学ぶ手応え はじける笑顔

 2009-07-24
今日、ある男の子の指導場面を、お母さんと担任の先生2人に見ていただきました。

養護学校小学部に通っているダウン症の男の子ですが、今日先生が2人も見に来てくださることは、聞いていなかったようです。

「指導開始から、5分から10分後にお越し下さい。」

と、先生方とご家族に、事前にお伝えしました。

せっかくの機会だから、この子にとって意味のある時間にしたい、というのが私の願いでした。


それまでこの子の指導時間は、完全マンツーマンで、誰一人として教室に入ってくることはありませんでした。

ところが今日は、指導が始まってしばらく経つと、お母さんと担任の先生2名が、いきなり乱入してきました。

やはり、最初はびっくりして固まってしまったようです。


しかし、ここからこの子の快進撃が始まります。

ひらがなボードの学習で、4人の大人から一斉に拍手をしてもらった辺りから、俄然、調子が出てきました。

自分で選んだ課題、私が提示した課題を次々とクリアしては、何度もみんなに大きな拍手をしてもらっています。


だんだんと顔が紅潮して、エネルギーが充満していくのが目に見えるようです。

そのようすを見ると、何だか私の方もうれしくなって、考えていた課題より1ランク上の、新しい課題に挑戦をさせてみました。


モチベーション・MAXでしたからね。

見事にその課題をやりとげ、何とも誇らしげな表情を私たちに見せてくれました。

指導が終わり、みんなに囲まれ、「すごいね」 「すごいね」 とほめられている彼の横顔には、わずか4ヶ月前に、着席さえ出来なかった面影は、カケラもありませんでした。

よくここまで育ったと、誰よりも私が驚いています。


先生方は、私の手作りの教材の写真を何枚か撮って帰られました。

2学期のこの子の指導にぜひ生かしたい、とおっしゃってくださいました。

研究協議などの時間はとれませんので、後日、感想やご指導iいただける事柄を、送っていただく約束をさせていただきました。

せっかくプロの先生に指導場面を見ていただくのですから、よい機会だと思い、うちの教室の指導の特色を1枚にまとめてお渡しいたしました。





1 指導の目的  

子どもの成長や学びの欲求を実現するための、適切な個別指導を行うことによ り、子ども自身の肯定的な自己理解を深める。


2 指導の特色  

① 個々の特性理解に基づいたオーダーメイド指導(発達の最近接領域)
② 子どもにつまずきを感じさせないスモールステップの構成
③ 初期には支援を厚く行い、徐々にその支援をフェードアウトして子どもに達成感をもたせ、ほめて自信をもたせる指導手順
④ ご家族の希望や願いを受けた指導内容の焦点化
⑤ 年度が変わっても、指導者は変わらない指導の継続性
⑥ 子どもの課題点を受け止めながらも、まずはその子のやる気・良いところからスタートし、課題解決に迫る長所活用型指導
⑦ 子どもの心情に寄り添い、夢や希望に向かって前進していく教育型の指導
⑧ 多感覚な刺激や体験をさせながら、それを再構成して、将来の自立や社会参加を目指したコアな生活の力の育成
⑨ 人と接し、人とかかわり、人の中で生きていくためのロールプレイモデル
⑩ 誰かのために何かのできる、自己有用感のもてる子の育成


【大切に育てていきたい子どもの力】

① 見える・聞ける・感じとれる「各種の認知能力」
② 動かす・しゃべる・表現する「各種の感覚統合と運動協応能力」
③ マルチな体験を通して育む「言語・数量等の概念と感覚」
④ 教育的であたたかい「コミュニケートの基礎体験」
⑤ 肯定的な自己理解に支えられた「学びの意欲とエネルギー」


【ご家庭と個別指導教室との向き合い方】

・ 個別指導を、子どもにとってオフィシャルな場として構成する。
 (個別指導を通して子どもが主体的に学び、子ども自身が伸びていく感覚を育む)
・ 子どもは、一人の独立した学びの主体者として指導者と向き合う。
 (家族の支援は、段階的にフェードアウトし、子どもの自立心を育てる)
・ 家庭は、子どもにとっての受容の場・安らぎの場であること第一とする。
 (ゆとりのある自然なスタンスで、家庭での支援を工夫・構成する)
・ あせらない、あきらめない、安心しない、スタンスを変えない。
 (子どもの利益にかなう本物こそが、最終的に子どもの成長に結びつくと考える)
・ ご家庭と教室との相互の信頼は、体感できる感覚として必ず子どもに伝わる。
 (家庭との信頼と連携が指導者を育て、子どもを育てる)






先生方に、頭をなぜられているこの子を姿を見て、本当に指導を公開して良かったと思いました。

次回以降の指導は、今日のすばらしい時間を共有した者どうしとして、一緒に学習課題に取り組んでいくことができるのです。

毎日の時間に追われ、私自身も精神的な負担感がなかったかと言えば、正直ウソになります。

でも、その何倍も大切な、共有できる価値ある時間を、この子と一緒に過ごせたわけです。

私たちにとって、これほど価値ある財産はありません。


デジカメに残った笑顔一杯の彼の表情は、私にとって何よりの宝物になりました。

DSC04179_convert_20090724130504.jpg
(↑ 今日の指導の1場面 = 撮影・お母さん)



FC2ブログランキング

 


↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。




コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/559-5bc1cbfb
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ