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子どもたちとのストーリー

 2009-06-22
週末になると、私の所にたくさんの子どもが来てくれます。

毎週毎週、毎回毎回、それぞれにそれぞれのエピソードが生まれます。 

そのエピソードは出来る限りA4用紙に記入して、保存するように心がけています。


今は、図書館に行き、本や論文にふれる時間がとれなくなってしまいました。

けれど、こうした生きた質的データは、何よりの宝物だと思っています。 時期を見てそれを整理して、何かの形で子どもたちのために生かせるようにしていかなければと、考えています。


ここに来る子どもの中には、この教室に来始めた頃に、着席できない子どももたくさんいました。

玄関にうずくまる、物を投げる、落とす、トイレの芳香剤などを便器に落とす、事務用のパソコンやシュレッターやプリンターをがちゃがちゃさわる、中には扉を開けて外へ脱走する子も何人かいました。

でも、今ではそういう心配はほとんどなくなりました。

最初嫌がっていた子、脱走していた子、そんな子ほど、今では指導が終わってもなかなか帰ろうとしないような子が多いです。 苦労した子ほど、心がつながるというのは、本当の話です。 


私の教室には、ひらがなのタッチボードが2種類あります。

昨日も、学習コーナーにそのタッチボードを用意していたのですが、私のミスで、彼のお気に入りではない方をそこに置いてしまいました。

すると彼は、本棚から、自分のお気に入りのタッチボードを学習コーナーに運んできました。

4月から、私の教室に来てくれるようになった子です。

最初の頃は、着席もせず部屋の中をウロウロして、1回の指導でわずかな時間だけしか、それもおもちゃしかさわってくれなかった彼が、自分からそれを選んでもってくるなんて、本当に驚きました。

聴覚指示だけでポインティングをすることは出来ませんが、視覚性のメモリーのキープ力と、手先の巧緻性は高いので、そこがこの子の切り口になるに違いありません。 まさに長所活用指導の糸口がそこに見え隠れしているのです。

私は彼を、抱きしめてやりたいほど愛おしく感じました。

今や、私の宝物です。



来年就学を控えた男の子。

この子の言語性の能力の高さは、出色です。

小学生向けの読解問題を就学前の子にやらせ、習ってもないカタカナの書字をさせるなんて、何て節操のない指導者でしょう。

この子の課題は、手先の巧緻性と、立体図形等の認知力アップです。

この子とは数回、電車やカーレースのおもちゃで遊ばせてもらいました。

検査などのプロフィールはいただいていませんが、若干、言語性と動作性のギャップを感じます。

ならばということで、この子の言語性を生かした指導プログラムを昨日から実施してみました。


「好きなもの・・・?」  

「アンパンマン!!!」

ありがとうアンパンマン、まさにアンパンマン様々です。 

得意でないはずのパズル系も、アンパンマンで攻略します。

予想通り、形の識別は苦手なようです。 ならば、君の得意な言語で応援させていただきましょう。

「まず、はしっこのバイキンマンからやっていこう。バイキンマンの足はどれ?」

「次は手だよね。それと目の部分はどこにあるかなかあ~」

「すごいね~、そこをやる前に、まず かまめしどん を先にはめておくと簡単だよ」

こういう具合に応援すると、本人の達成感を高めることができます。 言語だけでわかりにくいときは、少し手を添えて応援しますが、すぐにフェードアウトします。


私は、基本的にはあまり子どもを引っ張りません。

見えないレールを敷いて、子どもに走らせ、そのレールも知らない間に除去して、自分でそれができるようにさせたいと願っているのです。

時間はかかりますが、ここにお越しのご家族の多くは、形だけのものが音を立てて崩れていく体験をなさっている方が多いので、結局はそれが近道であると、私は信じています。

滑走路を造るのは私であっても、飛び立つのは子ども自身であると考えています。

そうでないと、結局は伸びない、飛び立って行かないと思っています。


30Pのアンパンマンパズルが完成したとき、私は、「やった」 と思いました。

彼の心に芽生えた達成感、イケテル感を、これからていねいに育てていくつもりです。


彼の苦手な工作は、彼の大好きな乗り物で構成しました。

教材から選びきれない彼に代わって、彼の理解者である私が、ちょっとだけ先取りをして、教材を選んであげました。

私は未来の彼の分身ですから、当然彼は、面白いように食いついてきました。

牛乳パックを使って、アイスクリーム販売車を作りました。 限られた時間でしたが、つくる楽しさを思いっきり共有できました。

きっと彼は、SHINOBU先生とだと作るのも楽しい、と感じたはずです。 この時間を共有しているのと、そうでないのとは、それ以降の指導の組み立ては全く変わっていきます。

ここも時間をかけ、少しずつフェードアウトしていきます。 

モチベーションを高めて、活動に取り組むことさえできれば、必ず子どもは伸びる。

私は、こういう方法で子どもを育てているのです。


以上が、昨日の午前中のエピソードです。

この日の午後にも、それぞれにいろいろなエピソードが生まれました。

それぞれの時間に、一つ一つ大切なこどもたちとのストーリーが展開されているのです。

それをご家族の方にお伝えするのは大切なことだと思っています。

今日も、もっとたくさんのことをお伝えしたいと思っていましたが、やはりこれが精一杯で、申し訳なく思っています。


子どもと言えども、生きていく中では、たくさんの育ちの軸という物があります。

その一つが、私とのかかわりであろうかと思うのですが、私はその子のすべての軸を理解しているわけではありません。

お子さんを育てていくチームの一人として、ご家族の皆さんと支え合って、いっそう良き理解者となれるよう努力していきたいと願っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。



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