わかる・できる、進んでいれば道は開ける! 数量・認知の感覚を養ういくつかの実践
2009-01-20
太郎君への指導は、毎週月・金に行っています。実は、学校の担任の先生にお願いをして、月曜と金曜は、必ず算数プリントを宿題に出していただくようにしています。
こういうことを、にっこり笑顔で承知してくれるところも、この先生の大きな魅力です。 こんな先生、子どもが好きにならないわけ、ありません。
さて、下の画像は、1月19日の私の算数指導のようすです。 プリントは、繰り上がりのたし算50問です。 ちょっと前までは、わざと宿題を学校に置いて帰ったりして、悪戦苦闘したハードなプリントです。
私としてはこれを、操作活動を通して、数量の多面的な感覚を育てる材料として利用しようとたくらんでみました。

これが、私が算数指導の時に、よく使用する数図ブロックです。
磁石が中に入っていて、扱いやすいので気に入っています。
(ぶんけい社 さんすうらんど製)

7+6の計算場面ですが、操作を通して10の補数の3を視覚的に
とらえることができます。
継次処理の子は、1コ1コ入れたがりますが、それでもやっている
うちに、頭で3コとわかるようになってきますから楽しいです。
ここが、長所活用+2系統同時刺激のメリットです。

継次系の子どもは、わかっていてもプロセスを飛ばさずに、ちゃ
んとステップを押さえた方が、定着しやすいこともわかってきま
した。

太郎君、頭の中でで補数の3を入れて、ブロックの操作がなくても
答えが「11」ということがわかってきました。
そうそう、今君がやったことが、数の分解・合成ということなんだよ。
「やったね、太郎君 今日は大発見をしたね!
すごい、すごい、君は天才!」 とほめてやると満面の笑顔
こうしたリアクションが何よりの強化子です。
おかしも、おもちゃもいりません。 個別学習、最高の瞬間です。
私は今、何人かの1年生の指導を行っています。 傾向は似てはいますが、認知特性も理解の仕方もそれぞれ微妙に違いますから、教え方は一律ではありません。 数図ブロックをメインに活用しているのは、実は太郎君だけなのです。
太郎君は、数図ブロックというアイテムを手に入れてから、算数の積み上げの土台がだんだんとしっかりしてきたように思います。
少し前までは、とにかく1コ1コ数えないと混乱していましたが、今は時々操作をしなくても、頭の中でブッロクを思い浮かべることができるようになってきました。
ブロックを何回も入れる活動を通して、10の補数の3も、視覚としてバッチリ認知できるようになってきました。
とにもかくにも、子どもというのはやってりゃ必ず伸びる、
要はどうやって、できる・わかる・楽しい感覚をキープできるか、そこにかかっているような気がします。
昨日紹介した品川裕香さんも、けん玉・将棋・そろばん・じゃんけん・習字などを、個々の認知特性を考慮し、こうしたものが子どもを伸ばす重要なアイテムとして活用できるという事例を紹介されていました。
太郎君の良いところは、わかったら・できたら、どんどん前に進むという所です。
誰かと比べたらなら、時間はかかるかも知れません。
でも、前へ進んでくれさえすれば、必ずこの子は進歩します。 その道筋は、私には見えています。 例えそのスピードが、誰かより少し違っていたとしても、こうした学習スタイルの一体どこに問題があるのでしょう?
できないことをそのままにしては、いけない。
できないからといって、いつまでもできないということではない。
その過程で、子どもの心を痛めては何にもならない。
前へ進めば、いつかは必ず展開は変わってくる。
子どもというのは、そういうもの。
だからこそ、大切なのは長所活用方の工夫した指導。
親の切なる願いがあればこそ、落ち着いて、整理して考えなければならない心の持ち方がある。
私が、実践を通して皆さんにお伝えしたいことの1つは、そう言うことなのかも知れません。


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