歌って踊るかれんちゃん (視覚協応ー随意運動の発達促進)

 2009-06-11
かれんちゃん (ダウン症・4歳) の指導に、先日初めて手遊びを取り入れてみました。

単なる手遊びのつもりが、ご覧の通り、かれんちゃん立ち上がってノリノリです♪ (↓下の画像)

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パズルの指導をしていて、色を手がかりにしている子、形を手がかりにしている子、図柄を手がかりにしている子など、それぞれの今の認知が入るルートというものがあることを感じてきました。

同じ子でも、最初は色をたよりにしていた子が、しばらくするとそれが、形や図柄や、そして待望の文字へと発展していく過程にふれてきました。

まさに、個別指導の醍醐味です。


随意運動にしてもそうです。

今、粗大系の運動の入りがよい子もいれば、微細系の入りがよい子もいます。

今の得意なルートがあって、だんだんとその器を大きくしていくうちに、次第に高次なレベルの運動や認知ができるようになっていく。

課題の大きい子どもであればあるほど、得意なルート、つまり長所活用型指導の組み立てが重要になるのではないか?

とにかく、子どもが夢中になって取り組める活動を仕組みながら、それを自然に高次なものへ

それが、私の役割だと思っています。



人間の感覚神経には、嗅神経、視神経など12種類のものがあります。

大人になると、いくつかの感覚神経の同時入力が可能となってきますが、発達の過程にある子どもは、それと同じではありません。

4歳以下の子どもは、例えば、テレビを見ながら食事というようなことは苦手で、テレビに集中したときは、ぱっくりお口が開いたりしています。

6歳以下の子どもは、2点の同時識別が困難とされています。

そう言う意味でも、私たちと子どもは同じではなく、だからこそ同じ目線になりにくく、どうしてできないのもがわかりにくくなるわけです。

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これは、私の経験から感じていることですが、特に嗅覚は原始的な感覚で、人間の本能の近い部分に作用しているような気がします。(嗅神経の入り口だけ、他の感覚神経とは違う位置にあります)

焼肉の良いにおい・・  アロマのリラックス感覚・・  本能的にダイレクトに刺激を与えている気がしませんか?


小さい子どもが音や音楽に敏感なことも、これまでの教育体験の中から色々と感じてきました。

演劇会で、心躍るリズムが響き始めると、それまで会場をウロウロしていた子どもも、一気に引き込まれていきます。 キャンプファイヤーや授業でも同じようなことをたくさん感じてきました。

逆に、聴覚過敏な子が、運動会の巨大音量や劇場のスピーカーの下で気絶しそうになることもあります。

私の敬愛するドクターは、「日本ほど音に無神経な国はない。 ドイツならあれは、犯罪だ」 と、こっそり私に教えてくれたことがあります。

ドイツでは、駅のアナウンスは一切無いそうです。 列車がスーッとやって来て、スッーと出発するのだそうです。

新幹線のサイレントカーに乗ったことがりますか?

私には、とてもありがたいサービスです。


しかし、子どもにとっての音や音楽は、原始感覚に近い物として、教育の大きな武器になるようです。

音痴な私は、ここの部分をもっともっと勉強しなくてはなりません。



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かれんちゃん、よっぽど楽しかったのでしょう。

「もういっかい、もういっかい・・」

と言って、なかなかやめません。 こういう要求にかかわる音声コミュニケーションも、以前にはあまり見られなかったことです。

それと、表出言語の量が、通常時と比べて圧倒的多い。

やや不明瞭な言語とはいえ、それなりに歌詞を歌っているのです。


表出言語の少ない子に対する指導の一つとして、笛や巻き取り( 昔懐かしいへびのようにピーひゃらとするやつ)、シャボン玉や風車、息吹きボールやくすぐり?? など、様々な手法を使いますが、モチベーションそのもが違います。

かれんちゃんの圧倒的なエネルギーは、シャボン玉にはあまり向いていません。

歌って踊るかれんちゃん、これぞ私とかれんちゃんだけのオリジナルな、感覚発達促進→統合のメニューなのでしょうか?

手遊びのDVDを使っての指導ですが、立ち上がって踊ったのは、かれんちゃんをおいて他にはいません。

他の子ができなことを、この子はしてくれます。


日々こういう体験をまのあたりにしています。

ただ遊んでるように見えるかもしれませんが、私は、どうしても長所活用型指導を捨てることはできません。

私の教室では、みんなそうやって伸びてきました。


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この日、大きい図柄と小さい図柄のマッチング、それからコマ回しにも挑戦してくれました。

小さな小さな一歩かも知れませんが、感覚統合や随意運動の発達につながっていくものと願っています。

好きでない活動、得意じゃない活動のモチベーションを高めるのは、なかなかむずかしいです。

ここを上手に工夫するのが、プロの味付けです。


今日私は、カラーリングをしてもらいました。

プロの方にしていただくのは、初めてのことです。

これまでは、薬局に行って自分で染めていましたが、やっぱりプロは違うなあと思いました。


皆さんは、カツオのたたきは好きですか?

私はあまり好きな方ではありませんでしたが、高知の友達に藁であぶった本格的なカツオのたたきをごちそうになったとき、こんなにうまい物が世の中にあるのかと、とっても驚きました。

全く生臭さが無く、シャキシャキ感とあいまって、まるで口の中でとろけるようなカツオの食感でした。

また、高知で食べてみたいと思いました。


私の教室に来てくださるご家族の方には、毎回、多大な時間的・経済的なご負担をいただいています。

すべての子どもに、ここでしか食べられない本格的なカツオのたたきを提供したい。

決してスーパーのものと同じであってはならないと、強く自分を律するのでありました。


※ この実践記録は、適切な教育によるダウン症児の成長の可能性を、より多くの方に理解していただきたいというご家族の願いと要請を受け、かれんちゃんの表情なども含め、リアルな指導の様子を公開させていただいております。また、平成21年度、福武教育文化振興財団による研究助成をいただいています。


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