子どもを信じ続ける 希望という名の営み
2009-04-13
新学期から、友里ちゃん (小5) の指導日が、木曜日から金曜日に変わりました。夜の7時から8時半までの指導ですが、友里ちゃんの学びの意欲にみじんの衰えもなく、まさにこの子のパワー恐るべしと言ったところです。
昨年の初夏、私の携帯に一本の着信がありました。
このブログからの初めての指導のお申し込みでした。
その時のうれしさと言ったらありませんでした。
そのお母さんが、友里ママでした。
> 表面的なものではなく、地に足のついた、生活の場面に生きる本物の学力を・・
> 特に、文章を読んで理解する力を育てて欲しい
それが当初から一貫した友里ママの願いでした。
何の実績もない私に、友里ママは、夏休み週4時間の指導を依頼してくださいました。
今から思うと、この友里ちゃんとの指導のあゆみが、今私の指導の柱となっている 「長所活用型・スモールステップ・オーダーメイド指導」 の原型そのものになったわけです。
この頃の生徒は、太郎君・花子ちゃん・友里ちゃんの3人だけでしたから、毎日県立図書館で10冊の本を借り、ありとあらゆる指導法を参考にしながら、自分のスタイルを構成していきました。
そうした中で、私には信念にも似た確かなものの芽生えを感じていました。
それは、
「子どもの心の中にある学びの欲求を信じ切れるかどうかが、教育者としての自分自身の力量そのものである」
という考えです。
夏に太郎君の衝動性の課題に取り組んだとき、「私にはこの子の指導は無理かも知れない・・」 とお母さんに漏らした時があります。
その時、太郎君のお母さんは、「先生、弱音を吐かないでください。太郎がどれほど先生を慕っているか、その気持ちを知っているのですか」 と、私を励ましてくださいました。
この時の衝撃は、生涯忘れません。
子どもを信じる力こそが、何よりの教育者としての力量なんだと、私はその時のお母さんの言葉からはっきりと感じ取ることができました。
当時、友里ちゃんは、文章を一文字一文字読むいわゆる 「逐次読み」 の状態でした。
そこで私は、文節ごとの聴覚刺激を補助にして、視覚性の刺激をミックスして取り組む 「二系統同時刺激」の方法で、友里ちゃんと一緒に歩んでいきました。
私なりの手応えはありましたが、絶対的な自信があったというわけでもありません。
しかし、これだけの前向きな姿勢がキープ出来ている以上、この子の可能性を信じていこう
そういう気持ちが強くなり、その分それを具現化していくための、臨床場面での細かい指導の支えを毎回毎回工夫していきました。
この子の前向きな気持ちが、私の研究の最大のエネルギーになっていったのです。
私と友里ちゃんは、だんだんとそういう関係になっていったのです。
先月から、友里ちゃんは、ミステリーですが、200ページ以上もある長編の読み物に親しむようになりました。
私もお母さんも、うれしくてうれしくて、夢なら醒めないでくれというように、妙に慎重になっっている不思議な感覚に包まれています。
読解力向上の小さな芽が、やっと顔をのぞけてくれたように思っています。
> わずか半年で、ここまでしてくださり、ありがとうございました
先週の指導の最後に、友里ママはそう私に伝えてくださいました。
その時私は、正直、誰にもいないところに行って、思いっきり・思いっきり、泣きたいような気持ちになりました。帰りの車の中でも何度も何度も、涙がにじむのをこらえることが出来ませんでした。
交通渋滞の中の毎回の送り迎え
どれだけの時間を、この日のために費やしてくださったことでしょう
決して安くはない指導料の負担
そして、母という特別な思いの中、このこの将来に対して、どれだけ心を砕いて取り組んで来られたことでしょう
ほんのわずかだけれど、何かをお返しすることができた・・
そう思うと元気も百倍になってきました。
先が見えないことは、本当に苦しいことです。
しかし、そこで投げ出すか、最後まで信じることが出来るか
運命の分かれ道は、きっとここにあります。
子どもの可能性、学びの欲求を信じるからこそ、努力もかみあっていくわけです。
不安な気持ち、迷う気持ちがあって当然です
それだけ大切なことに取り組んでいるのですから、それは当然のことです。
泣きたいときは、思いっきり泣いてみてください。
そして、涙がかわいたら、お子さんの目を見て、もう一度、一歩だけ進んでみてください。
そのあゆみをとめない限り、きっと新しい何かが見えてきます。
その何かを、私たちは 「希望」 という名を付けて、心の支えにしていくのです。
私だってそうなのです。
決して苦しいのは、自分だけではありませんよ。
心が折れそうになったその時は、ぜひとも私の所にきてください。
希望をみつける営みを、私たちと一緒に進めていきませんか?
希望というのはきっと、子どもを信じて前へ進んでいく営みそのものなのではないでしょうか?
「それを信じてますオーラ」 は、あなたのお子さんに伝わり、きっと何かを変えていくはずです。
↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。


![自閉症教育の実践研究 2008年 05月号 [雑誌]](http://images.amazon.com/images/P/B0017LIL8O.09.MZZZZZZZ.jpg)









