言語発達のベースとして培っていく力
2009-05-22
昨日、一輪車のことを例として取り上げました。 一輪車に乗るという行為にも、ベースとなる様々なスキルが必要だということです。
今、何人かのお子さんの育ちにかかわりながら、赤ちゃんの時から、少しずつそのベースとなる力を培うことが、一輪車に乗れるようになるために大切な事ではないかと、思うようになってきました。
言語発達にもベースとして培っていく基礎的な力がいくつかあるのではないかと思っています。
言語表出・構音指導といったダイレクトな言葉の指導も、もちろん大切です。
コミュニケーション自体を楽しむ目的や動機や環境づくりも重要です。
そして、もっと基本的な部分、いわゆる言語表出のベースとなる地道な概念形成も、とても大切なことではないかと考えています。
表出言語が少ないのであればあるほど、そこばかりが気になったり、心配したりするのは親として当然の事です。
可能な限り、言葉の発達に向けて、親としてできることをしてやりたいと思われることでしょう。
言語の少ない子に接するとき、私はなるべく 「はい、これ新しいパズルだよ」 と言葉を添えるように心がけています。
「これ、スプーンだよ。じょうずにすくえるかな?」 といって、自分ですくって見せてからその子にスプーンを渡すようにしています。
たとえ今、表出言語が少なくても、概念や理解言語の貯金をどんどん増やしていくことで、そのことは少なくともコミュニケーションのための大切な財産になっていくと信じているからです。
理解言語は目に見えにくく、とらえにくものです。
理解言語=表出言語、というわけにもいきません。
しかし、理解言語無くして表出言語なし、と私は考えています。
はさみがはさみとわかり、黄色が黄色とわかる。
車が車とわかり、やがてそれが赤い車とわかるようになる。
イミテーションでも、それをリンゴとしてとらえることができ、絵カードでも、文字でも、それがリンゴと意識することができる。
ビヤグラスでも、湯飲みでも、それはコップの仲間だとわかる。
大きい木も、小さい木も、それが木だとわかる。
リンゴを半分に切ったパズルを組み合わせて、リンゴを完成できる。
キュウリとバナナの仲間わけができる。
赤ちゃんも、オスもメスも、それがライオンとわかる。
タオルを取ってきて、といってちゃんとタオルをもってくることができる。
ライオンは動物、バナナは食べ物ということがわかる。
鯛は魚で、きゅうりは野菜ということがわかる。
こうした概念を少しでも豊かにしていく取り組みなら、ご家庭でも無理なく楽しんで行うことができませんか?
子どもにとってご家庭は、唯一無二の安らぎの場ですから、そこは大切になさってくださいね。
積み上げてきたはずのものが、いつの間にか音を立てて崩れていった。
私は、多くの方から、何度も何度もこの言葉を聞いてきました。
算数でも、20までの数概念がきちんと構成できれば、後はその応用なので、少数でも分数でもそんなにハードではありません。
ところが、テストで小数の割り算ができても、20円のあめ2つと50円のチョコでいくら、と尋ねたら 混乱する子もいます。
数の量的感覚、位取りの量的感覚を培っていく大切さがそこで浮かび上がってくるのです。
すべての子にあてはまるとは言えませんが、言語の面でも、ベースがしっかりできると、ある時期突然の表出言語の大爆発は身近にありえます。
教育とは、可能性を信じて営む歩み
あきらめなければ、夢は叶う
行き先が見えなければ、それはとても苦しい道のり
遠くを見つめながらも、まずは毎日のその一歩を、しっかりと踏みしめてみましょう。
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