心が人を動かし 人を変える (海よりも深い家族の思い)
2009-02-10
今日、このブログも 100,000 アクセスを迎えました。私は、このブログへの1つ1つのクリックに、お子さんの育ちや学びに対するご家族の真摯な願いが込められていることを誰よりも強く感じており、一つの大きな節目を皆さんと一緒に迎えられたことを、とてもうれしく思います。
と同時に、何とも言えない何か深く熱い思いが、自分の心の中に流れていくような、とても不思議な感覚を、今感じています。
昨日、Reikoさんのご家族と、東京のあるホテルでお会いしました。
保育の研修で東京(千葉・舞浜)に来ている私に会いに、他県からわざわざ家族4人で会場のホテルまでお越しくださいました。
そのReikoさんのご家族は、私以上に 100,000 のアクセスのことを喜んでくださっていました。
研修を終えた午後6時から、3時間以上、お子さん2人、ご主人・お母さんといっしょにホテルのロビーでいろいろとご相談を承りました。
一つの節目を迎えようとする大切な日に、ブログを通して通じ合えたご両親と、そしてその愛情を一身に受け心健やかに育っているお子さんと、その学びや育ちに共に向き合う時間をもてる・・
こうした志をもつ者にとって、これ以上の幸せな瞬間はありません。
これは、偶然でも何でもなくて、ご家族の凛とした意志がそこにあったからに他なりません。
いいかげんな気持ちでは、現実に、何百キロも離れたご家族と、私がお会いすることなんて出来ないはずです。
お子さん二人、それは心豊かに育っておられました。
そのご両親の姿勢が、子どもの心に届かないわけがありません。
私が、小学校に在職していた当時、自分の命を捨てて、ただ子どもの幸せのために生きている校長先生と出会いました。
> 私、とっくに自分の命なんて捨てていますよ
私には、平気でそんなことを言っていました。 その言葉の意味するところを、私は日々感じとっていました。
Reikoさんの瞳は、その校長先生とまったく同じ色に輝いていました。
10年ほど前、私は癌で手術を受けました。
有難いことに転移がなく、現在では、そのリスクは大きく軽減しました。
私と同年齢の友人は、教員の仕事と共に、少年合唱団の育成や指揮をライフワークにしていました。
彼も私と同じ病にかかりました。
彼は、最期の最期まで弱音の一つも吐かず、もう一度タクトを振りたいと言い続け、そして旅立ってしまいました。
後に、私が人間ドックに行ったとき、担当の先生が私にこんなことを伝えてくれました。
> SHINOBUさん、あなたは、もう死んでいて何の不思議もありません。 これは、きっと生かされている命ですよ。 誰かがあなたを必要としているから、神様がもう一つ、命をあなたに与えたとしか思えません。 もう、あなただけの命ではないと思います。 その誰かのためにも、その命を大切に使ってくださいね・・
どうして彼だけが・・
そう思うと、目頭がまた熱くなりました。
苦しい時期には、俺なんかあのまま死んでおけばよかったなんて、本気で考えた事もありました。
Reikoさんとのご相談は、話せば話すほど、その内容は尽きませんでした。
朝までも、ずっとずっとご家族のお話を伺っていたいような気持ちになりましたが、そういうわけにもいきません。
相談に区切りを付けると、私は別のホテルに滞在していましたので、ご家族はホテルの外まで私を送ってくださいました。
私の姿が見えなくなるまで見送ってくださる、その視線を背中に感じながら、私は、こうしたご家族の皆さんが、私の命そのものを支えてくださっていることを、しっかりとかみしめることが出来ました。
何らかの形で、ご家族の願いに添う形を作らなければならない。
それが、私が生きている証そのものであるわけです。
心が人を動かし、人を変える。
伏見高校ラグビー部の生徒が、山口先生に命を吹き込まれたように、私はこうしたご家族の皆さんに命をいただいている・・
朝、ホテルのチェックアウトの時、私の部屋の番号がボードに掲示されており、何と5000円のキャッシュバックプレゼントをいただきました。 速攻、フロントで現金をすぐに受け取りました(笑)
一定のポイントがたまったということらしいですが、私にとっては記念の日の朝に、とっても幸先がよく、縁起がいいものです。


私は、自分の中で何かが変わり始めているのを、はっきりと感じています。 朝4時に起きて、ブログの原稿を書き始め、9時の研修会のスタートに駆け込みましたが、つらくも何ともありません。
研修会の隣の席の方は、研修が始まるや否や、お眠りになっておりました(笑)
私は、朝食バイキングをいただき、元気モリモリ、眠くも何ともありません。
誰かが、何かが、私に大切な命の息吹を吹き込んでくださっているのです。

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