畑を耕す営み 花を咲かせ実を付ける営み

 2009-08-18
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夏休み期間中、私は朝7時半から8時半まで、10名くらいの小学生の早朝学童保育を担当しています。

学童保育の担当が出勤してくる8時半までの、場つなぎです。


7時半前には、1人2人と教室に入ってきます。全員3年生までの子どもたちですが、教室に入ると玄関できちんとくつを揃え、席に着いたらそれぞれが自主勉をしたり、朝読書をしたり、パズルをしたり、工作をしたりしています。

その中には、このブログでおなじみの太郎君もいます。 全員一切無言で、さながら小さな図書館のようです。


学童保育の子どもです。

当然最初は、がちゃがちゃしていて、何度か私の厳しい?注意を受けた子もいます。

しかし、①くつをちゃんと揃えること ②先生に聞こえるような声は出さないこと ③教室にある本やパズルは自由に使ってよいが、ちゃんとかたづけること その3つだけは、ちゃんと守らせるようにし、できたらちゃんとほめました。


朝読書で、学校を立ち直らせた実践を知っています。

朝1時間、静かで雑音もなく、過度な要求もなく、自分の席と教育的に整った環境があれば、子どもはその時間を何か有効に使っていこうとします。

今では、7月のような注意をすることはなく、私もそのムードの中で、今集中してこの記事を書いているわけです。


集団生活の中の基準が乱れると、心の痛む子がいます。

こだわり系の子どもに多いような気がします。

先生が厳しい方と集団のモラルが崩れず、被害が少ないからです。

それに最初から、ダメとはっきり指導すればあきらめるけど、もしかしたら?と思ったらがまんできないタイプの子どもも結構見てきました。

厳しい集団のモラルは、案外子どもの心にやさしいわけです。



でも、私は個別指導の場面では、かなり子どもを泳がせます。


時には、見学に来られたお母さんががまんできなくなって、お子さんに「もっとちゃんとしなさい」 みたいな顔をされたことも何度かありました。

個別指導の場面に、お母さんと私の2人がいると、司令塔が2つ出来て、そのすきまで子どもが勝手な行動をすることはよくあることです。

マウンドには、ピッチャーは一人でいいわけです。

例は悪いですが、クラスがうまく行かないときに、生徒指導の先生や教務の先生が、担任を飛び越して子どもに指示を出すようになってしまったら、子どもの担任の先生に対する信頼感が著しく低下し、そのクラスの再生はむずかしくなります。

この場合、その先生が立ち直るような取り組みを一緒に行うか、ピッチャーを交代するか、方法は2つに一つだと思います。

マウンドは孤独です。 そこに何人も集まってはナインの士気は低下します。 

その投手がボールを持っている以上、ナインは勝利を信じて支えていくことが大切になるわけです。



それでも、私が子どもを泳がせるのには、理由があります。

私は、何人ものお母さんから、積み上げたはずのものがガラガラと崩れていった体験談を聞いています。 とりあえずはこのひとつと、ていねいに積み重ねてきたいくつもの箱が、ガラガラと崩れ去っていく感覚です。

決してそれですべてが無駄になったということではないと思います。 しかし、心に留め置いておかなければならない大切なことだとも思っています。

とりあえず何か形のあるものをつくっておけば、一歩前へ進んだことにはなりますが、それだけやっていれば、すべてが全部整っていくわけではありません。そ れが本物かどうか、大局的な精査は必要です。


物事には、今すぐには見えないけれど、やがて花を咲かせ、実を付けていく大切なものもたくさんあるわけです。

子どもの育ちには、特にそういうことがたくさんあります。

その向かう先がはっきりと見えていれば、はるか遠くの道のりも、そんなに苦ではないのです。


A=B というふうに特定できないけれど、半年後には大変身していた事例をたくさん知っています。

クイズ、すごろくゲーム、手遊び、買い物ゲーム、ロールプレイ、工作をしたり、手紙を書いたり、お絵かきをしたり・・

色々な体験を通して培った力が、あることをきっかけに、脳内でネットワーク「一気につながっていく瞬間を目の当たりに見てきました。

太郎君の言語や、花子ちゃんの書字、友里ちゃんの読解や数認知も、こういうことの積み重ねで育ったものだと信じています。


そりゃ、本当にむずかしいことですし、なかなか思うようにはいきません。

すべての子どもが、同じようにということにもなりません。

しかし、そこを目指さないで、目先の小さな箱ばっかり作っていたのでは、いけないと思うのです。


ドリル学習も大切です。 特に手作り教材は、私の指導の生命線です。

今日の花を咲かせ実を付けるだけでなく、将来大きく育てていくために、巨大ななフィールドに立ち、ていねいに畑を耕していく営みも大切であると考えています。

その双方の軸は大切で、そのバランスもさじ加減も、行動な専門性と子どもの今をとらえる目、そしてご家族との共同作業によって構成されていきます。


すべては、子どもの成長と笑顔でお返ししたい。

これが、私の願いです。

しかし、育ての主体者はご家族であり、私はそのご家族の信託に応える仕事をしていきたいと思っているのです。


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