近私は、小学生以上の子のほとんどに 「お買い物ゲーム」 を取り入れるようになってきました。
やり方は至って簡単、
子どもにお店屋さんをやらせ、私がそれを買うだけです。
お金は本物を使います。
お金がなくなったら、ゲームオーバーです。
ですから、何円玉を何円お財布にいれておくかは、その子の今の課題に合わせて私が意図的に入れておきます。 (もちろん、子どもはそんなことは知りませんし、適当に入ってるのだと思っているかも知れません)
初歩の初歩は、10円というお金と10円の品物が1対1で対応することを、次から次へと品物を変え、繰り返し指導していきます。 応用行動分析なんかで使うランダムローテーションを行い、定着を図ります。
あまり単純だと子どもが飽きるので、たまには20円の品物を買ったり、わざと10円少なく出したりして、ちょっとゆさぶりをかけます。
こういうところのさじかげんで、子どもの気づきを誘います。 これは、発達の最近接領域を子どもに提示していることになります。
ちょっと塩味を効かせては、さっと引っ込める。
これを子どもの顔色を見ながら、行うわけです。
これを1日で済ませたいのが大人のご都合というものですが、プロの私は、あえて 「もうちょっとやりたい〜」 というところで止めます。
エビングハウスの忘却曲線が示すように、忘れかけたときにもう一度刺激を与えた方が、内容が整理され定着することを、多くの子の指導を通して学んできたからです。
今日の指導で、50円のバナナを見て、10円玉5個と置き換えることが、ついにできるようになった子がいます。
ここまで来るのに、何回お買い物ゲームをやったかしれません。
まだまだ、あいまいです。
しかし、ここさえ本当にできるようになったとするのなら、これはありとあらゆることに発展する可能性があります。
それに、迷ったら、いつのだってこのバナナに戻って、その置き換えや見立ての概念を定着させることができます。
それが出来ない限り、十進位取記数法、つまり1円玉10個を10円1個に、正しく見立てることはできないと、私は考えています。
逆に言えば、それさえできれば、そこから時間さえかければ、いくらだって取り返すことができると私は信じているわけです。
小数だって、分数だって、大きな数だって、きっといつかは征服させてみせます。
因数分解なんかできなくったって、おつりがちゃんと確かめられる子に育てたいわけです。
私、毎回、同じお買い物ゲームを、何十人もの子どもにしているわけです。
同じ教材で指導をするのですから、当然、面白いように、その子独自のの認知特性や、具体的な算数的課題が浮かび上がってきます。
ある子にはかけ算のよさをとらえさせたり、ある子には交換法則の便利さを体感させたり、まさに自由自在・変幻自在です。
1回1回に予想できないドラマがあり、変化に富んでいて楽しい学習です。
書字の苦手なお子さん、時計の学習が苦手ではありませんか?
私、最近、そのメカニズムが分かってきました。
ここのスモールステップは、自信があります。
何人かの子どもの指導から、ばっちり手応えを感じています。
何故出来ないのかが見えたから、こうしたらイケルのではという見通しがもてるようになるのです。
子どもの成長の道筋が、浮かび上がって見える瞬間です。
私は、教える内容を選んでいるから、そして同じ教材で多くの子どもの指導をしているから、こんなことができるのです。
ご家族の方には、こういう私の専門性を、上手に使っていただきたいと願っています。
私は、決して万能でも何でもなく、ごく細かいことをチマチマとやっているに過ぎません。
でも、そういう私だから、できることもあるのです。
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