子どもが育つというその中身 (友里ちゃんの数量指導の事例から)

 2008-12-22
これは、木曜日(12/18)に、友里ちゃんと一緒に行った算数プリントです。

どこにでもあるような、ただの文章題のプリントですが、私と友里ちゃんにとっては、もしかしたら今後の展開に影響する貴重なターニングポイントとなる課題になったかも知れません。

DSC00811.jpg


友里ちゃんは、毎回私の教室に来ることをとても楽しみにしています。

ここに来て、SHINOBU先生にほめてもらいたいから、学校の勉強をがんばっている、と毎回のように言います。


>私は勉強が好き、でもその勉強ができないのはイヤ   

>ここに来るとその勉強を、ちゃんと教えてくれるし、わかるようになるから、すごく楽しい 

>時間があっという間に過ぎる・・  もっともっと、ここで勉強したい


ウソのようですが、毎回そんなふうに会話をしながら、勉強します。

90分間、休憩時間はなしで、鉛筆が止まることはありません。


お母さんとは、毎回指導の後、その日の学習内容を説明し、学校での様子を尋ねたり、今後の指導のプログラムの相談をしたりします。

私の場合、保護者の方と共に作る個別支援ですから、こうした保護者との話合いは命です。


友里ちゃんの場合、今、重点を置いて指導しているのは、言葉から状況をリアルに思い浮かべる力の育成です。

それは、「生活の中で生きる力を優先して身につけさせたい」 という、お母さんの強い希望を受けてのものでした。


いろいろ試行錯誤の結果、数量の指導も兼ねて、オリジナルの文章題をメインの教材に据えて取り組むことにしました。

文章題を始めた頃は、ろくに文章も読まず、書かれている数字だけをピックアップして、足してもだめなら引いてみな、引いてもだめならかけてみな、という調子で取り組んでいました。

四則計算の選択・判断のスキルが身についていないので、キーワードとなる言葉を探し、それを類型化する作業から始めました。

もちろんスモールステップで、ABAを生かした完全習得エラーレス学習ですから、達成感を持ちながら学習を進めることができます。


この日のプリントでは、友里ちゃん、1の問題では場面絵(情景図)が描けませんでしたので、私がフルプロンプトで、絵を描きました。

2の問題では、私が先にケーキの絵を描くと、友里ちゃんは 「私はモンブランが好きだから・・」と、自分から絵を描きました。

3の問題では、かごだけ私が描いて、トマトの絵は最初から自分で描きました。

4の問題では、みかんを描くとき、1個ずつ描くのではなく、最初に9個のまるを描き、それをリアルなみかんに仕上げていきました。

5の問題では、ノートにシールを貼る問題だったので、写真のようにさっさと30秒ぐらいで、かなり精査された場面絵がすばやく描くことができました。 (ここでは、ノープロンプトでした)


この課題に取り組んで、なるほど〜 と思ったことがあります。

友里ちゃんは、 「トマトを9人に5こずつくばります」 という問題の時に

   5+5+5+5+5+5+5+5+5

と、立式しました。 ならば、5+5は10、 10+5は15 ・・・・  と計算するのかなと思ってみていると、答えは45とさっと書くでではありませんか?

どうして45ってわかったの? と尋ねると 5かける9で45だから・・ と答えました。


あっそうかあ〜 君の得意技は、継次処理だったよね〜

ならば、5×9の前に 5+5+5+5+5+5+5+5+5 というプロセスがあるんだ〜

そこを先生が、自分の都合で勝手に飛ばしていたから、足し算とかけ算が混乱しちゃうんだね〜

君の場合、継次処理のスピードは誰よりも速いし、その持続性は世界一なんだから、プロセスが同時処理タイプの子より一つ多くても、 5+5+5+5+5+5+5+5+5 って書いた方が、結果的には早いし、ちゃんと理解できるから、楽しいわけだ〜

ふむふむ、わかったよ、 そういう事だったのか!

じゃあ、ちょっと遅くなったけど、これから友里ちゃん方式でがんばって、いつかみんなを逆転してびっくりさせてやろう!

やり方さえ分かれば、君は人の3倍は楽々努力する子である事は、先生が誰よりも知っているよ!

何だか、先生も燃えてきましたぞよ〜


ずっと謎であった 「SHINOBU先生 大好き現象」 の中身が、何だかちょっとだけ見えてきたように思いました。

ちょっと別な話だけれど、保育園の調理の先生が、太郎君の事 「あの子すごいね〜、表情も、言葉も、まったく変わってきた。すごい成長だね〜」 と言ってくれたことが、私の所にも伝わってきました。


誰にもあるんだよ、その子の良さというものが、

そこを生かすのが教育じゃないか!

勝手な物さしだけで、それが出来ないと切り捨てるのは、子どもを痛めるし、教育の営みとしては最低のスタンスです。

よさを見つけ、そこから組み立てるABAの発想は、教育の中でももっと生かされて行くべきだと、私は考えているのです。

こうした事例を、これからもどんどんと紹介していくことが出来れば最高です!


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コメント
わぁ〜〜〜懐かしい♪ 息子のまこちゃんもSHINOBU先生と同じように教えました。
それにプラスして 書いたものを 物で確認して「量」の感覚を一緒に覚えさせたので、物ばっかり増えました♪
平均して20個くらいずつ、いろんな物を買い集めていました。転校の時に小学校に全部あげてきたので、小さなお店屋さんごっこができるくらい☆

90分、集中して学習できるくらい楽しい=環境、指導方法=教え方が整えば、ほんとに集中して学べるんですよ と何度 学校の先生に話しても通じません=学校の環境は刺激が強すぎて 集中するのも難しくなります。
それでも、「SHINOBU先生」のところで学びたいから 学校でがんばる!すごいですね・・・感動して 涙がでました。
【2008/12/22 17:17】 | マドンナ #CFnWuolQ | [edit]
マドンナさんへ

友里ちゃんの場合、誰よりも学びたい欲求が強いようです。

それと、ここもお母さんがすごいんです。

このお母さんがいるから、今の私の私の指導が可能になっているわけです。

良い役、やらせていただいているのも、本当はお母さんのお膳立て・・

私は、ただ最低限の役割を果たしているだけです。 お母さんの力なくして、私の指導はありえませんから

母の愛は、偉大です!
【2008/12/22 18:25】 | SHINOBU #- | [edit]












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