実践を通して確かにしたい いくつかの大切なポイント

 2009-05-26
昨日、2年生の男の子とベイブレードをしました。

最近、子どもたちの間で、ベイブレード人気がアップしているのでしょうか? おもちゃ屋にいくと、びっくりするくらいの品薄で、1人1個しか購入できない状態になっていました。

うちの教室には、10以上の色々な種類のベイブレードがありますので、指導後のお楽しみを心待ちにしている子どもたちが、何人もいます。 


昨日の2年生の男の子は、初めてベイブレードにさわったようでした。 実物を見るのも初めてならば、操作保方も全く知らないようでした。

この子は、書字があまり得意ではなく、視覚認知と手との協応に、ややぎこちない面が課題となっていました。

1年生のころは、漢字の学習が大きな課題になっていました。 聴覚的な支援や様々な取り組みや経験によって、大きな改善が見られるようになりました。


しかし、やはりこのベイブレードのように、初めての操作となると、なかなか思うようにはできないようでした。

何度も何度も失敗とやり直しを繰り返しましたが、しばらくすると自分一人で回せるようになり、最後には私のこまをやっつけて、とても喜んでいました。

私にしては珍しく、少し厳しく指導をしましたが、「すごいね、とってもじょうずになったね、先生が負けるなんて思わなかったよ~」 と、ほめると、とってもうれしそうな顔をしました。


その後のお買い物ゲームで、「10円のキュウリ1本と20円のなす1個で何円?」 という場面で、10円は10円玉が1個、20円は10円玉が2個、なので全部で10円の3個分、つまり30円、ということが体験的に理解できたようで、この時もとてもいい顔をしました。

本当にかわいい子です。


認知発達系の書物を見ると、視覚-運動協応のことについてたくさん触れられていると思います。

要するに、「目で見て手を動かす」 ということです。

ベイブレードもパズルも、こうした能力を育てるのに有効に活用することができます。

ベイブレードをやりたい、という最高のモチベーションがそこにありましたから、私は思いきってその日のプログラムを変更して、時間をかけてベイブレードに付き合いました。

彼にとっては遊びそのものですが、私にとっては大まじめの視覚-協応の観察と訓練です。

やって良かったと思いました。

色々な事が見えてきました。


書字の時のように、小さなステップで手順を示し一つ一つ押さえて行きながら (課題分析といいます)、徐々にフェードアウトして、ほめて強化する。

動作そのものより、認知面での細かいステップを意識した指導を行う。

そして、やりたいこ、この子の生活ストーリーに寄り添って、、持続・継続できる場を構成する。

そんなことが大事なのではないかと思いました。


まず、物を物としてちゃんととらえること。 これが視覚認知です。 その認知も、色認知・形認知・平面認知・空間認知など様々なものがあり、たとえば私が子どもにパズルをさせる場合、その子が色なのか、図柄なのか、大きさなのか、形なのか、何を優位にしてそのピースを見ているかがすぐにわかります。

色優位の子とわかれば、色中心のパズルから、少しずつ図柄中心のパズルへ誘導していきます。

以前紹介したあきなちゃんは、この作戦がおもしろいようにはまった子で、あれだけカードや平面図柄の苦手だった子が、今ではアンパンマンのキャラクターで大好きで、パズルもスラスラこなせるようになりました。

以前、2片ピースのパズルの図柄の多くが上下逆さまになっていましたが、今ではそんなことも少なくなってきました。


多感覚の刺激を子どもに与え続けること

そしてその刺激を、子どもの気持ちや、生活のストーリーに寄り添いながら、ていねいに編み上げていくこと

こういうことでご家族の方と連携を図ることが大切なのかも知れない。


① 刺激を受け止める各種感覚の発達の促進 (視覚・聴覚を中心とした各種感覚) 
          
② その刺激に対して、自分が働きかけができる協応・随意運動の構成
     
③ 言語・数量・イメージ・概念の体験的な広がり

④ 教育的な配慮に基づいた、応答コミュニケーションと人との信頼感の醸成


私は、私の持ち味と個性を生かしながら、教育的に意図され構成された場で、この4つのポイントについて、その子のストーリーを受け止めながら培い、育てていく。

ご家庭では、豊かで自然な愛情と環境の中で、日常生活のリズムを大切にし、日々生き生きと楽しく生活をしながら、その子の課題にきちんと向き合っていただく。

こうした連携ができたら、すばらしいなと思っています。



昨日の指導のあと、その男の子のお母さんからメールをいただきました。


そのメールの中に、

> SHINOBU先生は、「しゅう太君は、がんばればできるんだよ」 と言ってくれたんよ。  じゃから、ぼくは、がんばれた。

という一文がありました。


あんなに厳しく指導したのに、何て健気な子なんだろうと思うと、涙が出そうになりました。


私は、自分のやっていること、やろうとしていることを、整理して、もっともっとご家族にお伝えしなければならないと思っています。

このブログも、その方法の一つではあるのですが、なかなかお一人お一人に十分な事がお伝えできなくて、心苦しく思っています。

限られた時間ではありますが、ぜひ、機会があった折には、お子さんの学びや育ちについてご相談させていただければと考えています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。


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