豊かな学びを支える友達とのつながり (太郎君とのりかちゃんとの実践より)
2009-02-09
まずは、下の画像をごらんください。 先日の太郎君の指導時間、いっしょに勉強したクラスメイトの のりかちゃん(仮名)の登場です。 楽しそうな様子が伝わってくるようでしょう?
これは、宿題の本読みを一緒にしている場面です。 のりか
ちゃん、SHINOBU先生も真っ青の見事なサポートぶりです。
太郎君の横顔から、学習のステージにしっかり乗っているこ
とが伺えます。 協同学習・ピアサポートの原点がここにあり
ます。

これは、漢字カルタの活動場面です。 のりかちゃんはクラス
でも優秀な子です。 しかし、この漢字カルタでは、何と太郎
君が勝ってしまいました。 正直、私も信じられませんでした。
ここに大きな可能性を感じるのは、私だけでしょううか?
マンツーマン個別指導だけでは、できないものがここにありま
す。

勉強後のお楽しみタイム。 この日は工作で、のりかちゃんも
飛び入り参加です。 太郎君は、牛乳パックで作る乗り物を、
のりかちゃんは、かわいい動物を選びました。

二人とも、超真剣モードで工作をしていました。SHINOBU先
生は、材料・道具係です。
学童保育のおやつの時間まで取り組み、続きはまた次回、と
いうことで、切り替えもちゃんとできました。
太郎君が、保育園から小学校へのステップを登るに際して、こののりかちゃんの果たした役割を抜きに語ることは出来ません。
もちろん、クラス編成の時に、担当保育士の配慮があったわけですが、担任の先生もできないこと、私たちにもできないことを、こののりかちゃんが請け負ってくれたのです。
太郎君の行動改善に向けて、私は、何度も何度ものりかちゃんにお願いをし、連携をしてきました。 今回は、太郎君の宿題にかかわる課題を解決していく作戦のために、またのりかちゃんに登場していただいたわけです(笑)
のりかちゃんは、以前から 「SHINOBU先生の教室で勉強したい」 〜っていう希望を持っていましたから、今回も喜んで一緒に勉強をしてくれました。
こうした表現は、適切ではないと思いますが、下手な先生より、のりかちゃんの方が太郎君の学習サポートは、たぶん上手です。
学級担任の先生の体は一つしかありませんよね。
でも、担任の先生は、学級作りをきちんとし、学び合いのスタイルを子どもに示し、評価のシステムと信頼関係を構築すれば、子ども同士の教育力を最大限に引き出すことができるのです。
のりかちゃん自身も、こうした活動や体験を通して、多面的・総合的な学力のベースを培ってきたに違いありません。
私が以前、脳性マヒのお子さんのいる学級担任であったこときに、その子を取り巻くクラスの子どもたちにどれだけあたたかく、豊かな体験や学びが構成されたかを、日々肌で感じる毎日でした。 この子はクラスの宝物と、何度も何度も感謝する毎日でした。
ただ通常学級にいれば育つというものではありません。
少人数や個別指導の学級に入れば、それでよいというものでもありません。
それは、大切ではあるけれども一つの枠組みの話であって、大切なのはその中身の話であるはず。
その中身の根本は、その子の教育的なニーズにあった教育を実施すること。
特に、発達面に課題のあるお子さんの場合は、義務教育までの期間が、発達の特性という面からも、その後の教育の機会の保障という面からも、極めて重要だと考えます。
こうした教育の費用にかかわる費用対効果は、諸外国の多くの研究から実証されています。
必ず元のとれる社会投資だと、私は信じています。
義務教育の運営に一定の基準が必要なことは、理解しているつもりです。
ただそれが、子どものニーズに添ったものであることが重要です。
集団の中にしっかりと居場所があり、共に育つ方向性があり、それでいて特性に合わせた高度な専門的な指導が受けられる機会を、それを必要としている子どもたちに保障したい。
私は、実践を通して、そうした社会の流れをつくるお手伝いをしたいと考えているのであります。
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