かれんちゃんに 「せんせい」 と呼ばれる最高の幸せ!

 2009-02-04
昨日は、かれんちゃん (ダウン症・3歳)の 7回目のセラピーでした。

ありがたいことに、前回から45分の時間を、倍の90分にさせていただき、その日の展開に合わせて柔軟に対応できるようになりました。


DSC01273.jpg
巻き取りが吹けるようになったかれんちゃん 
彼女にとっては 意味のある 大きな一歩です


この日の私のテーマは、「ごっこ遊びを中心に、日常レベルのコミュニケーションを定着させる」 というものでした。

アンパンマンの自動車でもいい、ままごとでもいいので、何かをきっかけに 「模倣 → 強化 → 活動そのものの楽しさ」 と発展させることができたらと思っていました。

非言語系コミュニケーションの手応え (簡単に言えば先生が大好きという感覚) はつかんでいましたので、それがどこまで発展するか、ひそかに楽しみにしていました。


先日ネットで買ったままごとセットが届いていましたので、これを使って遊びました。

「いただきます」 「おかわりください」 「パクパクパク」 「あ~おいしかった」 

私が先にやってみせると、かれんちゃん必ずやり返します。

人が見れば模倣に見えますが、かれんちゃんは大まじめに自分でやっているつもりです。

これは、プライミング効果と言って、インプットされた情報が即座に行動化される、小さい子特有のメカニズムとして理解してよいのではないでしょうか? (私の勝手な解釈です)


DSC01334.jpg
まずは、このリアルな 「もも」 をお料理します


DSC01345.jpg
先生がお手本でちょっとやってみせると もう自分でやりたく
なってしまいます 「パクパク」 (ここがテクニック!)


DSC01407.jpg
上手に盛りつけをして 「はい ど-ぞ」
ちゃんと私に差し出してくれます (これも私の模倣から)


DSC01425.jpg
おかたづけだって ちゃ~んとできます
ごっこ遊びは、子どもの夢をかなえる営みです


このおままごと、かれこれ30分くらいやったでしょうか?

このあたりから、かれんちゃんの顔つきが変わってきました。 そして、ついに私のひざの上に乗ってくるようになってきましたので、ここだと思い、私は耳元で言語による応答コミュニケーションをチャレンジしてみました。


> かれんちゃん~  (小さいけどクリアな声で 「はーい」 と聞こえました)

> ばんざ-い    「ばんざーい」

> ねんね~     「ねんね~」

> いやいや~    「いやいや~」


驚くべきことに、見事にレスポンスがあります。 この日のスタートは前回よりも、ちょっと目が三角でしたが、ここに来て目がまんまるになってきました。


でも、ここまでは今までに使っていた言葉

ならば、 「せんせい」 は、どうだろう?

ふと、私にそんなたくらみが思い浮かんできました。 計画の段階では、考えもしていませんでした。

SHINOBU先生と呼ばせたいが、そりゃちょっと長すぎるので、 「せんせい」 ならイケルかも知れない。

調子に乗って私、かれんちゃんの耳元で 「せんせい」 と呼んでいました。

すると・・・

ちっちゃい声だけど、とってもクリア発音で 「せんせい」 って呼んでくれました。


今まで何万回先生と呼ばれたことかわかりませんが、もしかしたら、かれんちゃんにとっては生涯初の 「せんせい」 なのかも知れません。

現時点で、かれんちゃんに 「せんせい」 という概念がどんなものに位置づけられているか、それはわかりません。

でも、 1度 「せんせい」 と呼ばせたからには、これからいくらでも肉付けをして、この言葉に意味をもたせることは可能です。

私、感激して、またもや涙腺がゆるんでしまいました。


かれんちゃんが 「せんせい」 と言うと、私はその度に大好きな 「高い・高い」を、何度も何度も繰り返してしてやりました。

おにごっこしても、ケラケラと笑い、本当に楽しそうです。

何とかそのすばらしい表情を写真にとって紹介を! と思ったのですが、カメラを構えると、あの天使の笑顔は見せてくれません。


ポケットにカメラをしのばせ、だっこしながら何とか撮った1枚が下の画像です。

DSC01426.jpg
「だっこして 何とか撮れた 天使の笑顔」


追いかけっこ 楽しくできたのも大きな収穫です。

何度もだっこしたり、高い高いをしたので、正直もうくたくたでした。

時間が来て、お母さんが教室に入ってきて、何度も 「せんせい」 と言っているかれんちゃんを見て、目を丸くされていました。


行動を般化させるためには、日常のスト-り-の中での心の通い合いが必要だと、私は思っています。

「言語コミュニケーションの苦手な子ほど、人の心を感じる感性が豊かで鋭い」 というのが、体験を元にした私の持論です。

私は味気ない、単なるテクニカルの強化は嫌いだし、そういうことをする気はありません。


だって、コミュニケーションは心を通わすための手段ですよね。

心の通わないコミュニケーションに、一体どんな意味があるのでしょう。

通い合う気持ちがまず先にあって、そこにコミュニケーションが必要となるのです。


私は、ままごとの楽しい時間があり、私のひざの上に乗ってきたかれんちゃんがいたからこそ、今日の 「せんせい」 があったのだと思っています。

この日の指導が終わった後、かれんちゃん楽しかったのか、なかなか帰ろうとしません。仕方がないので、私が先に教室の外に出ると、ようやく くつを履き始めました。

こんなとこ、大好きです。 心つながりますよね。 よ~し、次の指導、また工夫してがんばろうって、思いますよね。 人間ですもの。 コミュニケーションのベースは、こういうところにあるのです。


れんちゃんは、私と同じ3月28日生まれ

やっぱりこれ、運命の出会いなのかあ~

うちの教室の子って、どうしてみんなこんなにかわいいんだろう?

私、本当にありがたいと思っています。

※ この実践記録は、適切な教育によるダウン症児の成長の可能性を、より多くの方に理解していただきたいというご家族の願いと要請を受け、かれんちゃんの表情なども含め、リアルな指導の様子を公開させていただいております。

FC2ブログランキング


↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。

コメント
はじめまして。4歳・発達障害の息子がいます。

お手本を示しての「ままごと」とっても参考になりました。
かれんちゃんの楽しそうな様子が私にも伝わってきました。楽しい体験からコミュニケーションも広がりますよね^^
我が家でも週末に取り組んでみます!

記事を読んで私も「おかあさーん」と言われ、最高に嬉しかったことを思い出しました。
【2009/02/04 22:24】 | チコママ #- | [edit]
チコママさんへ

私の指導は、ご家族の皆さんと共につくる 「オーダーメイド」 指導です。

ご家庭の営みと切り離して、私の指導は成立しません。

子どもを中心にした、対等な関係でのパートナーシップ、これが私の指導スタイルです。

家庭での取り組み、専門家による指導、それぞれによさと限界があります。

お子さんの成長や幸せのために、そこをうまく連携したい。

チコママのお取り組みを、今後の参考にさせていただければと思っています。

これからも仲良くしてください。

どうぞよろしくお願いします。
【2009/02/05 08:54】 | SHINOBU #- | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/433-29f93e17
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ