「子どもとゲームができる」 というねうち

 2008-12-18
昨日、イチローくんと、例の 「じゃんけん数え棒ゲーム」 をしました。

本気でじゃんけんをしたのですが、5回とも私が負け、イチローくんが確か74本の数え棒をゲットしました。

「じゃあ何本勝ったか記録しよう」 ということで、イチローくんは数え棒を数え始めます。

やはりまだ、10をひとつの束にしてという感覚は育っていないので、9・10・11・12・・・・・・と、74回数えます。

30位までは、かなり正確でしたが、40を超えるころから怪しくなりはじめました。 

でも、SHINOBU先生の言語支援がありますから、ちゃんと74本、最後まで数えきることができました。


これ、プリントだったら、きっと挫折しています。

でも、今回、イチローくんは、パーフェクトでじゃんけんに勝ったことを、点数としてとらえたいという達成動機がしっかりとあります。 だから、最後までたどりつくことができたのです。

イチロー「74」  しのぶ「0」 と用紙に記入すると、イチローくん得意顔でのガッツポーズでした。


もちろん、私はその数え棒を 10ずつ輪ゴムでとめ、7つの束にして、10・20・30・・・70  71・72・73・74 わーホントだ、74本だね、とイチロー君に見せます。

今日は、これでよし、というところです。

この10進位取り記数法の原理は、奥が深いし、なかなか手強いものです。

多面的・構造的に理解していくためには、プリントより、こうしたゲームがよっぽど効果的だと私は考えています。


苦労して何度も何度も積み上げたはずの学習が、いつの間にか、きれいさっぱりなくなってしまった経験、みなさんにはありませんか?

問題集1冊やりとげて、先生の方には達成感があるけど、小手先だけの理解でしかなかった体験ありませんか?


先週からうちの教室に来てくれるようになった しゅう太君のお母さんは、メールで次のように知らせてくれました。




ゲームなどは、楽しい!おもしろい!に到達するまでに、たくさんの挫折ポイントがあるので、それに付き合うのは大変です。家でもいろいろやってみるのですが、我が子にはどうしてもいらいらしてしまい、難しいです。家でやると逆効果なのでは、とさえ思えるときもあります。暖かくじっくり子供と向き合ってくれるSHINOBU先生の存在がすごく有り難いです。




昨日のすごろくゲームでは、細かく見ていると、イチロー君には、たくさんの気づきがあったようです。


> へっ  「10戻る?」 よくまあ一方的に、そんなあつかましいことさせるな、誰が勝手にそういうきまりを作ったんだ!

> 何でこんな迷路みたいな、くねくね道なんだ、まっすぐすりゃいいのに・・

> 100って意外と遠いな、 でも続いているんだあ~

> 最初の「1」は、自分のいる所からじゃなくて、次の所からかあ~


こんな事、いちいち言語化できるわけありませんが、何となくそんな思いかもしれないなあ、と想像させるムードはありました。

数の仕組みが分かってない子は、まず自分のいるところから1と数え始め、6が出ても5しか進めないでいることがよくあります。 これ、ゲームで指使って、ゲームの中で何回かやってると、いつの間にかクリアできます。

この感覚は、ものさしを使うときにも生かされます。 起点としての「0」の発見です。

私、子どもと遊んでますけど、そういうことはちゃんととらえています。 (当たり前ですけど・・・)


楽しく勉強させる中身は、 ①でごたえ・評価(特に即時強化)の観点が明確であること ②発達の近接領域に近い学習内容であること ③つまづいたときの手だてが適切に構成できていること ④信頼できる人とコミュニケートできること ⑤マルチな快刺激を脳に提供すること などではないかと私は考えています。


私、週に1回くらいしか、その子とはかかわれないのです。

プリント系は、学校でも、できるもんね。

夢中になって遊びながら、力がどんどんついて行くような、ゲームのような遊び感覚の勉強ってもっとうまく構成できないかなあ~

言語でも、数量でも、子どもの最近接領域と、育てる方向が明確になるならば、その接点は見つかるかも知れない。

今、漢字のカードを何種類か注文しているんだけど、その内容を楽しみにしています。

プリントできれば楽なんだけどね、それでわかってないってことが、私には許されないのです。

パソコンも食いつく物と、全然使えない物がある・・

おもちゃだってそう・・

ひとつのおもちゃを見て、「これだ!」 と思うように、こうしたことを結びつけられる人が、本当に実力のある人なんだと思います。


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コメント
そうなんです。そうなんです。
0スタートができなくてつまづく子、毎年必ず教室に何人かいますが、
それをわかってくれる先生が意外に少ないことに驚かされます。
足し算でも目盛りでも、次から1にできるかどうか。
結構大きいと私は思ってフォローにはいっています。
そして10進法も、そう簡単に入るものではないと腹を括って
根気良く繰り返してもらいたいと、教室の後で切歯扼腕する事も多いです。
「わかるのが当たり前!」なら先生は要らないぞ・・・と。
【2008/12/20 10:10】 | sei #- | [edit]
seiさんへ

私20年以上教壇に立っていました。 正直に言いますが、教壇に立っていると、個の認知特性、見えないです。

今、もう一回教壇に立てれば、前よりはちょっとましな授業できるかもしれません。

この辺、個別支援の先生との分業化とか、システム化とか、工夫のやりがいのあるところではないでしょうか?

楽しんで、チャレンジできるようになれば最高ですが。
【2008/12/23 19:03】 | SHINOBU #- | [edit]












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