保護者と学校(園)との内容連携の形とは?

 2009-01-16
私は個別指導のプロです。 いろいろなタイプのお子さんの個別指導を専門に行っており、他にあまり例のない実践を行っていると、自分では思っています。

それぞれのお子さんの認知特性の理解、発達の最近接領域の特定、教材の開発、その子のモチベーションの支えなど、実践を積み重ねていくことにより、確実に自分自身のスキルが向上していくのを感じています。

始めてまだ1年も経ちませんが、もはや1年前の自分とは別人になっていると思っています。

私は、このように、個別指導のプロとしての専門性を向上させてきました。 何分かお子さんに関わることさえできれば、検査等のプロフィールを見なくても、実践レベルのその子の学習領域の課題を、ある程度焦点化してとらえることができます。


しかし、個々のお子さんの特性については、ご家族、特にお母さんには、どんなに逆立ちしても勝つことはできません。

私一人では、その子どもに大きな成長の流れを形成していくことはできません。

そもそも週に1度、私の所に来ただけで、そんなことが可能になるわけがありません。


ですから私は、ご家族とどう連携し、ここの指導で何を焦点化していけばよいかを、指導の後の話し合いでご家族といっしょに考えていく営みが重要であると考えて、日々の指導にあたっています。

子どもの成長の大きな流れができるときは、ほとんどの場合、ここの歯車ががっちりかみ合った時です。


先日、ある学校に巡回相談に伺いました。

とても真剣に子どもの育ちに向き合っておられる学校だと感じましたので、「先生方の今、やっておられることの重要なポイントはココ、そして学校でしかできない部分はココ、関係機関にお願いすべき内容はココ、そしてご家族にお願いすべき内容はココ」 というように、私の思っていることを次々にお伝えしました。

すると多くの先生は、表情が変わり、「不安だったけど、何か元気が出てきた」 「よし、やってみようという気になった」 「道筋が見えてきたようで、心が軽くなった」 と口にされました。

特に強調したのは、「こういうところは、先生しかできない部分です」 という内容の明確化です。

先生としての専門性を、こういう形で発揮することにより、ここの部分では、必ず子どもの成長に貢献できるという具体的な色分けがあることにより、明日からまず何に重点を置いて取り組んでいこうか、ということが見えてきたんだと思います。

もやもやしていたところが、第三者からきっちり指摘されたことで、自信を深めたのだと思います。

感激された校長先生が、すぐに教育委員会にそのことを伝えてくださり、翌日には指導課長さんから直々に、今後の巡回相談の充実についての、力強いお言葉をいただきました。


これからの時代は、何でも屋の学校(園)では太刀打ちできないと、私は考えています。

特に、支援が必要な子どもの場合は、保護者の参画なくして、行き届いた教育の実現はありえないと思います。

先生によっては、診断が付くと同時に、専門的な指導に腰が引けてしまうようなこともありました。

私は、学校(園)の先生は、何でも自分で抱え込むのではなく、まずは教育のプロとしての専門性を生かし、集団の教育力を生かしその子の学びと育ちに貢献することをベースとし、子どもにもっとも影響を与える存在として、保護者やそれぞれの専門家との連携の設計図を描くことだと思っています。

こういうことが、学校(園)の専門性であると思っています。


私ですら、その子の認知特性のキモの部分は、その保護者の方には絶対勝てないのです。

どんな発達検査でも現れないエキスを語れるのは、保護者だけです。

逆に言えば、それをつかみ、伝えるのが保護者の役目です。

私の個別指導が生きるのは、保護者連携がある場合のみです。


学校(園)だけでするのではなく、学校(園)以外にすべて丸投げするのではなく、学校(園)を中心にして、子どもを中心にして、それぞれが専門性を生かし絡み合うことが大切なことであると、私は考えているのです。

保護者とのパートナーシップは、その連携の中核をなす概念です。

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コメント
支援全体の「地図」があって、Aさんを中心にして 支援者がどの分野でどのように関わり どの部分を支援しているのか・・・明治学院大学の先生が教えてくれた方法ですが、それぞれ 支援者同士が見えない中で 自分たちがどのように関わっているのか・・・見えてくると 自分の「プロ」の部分でどう関われば良いのかが明確化され、支援しやすくなると思います。

大学の先生からは こどもの支援図だけでなく、お母さんが地域社会からどのように支援されていて、どの部分の支援に弱さがあるか(足さなければならないか)を知っておくことも大切。というお話を聞きました=ずいぶん前のことなんですけれど・・・。

学校の先生も あれもこれも ぜ~~んぶ?と思うと尻込みしてしまいますが、自分が「プロ」としてどう関わるのかが明確化されると 自信をもって指導しようと思いますし、指導の工夫をしてみようか・・・また、「相談できる=信頼できる人」がいると 先生方の目の輝きも違ってきます。

みんな・・みんな・・・はじめてのことばかり・・・。
先生なんだから知っていて当然~たしかにそうだけれど、Aさんの専門家は AさんのママとAさんの学習をいつも支援している人なんですね。
だから、手を取り合える関係が Aさんには一番大切。

こんな支援は 普通のことなんだけれど、それがなかなか普通にならない・・・
1こずつ 実践をつみあげて、自分の子供のために がんばる・・・それが 大切な1歩なんですよね。

風邪をこじらせてしまい・・・なかなかコメントできませんでした・・・
SHINOBU先生も お体を大切に・・・。

【2009/01/18 21:03】 | マドンナ #NetAmKeg | [edit]
マドンナさんへ

私も、論理でわかっていることが、体験を通して、指導を通して、初めて「理解」 できるようになってきました。

そこへ、例えばマドンナさんから、こうしたコメントをいただくと、ぼんやりとしていた決意や概念が、一層くっきりと明確化されていきます。

でも何より大切なのは、そこに具体的な子どもの 「育ち」があること

こうした高次で、複雑で、大切なことを、こうしたコメントから皆さんと共に明確化していく営み自体も、本当に意義の深いことです。

マドンナさん、早く体調を整えてくださいね。

そして、まこちゃんの新しいスタートが確かなものとなるよう、心より願っています。
【2009/01/19 06:11】 | SHINOBU #- | [edit]












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