各種感覚の発達の促進とその統合

 2009-05-21
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カラーボールができるようになってきたかれんちゃん (H21.5.19)


みなさんは、一輪車に乗れますか?

うちの保育園の5歳の子であれば、ほとんど全員が乗れます。

でも、大人で乗れる人はあまりいません。

小さいときから、一輪車に親しむ経験が少なく、練習をしていないからです。


私は一時期、必死で練習して、一輪車に乗れるようになりました。 バックはできませんが、宙乗り (かべなどにさわらず一人乗りで乗ること) もできますし、トラック10周だってできます。

スキーのように怖がらずに、重心を前にもってくればいいのです。

でも、いくら言葉で言っても、感覚としてつかむまでには、いくつかのステップや手順が必要です。

一輪車に乗るという一つの行為にも、さまざまなステップやスキルが必要とされるわけです。


例えば、「あ」 という文字を見て、それを紙に写すという学習があったとします。

大人にとっては何気ない当たり前のようなことでも、初めてそのことに挑戦する子にとっては、それがとてつもなく大変な作業であったりします。

一輪車に乗れない人に 「重心を前に」 と言ってもなかなかわからないように、「よく見てくるっと回して」 と言っても、なかなかうまく行かない場合があります。


一輪車に乗れない場合、その原因は様々です。

まず、こわくてとてもダメだという心理的な要因もあるでしょう。 こうした場合は、まずその恐怖心を取り除かないと練習になりません。 そのほかにも、バランス感覚、平衡感覚、筋力、体力、視覚認知、根性、モチベーションなどさまざなな要因が考えられます。

どこをどうすれば良いかという道筋さえ見えれば、練習にも活気が生まれます。 

「それ、これさえ練習すれば必ず乗れるよ」 といって、片手を支えてバランス感覚を養う練習をすれば、当然子どものモチベーションもあがってきます。


それぞれ課題や内容は違いますが、私が、この教室で子どもたちに教えようとしているのは、こういうことです。



小さい頃からその基礎となる一つ一つの感覚を、意識して大事に育てていく取り組みの大切さを、このごろ強く感じるようになってきました。

先日、かれんちゃんのお母さんから、「お母さん方に簡単な宿題を出してみてはどうかしら?」 という提案をいただきました。

子どもの発達レベルは千差万別、刻々と変化しており、ぴったりの宿題を構成することはなかなかむずかしいのですが、あまりハードなものではなく、家庭生活の自然なリズムの中で、ちょっと意識したり工夫したりすることは、大切なことかも知れないと思うようになってきました。


文字を書いたりする行為も、一輪車に乗ったりする行為も、要は様々な感覚と動作を統合して行うものです。

その基礎になるのは、 「見る」 「聞く」 「触れる」 「吹く」 「握る」 「つまむ」 「ちぎる」 「回す」 「めくる」 「さす」 「重ねる」 「たたく」 「すくう」 「通す」 「描く」 「なぞる」 「ぬる」 「線を引く」 「切る」 「さがす」 「まねる」 「動かす」 「歌う」 「踊る」 「歩く」 「跳ぶ」 「走る」 などの様々な感覚や動作です。

このひとつひとつの感覚や動作は、やがてレベルアップした課題の中で、協応したり、統合され、随意運動 (書字など) の基礎になっていきます。

小学生の子で、平面認知が苦手なお子さんがいれば、得意な言語系の支援で、モチベーションを下げずに、書字活動を続けさせることにより、こうした多感覚のスキルを徐々にレベルアップさせていきます。

これが私のやり方です。


私は、基本的には、自由度が高い方が、結果的にはモチベーションも高くなり、活動量も体験量も豊富になると考えています。

特に、かれんちゃんの場合は、いつも飛び跳ねるようなエネルギーがあり、その器を大きく構えることによって、コアな部分を攻めていきたいと考えています。

課題となる部分は、その子にとって苦手であることが多いので、それを見つけたら、すぐにそこを攻めたいと思うのは人情ですが、即効性のある指導は、持続性が欠けることも多いのでそこには配慮が必要です。



教育にも、療育にも、いろいろな形があるようです。

いろいろな意味で伝える努力は必要です。

私は、モチベーション重視の指導構成ですが、発達特性に応じた指導を無視しているわけではありません。

「各種感覚の発達促進と統合」 「コミュニケーション」 「社会性」 「数量」 「言語」 「概念」 「イメージ」 のそれぞれの段階での工夫について、皆様にもっともっと詳しくお伝えする努力が、さらに必要だと感じています。

実践をもとに内容をわかりやすく整理して、ご家族の皆さんとともに、お子さんのために、楽しみながら希望をもってお子さんを育てていけるような、そんな連携を考えたいと思っています。

微力ではありますが、一歩でも前へ進んでいけるようがんばります。

今後ともご理解とご協力、よろしくお願いします。




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