特性理解から新たなステージへ (文字を内言語化できることの価値)
2009-03-26
今朝、友里ちゃんが、指導の前に通知票を見せてくれました。その内容もさることながら、いっしょに2人でその通知票を眺めながら、いっしょに学んできた歩みを振り返る、その営み自体がとってもいとおしく思えました。
友里ちゃんのお母さんは、私の教室を、ネットで調べて入会してくださった第1号のお母さんです。
ある意味、この教室と共に歩んでくださったお母さんです。
教室を立ち上げて1年が過ぎ、今では入会をしてくださった方が30人を超えていますが、私の教室は、花子ちゃん・太郎君・友里ちゃんの、生徒数3人の時代が半年以上も続いていました。
ご家族と共につくるオーダーメイド指導の原型は、この3人の子どもとご家族と共につくってきました。
本当に手探りの状態の中、昨年の夏には、週4時間の個別指導を友里ちゃんとともに行いました。
お母さんのいただいた情報をもとに、あれやこれや試行錯誤を繰り返し、指導の後には時間をかけてお母さんの感想やご意見をいただき、何度も何度も軌道修正を繰り返しながら、やっと今のスタイルを築き上げました。
不思議なことに、ただの1度も、指導場面で心がなえることはありませんでした。
費用と時間の枠組みがなければ、3時間連続の勉強は、友里ちゃんにも、私にも楽勝です。
大げさに言えば、半日でも1日でも、ずっと勉強することができると思います。
真剣だけども、笑いが絶えないし、それでいて停滞感はなく、充実感があります。
いわゆる継次処理タイプのお子さんに、数量感覚を育成していくためのステップの開発は、この3人のお子さんとの個別指導の実践によって培われたものでした。
3人の子それぞれ、今でも得意技は継次処理に変わりはありませんが、それぞれに計算スキルと数量感覚は確実に向上しました。
毎週毎週、ほんの小さなステップを一歩ずつ登っているうちに、気がついたら結構な所まで来ちゃいましたね〜 というような感覚です。
友里ちゃんは、間口は狭いかも知れませんが、根性は抜群です。
どんなに量が多くても、やり方さえ見えれば、最後までやらなければ気が済まないタイプです。
この間口の狭さをどうとらえるかによって、この子の学びの方向は大きく左右されます。
生かすも殺すも、そこは指導者の力量が問われるところです。
様々な学習体験を通して、友里ちゃんの指導について、今私が注目しているのは、文字情報を内言語化していくための小さなステップの学習プログラムです。
友里ちゃんの場合、音韻ルートに比べて、文字ルートが苦手です。
つまりは、聞いた言葉ならイメージ化出来やすいけど、読んだ言葉をイメージ化することは、あまり得意ではないということです。
私の英語は、きっと友里ちゃんと同じです。 TOEICでも、ヒアリングの方が、リーディングよりもいいという日本人には珍しいタイプです。 (NOVAの第二言語習得法のおかげです)
その代わり、英語の新聞や雑誌を読むのは、苦手です。
花子ちゃんは、書字はは苦手だけど、音韻ルートも、本読みも抜群です。
太郎君は、計算は苦手ですが、書字能力が飛躍的に向上しました。 かるたとりをさせたら、通知票オール 「よい」 の のりかちゃんにも勝ってしまいます。
3人とも、処理の仕方は、継次処理です。
たった3人でも、認知特性はこうまで違うのです。
これがわかるとね、さまざまなオリジナル教材が自然に生まれてくるわけです。
それがはまった時の快感は、何にも代えることのできない最高のものです。
先日、まみむさんが、くもんの国語教材を、「SHINOBU先生のお役に立つのでしら・・」 と、わざわざ郵送してくださいました。
ネットをご覧になってくださる方から、郵送料のご負担までいただき、このようにお気持ちのこもったことをしていただき、私は本当に幸せ者です。 (まみむさん、ありがとうございました。ぜひ実践を通して、ご配慮にお応えしようと思います)
この小さなステップを構成する分野については、世界に誇る公文の教材は大変参考になります。
私の心の中では、WBCの侍ジャパンか、スモールステップの公文か、ということです。
ただ、子どもの特性を理解した上で教材を使うのか、そうでないのかによって、その効果に差が生じるのは、当然といえば当然のことです。
文章を内言語化して音韻ルートにのせる
ここに風穴があけば、きっと友里ちゃんの学習は飛躍的に向上する。
教育とは、可能性を信じてトライし続けること。
私の新たな目標と野望が、首をもちあげたのでありました。
この記事を書いている途中に、太郎君のお母さんから 「通知票の国語と算数の成績が上がりました」 という、大変うれしいメールが舞い込んできました。
今日、岡山は早春の光まぶしいさわやかな日
窓を開け、大きく背伸びをして、次のステージを見つめる・・
私にとって、何とも幸せな1日なのでありました。
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