君の学びが希望を拓く 重度の困難をも砕く学びの力

 2009-03-18
昨日、養護学校高等部に通う大輔君(=仮名・17歳)のお宅に、2度目の家庭訪問に行かせていただきました。

大輔君は、、重度の困難にも負けず、お母さんと共に、これまで地道な学習を続けてきました。


1週間前、私が初めてご家庭に伺った時には、かなり緊張したり、とまどったようすで、私の前では、なかなかいつものような学習ができなかったようです。

でも、私は、大輔君に次のような内容を伝えて帰りました。


> 君のがんばりが、多くの子どもたちに勇気を与えるんだよ

> 先生は、もしかしたら、君に出会うために、生まれてきたのかも知れない。 だとしたら、君は、精一杯勉強することで、君の大切な命を輝かせてほしい。

> その事が、君に与えられた大切な役割だと、先生は思っているんだ。

> でも、君がその気にならないのなら、先生は無理に勉強を教えようとは思わない。

> また、今度来るから、その気になったら教えて欲しい・・


聞いているような、聞いていないような・・・  この日、大輔君の視線はうつろで、私の方へ向こうとはしませんでした。

お母さんは、ちょっと話がむずかしかったので・・  と、気を使ってくださいましたが、私は、内容どうこうではなく、私の気持ちだけは伝えておこうと、思っていました。

そして、それが口先だけでないことを、これからずっと行動で示していこうと考えていました。


1週間後、私は再び、大輔君のお宅に訪問しました。

大輔君は、横になっていました。

でも、今度はしっかりと私の方を向いてくれています。

そして、今度は笑顔で、輝いた表情で私を見つめています。

どうやら細いけれども、1本線はつながったように感じました。


私の教室は2階にあります。

お母さんが、初めて私の教室に来られたとき、車いすを2階の教室に上げることは不可能なので、自宅に来て教えてもらうことは可能でしょうか、という話になったのです。

できれば、教室に通っての指導を受けさせたい、少しでも違う世界に目を向けさせたい、わずかでも新しいこと体験させたい・・

そう言う願いが、お母さんの言葉の端々から伝わってきました。


> 普段の日は、1階の部屋は保育に使っていますが、土・日なら1階の部屋での指導は可能です。バリアフリーな環境になるように、少しお時間をいただけませんか?

> わかりました。 私も車での移動による大輔の体力的な負担がどれくらいか、一度検討してみます。

> それと、あせらずに、協力して、これからも大輔君の学びの心を、育てていく営みを一緒に続けていきましょう


そう言って、この日の相談は終了しました。

それを聞いていた大輔君は、満面の笑顔で私を見送ってくれました。


この子の体には重度の困難があります。 指先によるポインティングも、かなりの時間と体力を要します。

しかし、知的な部分や精神性の育ちには、無限の可能性があると私は信じています。


私が駆け出しの頃、当時の校長先生が

「警察は最後の最後まで疑うのが仕事、それが社会正義のために大切なこと」 

「教育とは信じるのが仕事 たとえ一時的に裏切られることはあっても、どんな不幸な結果となっても、最後の最後まで子どもの可能性に信じるのが教育者としての使命」

そう教えてくれました。


> この子は、○○症だから、IQが○○だから、そんな無駄なことやっても無理ですよ、

そういうあなた

はっきり言います。 あなたは教育者としては、失格です。


子どもの可能性は、無限です。 それは誰だって同じです。

たとえ困難な状況であっても、その無限の可能性を信じて歩む営みのことを、私たちは 「教育」 という名を付けて、誇りをもって取り組んでいるのです。


100点以上の差で敗れたラグビーの伏見高校が、後に全国制覇を成し遂げることを、その時誰が信じることができたでしょう。

あんな高校が、練習したって、たかが知れてると、多くの人は思ったでしょう。


ポイントは2つ

一つは、子どもの可能性を、最後の最後まで信じることができること

もう一つは、子ども自身が、自分のためではなく、誰かのためにがんばれること  です。


だから私は、大輔君には、単に自分のためではなく、後に続く多くの子どものお手本になってがんばって欲しいと思っているのです。

困難を打ち砕く学びの奇跡を起こしてほしいと思っているのです。


私は、どうしてもこの気持ちを、大輔君の心の芯に届けたい。

私も、誰かのために何かができる人間になりたい。

子どもためだからこそ、私はがんばれる。

私は、絶対にあきらめません。


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