認知特性に応じた指導に不可欠な 保護者との連携

 2009-01-26
先週からりょうま君(=仮名・小3)の指導を始めました。

この日が初めての指導の日だったので、事前にご相談いただいていたお母さんの情報をもとに、アセスメント(児童理解)のための教材・教具をいくつか用意しておきました。

初回の指導でしたが、45分間いろいろな学習課題に取り組む中で、私なりの指導イメージが徐々に見え始めました。


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指導が終わった後で、再びお母さんにいろいろとお尋ねをさせていただきました。


学校では、小集団で生活単元的な活動を中心に行っていること

言語・コミュニケーション関係は、これまでのデイサービスセンターの個別指導、そしてお母さんを中心にした家庭での取り組みを中心に行われてきたこと

「み」「か」「ん」など、1音1音の文字は認識できているが、それを 「みかん」 とらえることが今のお母さんの希望であること

ビデオ・マークなど、映像の入力ソースが得意であること  etc..


貴重な情報を、たくさん教えていただきました。

上記の画像は、そのお母さんの情報を元に、早速ネットで調べ購入した教材 「学研のパズル&カード 「 マークとひょうしき」 1940円 です。

ネットでは、実物が確認できません。

期待して購入しても、実物が来ると 「なあ~んだ」 ということは良くあることですが、これについては文句なし良く研究され、種類も豊富、1940円はかなりのお買い得だと思いました。

基本的には、①カード見本(表) ②ひらがなのせつめい(裏) ③マークのパズル の3点セットで。こうした生活関連マークが、全部で48種類もあります。

そもそも、交通標識などは、赤のマークは禁止、黄色は注意で、青は許可、など色自体にもメッセージ性があり、シンプルでわかりやすいのが特徴です。

まずは、こういうはっきりしたものが、教材としては最適です。


その後、お母さんは、りょうま君の表出言語・理解言語の一覧を作って私に郵送してくださるなど、資料作りに取り組んでくださっています。

こと、りょうま君の認知特性について一番深く理解されているのは、お母さんに他なりません。

その情報をいただきながら、私は今までに培ってきた教育的な経験や専門性を生かす指導を組み合わせていくことになります。


この教室で何をやるか? そして家庭では何に取り組むか?

こうした連携も、有効に決まっています。


たくやママは、個別指導で行った 「じゃんけんかぞえ棒ゲーム」や漢字の系統的指導を家庭でも取り組んでくださり、さらにはそれを、たくやくんの今の生活ストーリーの中に組み入れる構想を私に教えてくれました。

先週の土曜日には、「指導者と母との教材研究会」を2人でやっちゃいました。


> こうした内容的な連携って、きっとあまり例はないですよね~

> 論文書いて、どっかで発表しちゃうか~


冗談交じりで、たくやママとそんな話をしました。

高度な専門性を必要とする教育に、保護者連携は不可欠です。

私は、保護者と連携して、真に子どもの発達の最近接領域における教育活動を展開していきたいと願っているのであります。

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コメント
こんにちは☆ここ沖縄では、一足早い春の便りが届いています。桜が見頃を迎えております。

さて、1528件のブログ拍手に複雑な気持ちです。私は診断を受けて2ヶ月、こんなにも多くの支援を必要とする子がいるんだなぁ~と改めて思いました。

ここ沖縄でも、最近『障害者に対して差別をなくそう』と大会を開いたり『ダウン症』の子供達のダンス大会があったりと色々取り組んでいますが…
まだまだ厳しい道のりだなぁ~と感じました。

SHINOBU先生、全国に多くの支援を必要とする子供達がいっぱいいます。国が『特別支援教育』にもっと力を入れて、取り組んでもらう為に署名集めたり、理解してもらい国絶対が変わって欲しいと強く願っています。


一人の力では、微々たるものだけど…全国にいる一人・一人・の力で支援の必要な子供達が、住みやすく夢や希望の持てる日本になりませんでしょうか?
【2009/01/26 16:10】 | ハイビスカス #- | [edit]
ハイビスカスさんへ

教育の充実は、必ず国家の発展に寄与します。

費用対効果が高いことも、様々な研究から実証されています。

特別支援教育という形がスタートしてから、まだ日も浅いのですが、大きく前進した部分もあれば、そうでない部分もたくさんあります。

特に制度や枠組み以上に、現場でのその内容の精査が最重要課題ではないかと私は考えています。

これは高度な専門性が必要で、願いが切なるがゆえに、現状はなかなかやわではありません。

だからこそ私は、保護者との内容的な連携が大切ではないかと思い、そのモデルを模索しているのです。

ほんのささやかでも、実践を通して、子どもの成長の道標を示したい。

それが私の願いです。
【2009/01/27 07:24】 | SHINOBU #- | [edit]












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