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ノンバーバルな子ども理解の感度を上げる

 2009-06-15
私の教室には、あまり言語コミュニケートが得意でない子が何人かいます。

学習の主体者は、指導者ではなく子どもです。

目標として、言語コミュニケーションの力を育てていくことはとても大切なことですが、指導の内容は、実態に合わない言語コミュニケートだけで構成するのではなく、子どもに寄り添った形で構成することが大切だと考えています。

とかく私は言語にたよりがちな傾向がありますから、そうした子どもと向き合うときには、ノンバーバルな理解の感度・受容感度を実態に合わせて上げることが、指導者として最低限必要なことだと考えています。


昨日の事です。養護学校小学部に通うある男の子が、やってきました。

言語によるコミュニケーションは苦手ですが、だんだんと心が通じあってきており、このごろは着席してひらがなの学習に喜んで取り組むようになってきました。

以前のように、教室をウロウロしたり、指導用のパソコンやシュレッターにさわることもなくなってきました。絵本も読むようになってきました。

しかし、昨日はいつもとちょっと感じが違います。

シュレッターにはさわりませんが、離席して教室を何度もウロウロとし始めました。

今日は、体調が悪いのかなあ、正直私はそう思っていました。


しかし、事実は予想と違っていました。

彼は、先週の最後に取り組んだ、「ひらがなボード」 の学習がやりたかったです。


私の教室にご両親が相談にみえられたときに、「以前は学習に楽しく取り組んでいたのに、最近はそのやる気がみられなくなってきた・・」 と、伝えてくださったことがあります。

私、この子、学習で心が痛んでいると、勝手に決めつけていたところがあります。

でも、やっぱり、わかるように、できるようになりたいんですね。


「ひらがなボード」 については、前回の指導記録の最後の方に、ちょこんとメモをしていただけです。

先週、彼はは絶好調だったので、いろいろな学習に取り組みました。

なので 「ひながなボード」 は、私にとってはその一つに過ぎませんでした。

しかし、彼にとっては、とっても楽しかった学習であったに違いありません。

きっと先週から、今日のこの日が来るまで、ここに来たら 「ひらがなボードをやろう」 と、心に決めて、楽しみにしていたに違いありません。

「ひらがなボード」 を提示すると、それはそれは生き生きとした学習時間を共に過ごすことができたのでした。 もちろん、それ以降、離籍は一度もありませんでした。

もしこの日私がぼんやりとして 「ひらがなボード」 を提示することが出来なかったら、彼は最後まで不適応な時間を過ごすことになっていたことでしょう。

この不適応の原因は、彼であるはずはありません。 当然ながら、その感度の低い指導者の私にあるわけです。



以前、薬のパッケージで学習をしていた小1の女の子。

最初にこの教室に来たときに、机のうえに寝そべって大騒ぎをしたあの子です。


昨日の指導では、1度の離籍もないばかりか、45分間集中して、ひらがなやパズルや書字の勉強を次々とこなしていきます。

今では、背筋を伸ばして、木製のいすに正座して学習しています (笑)

当初は大変だと思っていた子が、今ではとても教えやすい子。

私にしてみれば、可愛くて可愛くてたまりません。

これも、お母さんとの助言や連携があればこそです。

でなけりゃ、今でも薬カード学習のままで停滞していた可能性があります。


先日、巡回相談に行った保育園の先生からいただいたメールに、次のような一節がありました。

> 自分のレールに乗せるのではなく、子どもの実態に合った活動を取り入れるっていうことを今年度特に深めていきたいと思いました。

> 勉強不足、経験不足で子ども達には申し訳ないことをしているといつも思ってしまいますが・・・先生に何度も励まされ、迷い崩れかけてた心と保育への信念を取り戻すことができました。

> どうか本当にこれからもずっと応援してください。


ある支援学級の先生からは、そのお母さんを通して、「子どものことで指導の参考になることがあったら、ぜひ教えて欲しい。先生の専門的なアドバイスをぜひいただきたい。」 そう、お申し出いただきました。

すばらしい教育実践をおもちのベテランの先生です。


子どもに向き合うというのは、こういう事なんだなと、改めて教えていただいたような気がします。

何かにあぐらをかいていたのでは、子どもと心は通じない。

自分の心がまっさらでなくして、どうして子どもの願いが見えてくるでしょうか?


苦しんで通じ合った子ほど、その心のつながりは深く、そして強い。

子どもの心の中には、きっとダイヤモンドがあるはずです。


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